親天地無用第二期/九話

微笑無用

    天地は道に迷っていた。
    幽戯の城は巨大迷路のようにあちこちに道が入り組んでいた。
    かれこれ二時間、天地は歩き疲れてその場に腰を落としていた。
天 地「あのー津名魅さん、あなたの力でここを抜け出すことはできないんですか?」
津名魅「そのへんはわたくし専門外ですから・・・」
天 地「敵のところにつく前にこっちはひからびちゃうよ・・・」
真 鳥「その前に私があなたを倒してあげるわ」
天 地「お、おまえは・・・」
真 鳥「私のことより今は自分のことを心配したらどうかしら」
天 地「津名魅さんバックアップお願いします」
津名魅「はい」
    天地は一瞬にして腕より光鷹剣を具現させた。
天 地「一人の時よりずっと簡単に出せた」
真 鳥「こんな狭いところでそんな剣振り回したら建物が崩れちゃうわよ」
天 地「・・・」
津名魅(大丈夫です、相手に対して突けば一方に穴があくだけですみます)
    天地はありったけの力を真鳥に向け突き刺した。
    真鳥は刺されたのに苦笑いの笑みをこぼしていた。
天 地「なぜ笑う?」
真 鳥「ふふ、なぜかしら」
天 地「うぉぉぉりゃーーー」
    天地の気合とともに真鳥は消滅した。
    真鳥がいた後ろの壁に大きな穴を残して・・・
津名魅「なぜ笑ったのかしら・・・」
天 地「津名魅さんにも分かりませんか?」
津名魅「始まりの樹といえども人の考えまでは分かりません」
    津名魅は顔を赤くしててれながら答えた。
天 地「よく考えたら津名魅さん」
津名魅「なんです?」
天 地「光鷹剣で壁に穴をあけていけばよかったんじゃないんですか?」
津名魅「・・・確かに・・・どうしてそれに気づかなかったのかしら」
天 地「はあ・・・」
    と、天地は光鷹剣で壁に穴を開けはじめた。
    チュドォォォォォォォォォォーーーーン
天 地「うわ、なんだ・・・」
津名魅「あちらからのようです」
    天地は音のする方へ開けすすんでいった。
    ようやく音がする方へたどり着いた時、なんと魎呼達が皆捕われの身となっていた。
天 地「み、みんな・・・」
幽 戯「ようやくたどり着いたようだね、でも君も一緒に捕らえてあげるよ」
天 地「よくもみんなを・・・」

あとがき「ゲスト・真鳥」
ITK「この前、前の学校へメールの確認へ行ったらなんと四十件も届いていました」
真 鳥「ふーん」
ITK「しかも外国からも来てました」
真 鳥「へーー」
ITK「送ってくれた人すべてに(アドレスがある人)返信しました」
真 鳥「ほーー」
ITK「あの、聞いてます?」
真 鳥「ふへほーー」
ITK「だめだこりゃ」

創作小説に戻る

inserted by FC2 system