親天地無用第二期/拾壱話

類似無用

天 地「うーーんここは・・・」
津名魅「どこでしょうか・・・あれ?」
天 地「どうしたんですか・・・えぇぇぇぇ!!!!」
津名魅「わたくしの体が実体化してます」
天 地「どういうことですか?」
津名魅「別の次元だから私の力があまり干渉せず強制的に実体化したものと思われます」
天 地「別の次元?」
津名魅「はい、私の一部の力をのぞいて使えないみたいです」
天 地「一部の力?」
津名魅「浮遊能力です」
天 地「て、それよりもとの世界に戻らなくちゃ・・・どうやってもどるんだ?」
津名魅「この世界の科学者にでも相談するほかないみたいですね、時空移動装置を作れるほどの技
    術者がいればの話ですけど・・・」
天・津「はあ〜〜(ため息)」
    と、天地と津名魅は二人そろってため息をついた。
    ずっとここいても仕方ないと思った天地はいまいた山の中から街に出た。
    日も落ちかけて街に太陽の夕焼け色が照らしていた頃天地と津名魅はこの世界の学校の所
    までたどり着いた。そこには天地の世界とまったく変わらぬ風景であった。
    と、そこに天地が見たことのある子を発見。
    その子は一直線に校門に向かって走ってきた。
    前をあまり見てなかったのか天地にもろに直撃した。
天 地「いたたたた」
???「いてててて」
天 地「だ、大丈夫砂沙美ちゃん」
砂沙美「え、ええ・・・て、どうして私の名前を知っているんですか?」
天 地「いや、その、あの・・・だって」
津名魅「天地さんこの世界の砂沙美ちゃんと私たちの世界の砂沙美ちゃんとはまったく別人なんで
    すよ、だからあまりこの世界の人たちに混乱をきたすようなことはさけてください」
    津名魅はとっさに天地にささやいた。
天 地「は、はい」
    天地は砂沙美に聞こえないくらいの小声で応対した。
    そして津名魅は天地にとっさに目配せして砂沙美の胸に名札が着いていることを教えた。
天 地「いや、名札にそう書いてあったから・・・」
砂沙美「そ、そうですか・・・すいませんぶつかったりして、私急いでるんですいません」
    砂沙美はそそくさと去っていった。
天 地「・・・・・・」
津名魅「どうしたんですか天地さん?砂沙美ちゃんが気になりますか?」
天 地「い、いえ、それより津名魅さん」
津名魅「何です?」
天 地「今日の寝床どうします?」
津名魅「・・・・・・野宿・・・」
天 地「しかないですよね・・・」
津名魅「いやだな野宿なんて・・・」
天 地「津名魅さん、だんだん人間くさくなってきましたね」
津名魅「みたいですな・・・」
    と、そのころ天地がいた山の麓(ふもと)にてひとりの男がいた。
秀 眞「このきずのうらみはらしてやるううう!!!」
    そして立て続けに秀眞は吠え始めた。
秀 眞「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
    天地にやられた傷が疼き(うずき)絶叫をあげていた。
    それを聞いていた村人はこーいった。
村人A「おーおー狼が吠えとるの〜」
村人B「おじいさんあれは熊ですよ・・・」

あとがき「ゲスト・津名魅」
ITK「1999年10月の下旬、実家で飼っていた犬が死んじゃいました」
津名魅「それは御秋暑様で・・・」
ITK「いままでありがとうございました、チャッピー・・・」
津名魅「冥福をお祈り申し上げます」
ITK「本当に悲しくなりました。いままでかわいがっていた分だけ涙は出ないものの本当に悲し
    かったです」
津名魅「やはり電話で知らされたんですか?」
ITK「はい、ゲーセンの最中にかかってきました。連勝中でしかも次のラウンドまではじまって
    電話に出ることができず。そしてやっと負けて(相手に失礼か・・・でも相手は一人負け
    る度に画面をドコバシ機械を揺らしてましたけどね、結局6連勝)外で電話受けました」
津名魅「・・・」
ITK「悲しかったです。実際実家に帰ろうかなと思いましたけどやめました」
津名魅「はあ・・・(ゲームは麻薬ね・・・)」

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