伍 話

宿泊無用

    柾木家の天地の部屋にて
天 地「ええと√3かける√6は3√6で・・・」
佐久耶「天地君それ違うわよ3√6じゃなくて3√2よ」
天 地「あ、ホントだ・・・」
佐久耶「天地君いくら学校が休み中だからって勉強さぼっちゃ駄目よ」
天 地「はは、わかってるって」
    天地と佐久耶の二人は春休みの宿題をしている最中である。
    朝早くから取りかかっているもののなかなか進まない状況である。
砂沙美「天地兄ちゃん、佐久耶お姉ちゃん昼御飯だよーーすぐに降りてきて」
天 地「わかったよ砂沙美ちゃん」
佐久耶「勉強が終わったらいきます」
天 地「え、まだ終わっちゃ駄目なの(汗)」
佐久耶「あたりまえよ!ほらあともう少しだからがんばるわよ」
天 地「とほほ」
    そして三十分経過
天 地「ふーやっと終わった」
佐久耶「天地君やればできるじゃない」
天 地「さーはやく昼飯を食べにいこ佐久耶さん」
佐久耶「そうね」
    モグモグモグモグモグモグ
鷲 羽「やっぱ砂沙美ちゃんの料理はおいしいねえー」
美 星「ほんと、砂沙美ちゃんってお料理上手ねえ」
清 音「いつも砂沙美ちゃんにまかせっきりで本当に申し訳ないわ」
砂沙美「んーん砂沙美好きでお料理や家事をやってるんだから気にしないで」
勝 仁「これで柾木家は安泰じゃのう信幸」
信 幸「そうですねえお父さん」
砂沙美「それにしても阿重霞お姉様や魎呼お姉ちゃんいつ帰ってくるのかなあー?」
鷲 羽「いいじゃないのよあの二人がいなければ静かなんだし」
清 音「でもなんだか物足りないって感じねえ」
美 星「嵐の前の静けさだったりして〜〜」
天 地「かもね・・・」
    天地の不安はのちに的中することなどここに居合わせた人々は気づく由もなかったかな?
    お昼過ぎの刻
    天地と佐久耶は岡山の町へデートに出かけた。もちろん佐久耶が強引に誘ったのは言うま
    でもない。もちろん朝早くから宿題を終わらせたのもそのためである。まず柾木家の近く
    に通るバスで山を下り、電車で岡山市内へ向かった。
    このときすでに5時をすぎていた。
    天地と佐久耶はまず有名な吉備団子屋さんの所に来た。
佐久耶「私生まれて初めて吉備団子食べるの」
天 地「ははは(ああ今月のお小遣いが・・・)そうなんだ佐久耶さん」
佐久耶「じゃ今度は・・・」
    というわけであっちこっちへ行き、時は既に十時をすぎていた。
天 地「あーあもう帰りのバスがないよ」
佐久耶「ごめんなさい天地君、私が時間を忘れてあっちこっち誘ったばっかりに・・・」
天 地「んーん俺がもう少し帰りのバスの時間を覚えていればこんなことには・・・」
佐久耶「でもどうするの天地君ここからじゃおうちまですごく距離があるわよ」
天 地「・・・」
佐久耶「そうだ天地君ホテルにいこ!(唐突)」
    あまりの佐久耶の発言に天地は驚きのあまり近くの電柱まで体をぶつけた。
天 地「さ、佐久耶さん・・・」
佐久耶「別に変な意味でそんなこといったんじゃなくてただもう帰れないから・・・そのね」
天 地「ははそうだよね・・・」
    と、いうわけで天地と佐久耶は近くのホテル(一番安いところ)に雨梅雨しのぎをする事
    となった。
まくら「ようこそおいでくださいました、当然お二人様ですねどうぞあちらのお部屋へどうぞ・・
   (あーあわたしもそろそろ彼氏がほしいなあーーー)」
    二人は部屋に入りお互い隣同士でベットに座った。
    ・・・・・・・沈黙の刻
天 地「・・・・・・」
佐久耶「・・・・・・」
    お互い何も話さない状態が幾時間かすぎた。
佐久耶「て、天地君わ、私シャワー浴びてくる」
天 地「あ、あーー(ま、まさか・・・)」
 佐久耶はシャワールームへ行った。
天 地「このまま何も起こらなければいいんだけど・・・理性が押さえれるかどうか・・・」
    シャーーーーーーキュ
    シャワールームからシャワーの音が消えた。
天 地「ごく!!」
佐久耶「天地君お休み!」
天 地「えっ?」
    佐久耶はあっと言うまにベットで眠りに入った。
天 地「いやこれでよかったんだこれで・・・」
    天地の心の思いをよそに夜はすぎようとしていた。
    ふーあやうく十八禁の世界へ突入するところだった。

あとがき「ゲスト・佐久耶/まくら」
ITK「今回のお話はもう少しで18禁の世界へ突入するところでした」
佐久耶「ああ天地君とデートできて本当に感謝してます」
ITK「一応約束だからね」
佐久耶「でも長編にしては通常よりたった30行増えただけっていうのはねえー」
ITK「まあそんなこといいじゃないですか」
佐久耶「それより今回の話って続編みたいになってるんじゃない?」
ITK「まーまー次の話はおいといて、インタビューのコーナーに行きたいと思います。まくらさ
    んよろしく」
まくら「どーしてわたしがホテルの定員なのよ」
ITK「いや成り行きというか・・・て、ぐえぇぇぇーー」
    まくらのはなったどう回し蹴りはITKを見事にしとめた。
まくら「ハーハーすっきりした私帰るね」
佐久耶「ITKさん大丈夫ですか」
ITK「ええ何とか・・・」
佐久耶「次回からのゲストもう少しおとなしい子を呼んだ方がいいんじゃないですか?」
ITK「そうかも・・・というわけで後書きを終わります・・・いてててて」
佐久耶「ITKさん次回までもつかしら」

創作小説に戻る

inserted by FC2 system