拾六話

連絡無用

    天地と魎皇鬼はしばらく美紗緒ちゃんの勤めている茶店で寝泊まりしながら働くこととな
    った。朝と昼間は美紗緒ちゃんの代わりに茶店で働き、夜は疲れた体に鞭をうって、金沢
    の町を歩いた。天地は今までにない充実感にひたっていた。
    そんなある日鷲羽さんが作ったらしい小型伝書鳩ロボットらしきものが届いた。
    小型伝書鳩の足に手紙がついていた。天地はその手紙を読むことにした。
手 紙『天地殿本当は手紙を出したくなかったんだけど一応柾木家での出来事を少し伝えておくね
    まず一つ毎度のことなんだけどまた魎呼と阿重霞殿が壁を崩壊したよ、そして二つ目美星
    殿と清音殿はしばらくギャラクシーポリス本部に出張に行ったこと、三つ目は神代佐久耶
    は天地殿がいなくなったんでいる理由がないといって東京に帰っていった。そして最後は
    砂沙美ちゃんが早く会いたいって言ってたよ・・・あ、あとおまけといっちゃ何だけどね
    勝仁殿が腰痛で倒れてたわ、そして天地の親不孝ものーーて、叫んでたわよ』
天 地「なんかみんな相変わらずといった感じだな・・・」
美紗緒「皆さん楽しくやってますか?」
    いつの間にか天地の背後に美紗緒ちゃんがいた。
天 地「おわ!いつのまに」 
美紗緒「すみません、なんだか天地さん楽しく見ているのものでつい」
天 地「いや、別にいいよそれより美紗緒ちゃん学校は終わったのかい?」
美紗緒「ええ、それがどうかしましたか?」
天 地「い、いや別に・・・」
美紗緒「天地さん今日は私も天地さんもバイト休みですし、一緒に金沢の町歩きません?」
天 地「そうだね、じゃ美紗緒ちゃんにナビをお願いしようか」
美紗緒「うん」
    天地と美紗緒ちゃんは金沢の町をあることになった。
    しかし歩いてから十数分、いきなり雨が降り出し天地と美紗緒ちゃんは近くの屋根の下で
    雨宿りするはめとなった。
天 地「なかなかやみそうにないなあ」
    天地は空を見上げたがいっこうにやみそうにないと感じた。
天 地「美紗緒ちゃん結構ぬれてるけど風邪ひいてないかい?」
美紗緒「ええ大丈夫です」
天 地「仕方ない雨がやみそうにもないから走って帰ろう」
    そういうと天地は美紗緒を背中に担いだ。そして天地の着ていた上着を美紗緒ちゃんの頭
    にかぶして雨の中を突っ走った。
美紗緒「天地さんわるいです、私も一緒に走ります」
天 地「いや美紗緒ちゃんに風邪でもひかれたら美紗緒ちゃんのお母さんにわるいからね」
美紗緒「天地さん(小声)」
    美紗緒は天地の背中で暖かいぬくもりを感じていた。
美紗緒(もし天地さんがお兄ちゃんだったら・・・)
    美紗緒は心の中でそう思いながら天地の背中につかまっていた。
    やがて天地と美紗緒ちゃんは茶店についた。
天 地「さあタオルで体を拭いて」
美紗緒「うん・・・」
天 地「じゃ美紗緒ちゃん俺風呂沸かしてくるから美紗緒ちゃん沸いたらすぐに入るんだよ」
美紗緒「わかりました」
    ・・・そして風呂が沸いた。
美紗緒「じゃお風呂に入ります」
天 地「ああ」

あとがき「ゲスト・美紗緒」
ITK「俺は不幸になるー!!」
美紗緒「どうしたんですかいきなり」
ITK「いや実は友達と二人麻雀やってたら九連宝燈あがっちまったー(実話)」
美紗緒「私あまり麻雀のことしりませんけど九連宝燈というのは役満というものでしょ?役満をあ
    がったんですからいいんじゃないんですか?」
ITK「いや麻雀の世界では九連宝燈をあがると不幸になるって言う言い伝えがあるんだ・・・」
美紗緒「そうなんですか?」
ITK「ああその証拠にほら足が蚊に喰われちまった(実話)」
美紗緒「・・・・・・(ひきつった顔)」
ITK「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉー!!」

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