弐拾伍話

闇者無用

    暗闇と混沌が続く世界にて・・・
    天地達一行はその何もないところに放り込まれたのである。
    そして天地はただ一人そこに佇んでいた。 
天 地「みんないったい何処いったんだーーー」
    天地の叫んだ声はむなしく虚無の方へ鳴り響くだけであった。
天 地「俺が宝玉と光鷹翼剣を使ったからこんな事に・・・」
???「落ち込んではいけません」
天 地「誰だ!」
津名魅「私です天地殿、津名魅です」
天 地「どうしてここに?」
津名魅「砂沙美姫があなたのことが心配で私をここに呼びました」
天 地「どうやったら出られるのですか」
津名魅「ここに住む闇の者を倒せば出られるでしょう」
天 地「ところでみんなは?」
津名魅「あなた以外の人はうまく闇の狭間の裂け目から逃れることができました」
天 地「そうですか・・・」
津名魅「さあ生きましょう、私はあなたの力をバックアップします。ここでは本来光の剣は使用す
    ることができません、だから私の力をあなたに注入します」
天 地「じゃあいきましょう津名魅さん」
津名魅「はい」
    天地は津名魅の指示するとおり闇の中を徘徊した。
    そして一つ空間の裂け目を見つけた。
津名魅「あそこに闇の者がいます。準備はいいですね」
天 地「はい」
    天地は裂け目に入り込んだ。そしてそこには一人の女性がいた。
由厨葉「よくきたね。でも光の者がここに来たら私を倒さないと出られないよ」
天 地「ならいくぞ」
由厨葉「おっと、あなたの相手をするのはこの子だよ、麻由華行きなさい」
麻由華「はい」
    麻由華は天地の後方より急に襲いかかった。
    しかし天地は津名魅のバックアップのおかげで光鷹翼で防いだ。
麻由華「ギュルルルルルル」
    キシーーン
    麻由華は右手より闇と光が交差する剣を生み出した。
天 地「うわああああ」
    天地は麻由華の剣の衝撃波によって壁に激突した。
由厨葉「どうだい天地、麻由華は私のDNAとあんたのDNAでつくったおもちゃさ」
麻由華「麻由華はおもちゃじゃない」
由厨葉「おや、反論するのかい、言うこと聞かないおもちゃは燃やして消し炭にしなくちゃね」
    由厨葉がそういうといくつもの闇の炎が麻由華に襲いだした。
麻由華「キャーーーーーーーーーー」
    しかし間一髪のところで天地がその炎を防いだ。
天 地「大丈夫かい麻由華」
麻由華「パパ・・・」
由厨葉「えーーい面倒くさい元に戻してやる」 
    由厨葉の光線は麻由華に直撃。そして麻由華は徐々に小さな宝石に姿を変えようとした。
麻由華「パパ・・・ずっと一緒にいたかった・・・」
天 地「麻由華ーーーーーーーーー!!!!!!」
由厨葉「あんたも今すぐ後を追わしてあげるよ」
天 地「この人でなしーーーーー」
由厨葉「おや悪かったわね、あたしゃ人じゃなくて闇の者だよ」
天 地「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
    天地の光鷹翼剣は由厨葉に直撃。そして徐々に消えかかろうとしてきた。
由厨葉「遥照・・・」
    由厨葉は完全に消滅した。
    そして天地は闇の狭間より脱出し、魎皇鬼らとともに地球に帰還した。
砂沙美「あ、みんな帰ってきたよ遥照お兄さま」
勝 仁「うむ」

あとがき「ゲスト・阿重霞」
ITK「今度こそどーだ阿重霞さん」
阿重霞「私の出番がございません事」
ITK「安心してください最終話で必ず」
阿重霞「よきはからえて」
ITK「ははーー」
阿重霞「でも今回私が出なかったということで・・・」
ITK「三回続けて同じオチかい・・・ショエーーーーー!!!」

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