七 話

誘拐無用

天 地「んーー朝か」
    いつものように天地は心地よい目覚めをしようとしていた。
    そして天地はふと前を見てみると魎皇鬼が布団の上で眠っていた。
天 地(あっそうか昨日魎皇鬼が眠れないって言うからここに来たんだっけ)
    天地は魎皇鬼をそのまま起こさないようにして布団の上で寝かしておくことにした。
天 地「さてと顔でも洗いに行くか」
    天地は洗面所に向かった。
    ジャバジャバジャバジャバジャバフキフキフキフキ
    今日はいつもとは雲泥の差があるほど静かな朝である。
天 地「みんなどうしたのかな?いつもなら魎呼が後ろからくっついてきてその上阿重霞さんが横
    から魎呼に突っかかってくるはずなのに・・・」
    天地は不思議に思いながらも台所にむかった。
    しかしいつも料理をしている砂沙美ちゃんの姿はいなかった。
    さらに茶の間には毎度漫才をしているミホキヨの姿もなかった。
    天地はさらに鷲羽ちゃんの研究所へも向かった。
天 地「鷲羽ちゃーんいないのーー?」
    天地の声はただこだまするだけだった。
天 地「いったいどこに行ったんだろみんな」
    天地はさらにじっちゃんのいる神社へと向かった。
天 地「じっちゃん大変だみんながいない・・・て、じっちゃんもいないよそれに佐久耶さんも」
    天地はその後神社や家のまわり、その他諸々の所を探したが結局誰も・・・いや魎皇鬼を
    のぞいて誰もいなかった。
    天地は途方に暮れ家に帰ろうとしたそのときうしろに一人の少女がたっていた。
後 月「天地さんお久しぶりです」
天 地「し、後月さん」
    後月はなぜ柾木家の面々がいなくなったか語りだした。
後 月「実は私の生みの親である玖珠美博士が又懲りずに鷲羽さんに復讐しようと柾木家の面々を
    誘拐したんです。当初鷲羽さんを抜いて全ての面々を誘拐しようとしたらしいですけど鷲
    羽さんがそれに関知してあなた、天地さんとその近くにいた魎皇鬼だけ助けだしましたが
    鷲羽さん自身防御が間に合わず捕まってしまいました」
天 地「みんなは無事なんですか後月さん?」
後 月「え、ええ多分・・・それより天地さん一緒に来てくださいますか玖珠美博士の所へ」
天 地「ああ、みんなを助けに行かなくちゃ」
魎皇鬼「ミャオ」
後 月「では行きましょう、私が案内します」
天 地「後月さんその研究所はどこにあるんですか?」
後 月「ええ、その研究所は月の裏にあります」
天 地「月の裏・・・」
    天地は天地剣を深く握りしめみんなを必ず救い出すことを心に誓った。
後 月「今度こそ博士をコテンパにのして二度と変な真似をしないようにしなくては・・・」
    後月は拳を深く握りしめ玖珠美を懲らしめることを心に誓った。

あとがき「ゲスト・後月/魎皇鬼」
ITK「今回佐久耶さんが敵に捕まってますので代わりに後月さんに司会助役をやってもらいます」
後 月「は、はじめましてITKさん(オロオロ)」
ITK「別に緊張しなくてもいいですよいつも通り気楽に話してください」
後 月「え、ええででは質問していいですか」
ITK「ええどうぞ遠慮なく」
後 月「ITKさん恋人いますか?」
ITK「うっ」
後 月「いないんですね(クスクス)」
ITK「うるせー人の勝手だー!!!」
魎皇鬼「ミャーミャー」
ITK「ん、魎皇鬼こんな俺をなぐさめてくれるのか、いい子だねえー・・・えっ違う人参をくれ
    って・・・」
魎皇鬼「ミャオ(笑顔)」
ITK「もうやだーー(しくしく)」

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