| 天地は今悩んでいた。
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| 何を悩んでいるかというと、今阿重霞の父阿主沙が訪ねてきたのである。
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| それで何について悩んでいるかというと察しのいいあなたならおわかりだと思いですが、
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| またまたまた・・・阿主沙が阿重霞の婚約者を連れてきて天地と対戦させようとしている
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| のである。
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阿重霞 | 「お父様いったい何度婚約者連れてくればよろしいのですか?」
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阿主沙 | 「決まっておるではないかおまえが奴とともに樹雷にこればこんなことはせん」
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阿重霞 | 「で、でも天地様のお気持ちもおおききしなければ・・・」
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阿主沙 | 「そなたがいわぬならわしがじかに聞いてこよう」
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阿重霞 | 「あ、お父さま・・・」
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| 阿主沙は天地のいる部屋までずかずかと乗り込んでいった。
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| 阿主沙が部屋に入ろうとしたが部屋から何か声が聞こえたので部屋の前でその話を盗み聞
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| くことにした。
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天 地 | 「ちょっちょっと美砂樹さんいきなり抱きつかないでくださいよ」
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美砂樹 | 「うーーーんもうかわいいわ天地ちゃん」
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天 地 | 「ちょ、ちょっと・・・」
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美砂樹 | 「天地ちゃん樹雷に一緒に行きましょ。じゃなかったらもっと抱きついちゃうわよ」
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天 地 | 「もう抱きついてますよ!!!」
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美砂樹 | 「それそれそれ」
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天 地 | 「ひぇぇぇぇーーー!!!」
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| 聞くに聞かねて阿主沙が部屋に乱入した。
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阿主沙 | 「美砂樹何やっとる!」
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美砂樹 | 「あらあなたいたの樹雷皇ともあろう人が盗み聞きなんてしていいのかしら?」
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| そして後ろから船穂が登場
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船 穂 | 「あなた、盗み聞きはちょっといけない事じゃありませんこと」
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阿主沙 | 「ふ、船穂いつのまに」
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天 地 | 「とりあえず助かった・・・」
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阿主沙 | 「そんなことよりお前達、帰るぞ」
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美砂樹 | 「あら対戦させなくていいんですか?」
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阿主沙 | 「お前達見てるとどうでもよくなった」
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美砂樹 | 「じゃ、天地ちゃんまたねー」
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船 穂 | 「またきますね」
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| 三人は天地の部屋から去ろうとしたとき天地は何を思ったのか自分で首を絞めるようなこ
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| とをいった。
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天 地 | 「お、俺樹雷にいきます!」
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阿主沙 | 「・・・ふ、やっとその気なったか、では明日ともに出立しよう」
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| 三人は部屋から去っていった。
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天 地 | 「お、俺今なんて言ったんだ?」
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| いきなり後ろから鷲羽ちゃん登場
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鷲 羽 | 「御免ね天地殿、言語操作マシーンのちょっとテストしてたの・・・怒ってる」
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天 地 | 「どうしてくれるんですか鷲羽さん!努努努努努努努努努努努努努努努努!」
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鷲 羽 | 「天地殿、いつかは決着つけなければならない問題でしょ、先延ばししてたらこの先よくな
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| いわよ、だから鷲羽ちゃんが橋渡ししたと思ってあきらめてね(ニコ&悪気なし)」
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天 地 | 「はぁぁぁぁぁーーーー」
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