| 天地はいま樹雷にいます。
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| 鷲羽の発明のおかげによって天地は何の理由もなく樹雷にきているのであるが、そのため
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| いま天地は人生最大のピンチを迎えようとしていた。
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| しかし天地だけではなく阿重霞、砂沙美はもちろん鷲羽、魎呼、美星、清音、魎皇鬼まで
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| もがついてきたのである。
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| ちなみに柾木家は勝仁、信幸、後月(第一期参照)がお留守番をしてます。
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| そして霧封艦内にて
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阿重霞 | 「天地様どうぞこちらに」
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天 地 | 「え、ええ」
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| 阿重霞は天地とともに艦内をまわっていた。
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阿重霞 | 「聞きましたわお父様に、よく決心してくれました」
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天 地 | 「あの・・・」
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阿重霞 | 「樹雷に行けばわたくしと天地様は・・・」
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天 地 | 「あのー阿重霞さん聞いてますか?」
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阿重霞 | 「あ、すみません舞い上がってしまって」
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天 地 | 「実は・・・・・・鷲羽さんの発明で・・・なんです」
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阿重霞 | 「あら、そうだったんですか、てっきり天地様が決心されたものと思っていましたが」
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天 地 | 「すみません・・・」
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阿重霞 | 「でもこうなってしまってはお父様何も聞かないと思いますわ・・・」
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天 地 | 「とりあえず樹雷というところがどういうところか見たいと思ってましたので・・・」
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阿重霞 | 「じゃ、お父様に秘密で樹雷の町を見て回りましょ」
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天 地 | 「そうですね阿重霞さん」
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| 天地と阿重霞が艦内をまわりながら話しているところ阿主沙の声が天地と阿重霞の所に届
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| いた。
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阿主沙 | 「阿重霞、そこに天地はいるか?」
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阿重霞 | 「え、ええお父様」
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阿主沙 | 「ではわしの御前まで連れてこい」
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阿重霞 | 「え、は、はい、いまお連れいたします」
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天 地 | 「なにかあったんでしょうか?」
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阿重霞 | 「さっぱり・・・」
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| そのころ控え室
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魎 呼 | 「ちょっと鷲羽何でお前らもついてきたんだよ」
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鷲 羽 | 「まあいいじゃないの」
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魎 呼 | 「よかねえって」
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鷲 羽 | 「これから何が起こるのか楽しみねえ魎呼ちゃん」
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魎 呼 | 「はあー(ため息)」
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美 星 | 「魎呼さん、昔から旅は道連れって言うじゃありませんか」
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清 音 | 「あんたが言うと妙に現実感を感じるわねえ」
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| そして御前前(ごぜんまえ)にて
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阿主沙 | 「おおきたか」
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阿重霞 | 「何か天地様にご用ですか?」
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阿主沙 | 「うむ、ちょっとな一つ試験をしようと思う」
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天 地 | 「試験?」
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阿主沙 | 「お主が樹雷の客人としてふさわしいかの試験だ」
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阿重霞 | 「お父様・・・」
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阿主沙 | 「阿重霞は黙っておれ、天地、わしと手合わせ願おう」
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阿重霞 | 「ええええええええええーーーーー」
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天 地 | 「・・・いいでしょう手合わせ願いましょう」
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阿重霞 | 「ちょっと天地様、お父様はとっても強いのですよとてもかないませんわ」
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天 地 | 「いや、俺自身自分の力がどれぐらいか試してみたい・・・」
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阿重霞 | 「天地様・・・」
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阿主沙 | 「では勝負!」
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天 地 | 「うああああああ」
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阿主沙 | 「とああああああ」
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阿重霞 | 「天地様、お父様・・・」
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| と、そこへ魎呼が通りかかり天地と阿主沙の戦いを目の当たりにした。
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魎 呼 | 「おい、阿重霞これはいったい何なんだよ」
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阿重霞 | 「お父様がいきなり天地様と手合わせしたいと言い出して・・・」
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魎 呼 | 「天地負けるなよーーーー!!!」
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| 魎呼の心配をよそに二人の戦いはいま火蓋(ひぶた)を切ろうとした。
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