九 話

捜索無用

    本日天地は鷲羽の研究所にいた。
    え?なぜ研究所にいるかって別に毎度のごとく鷲羽に身体検査をされているわけではあり
    ません。消息不明になった佐久耶の居所を鷲羽さんに探してもらっているのである。岡山
    はもちろん日本全国ならびに全世界、さらには宇宙全域まで捜索を行ったが未だに見つか
    らないと言う現状だった。
鷲 羽「おかしいわねえ?何でレーダーで探知できないのかしら」
後 月「もしかして死んじゃったんじゃ・・・」
鷲 羽「いやそれはないわたとえ死んでいたとしてもレーダーが探知するはずだわ」
砂沙美「佐久耶お姉ちゃんいったいどこに行ったの・・・」
天 地「鷲羽さん・・・」
鷲 羽「レーダーに引っかからないってことは別の次元にいるのかもしれないわ、よし時空探索機
    を使ってみるか・・」
    ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ
鷲 羽「ま、夕方頃には結果が出ると思うわ、だからみんなそのときもう一度集まりましょ」
天 地「そうですか・・・」
鷲 羽「じゃ、朝飯にしましょ砂沙美ちゃん」
砂沙美「うん・・・」
    一同は朝飯を食することとなった。
天 地「砂沙美ちゃん、阿重霞さんと魎呼と美星さんと清音さんの姿が見あたらないんだけど、ど
    こに行ったかしらない?」
砂沙美「阿重霞お姉さん様は信幸お父様の書庫で読書中で、魎呼お姉ちゃんは宇宙に散歩に行って
    るみたいで、美星さんと清音さんはしばらくギャラクシーポリスで仕事だって」
鷲 羽「・・・天地殿もしかしたら又過去の世界に行くことになるかもしれないわ」
天 地「はあ・・・でも何で佐久耶さんが過去にいるかもしれないって?」
鷲 羽「私の予想では過因が生きているかもしれないと思うのよ」
後 月「過因?」
鷲 羽「そういえばあなたはしらなかったわね過因というのは超A級犯罪者で年齢性別出身経歴な
    どいっさい不明で、超驚異的な力の持ち主よ。前に私たちの手で消滅させたはずだったん
    だけどね」
後 月「それが生きていたかもしれないと・・・」
鷲 羽「そう」
    そして朝飯終了後
    天地は部屋にいた。そして佐久耶がこの部屋にいた頃のことを思い出した。
   (天地君この問題はこうよ・・・)
   (天地君私のことどう思う・・・)
   (天地君今日デートしよう・・・)
   (天地君・・・・・・)
    いろんな事がふとよみがえるように天地の脳裏に描きはじめた。
    もう佐久耶との思いではこれで終わりかと言わんばかりに・・・
天 地「佐久耶さん」
    天地は自分の無力さを悔しく思った。
    そして夕方
鷲 羽「みんなわかったわよ神代佐久耶の居場所が」

あとがき「ゲスト・後月」
ITK「さあさあこれからどういう展開になるのか目が離せませんねえ」
後 月「ええ、そうですね」
ITK「佐久耶さんがいないのが少し寂しいですけど」
後 月「それにしても今世の中騒がしいようですね」
ITK「そうですね○○○というものがいまだこりずにセミナーをやっています」
後 月「ああいう人ってどういう神経してるのかしら」
ITK「案外被害者の賠償金を支払うために資金づくりしているんじゃないのかな」
後 月「それだったら被害者にとってはいいことじゃないの」
ITK「でもそのためにまた被害者が続出したら元の木阿弥だと思うよ」
後 月「でももし何かあったら国家が何とかしてくれるわよ」
ITK「うわー今回皮肉が飛び交った話になったーーーー!!!」

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