魎 呼 | 「おーい天地弁当持ってきたぜ」
|
天 地 | 「・・・・・・・」
|
魎 呼 | 「何ぼーっとしてんだよ天地」
|
天 地 | 「ん、あ、魎呼いたのか・・・」
|
魎 呼 | 「いちゃ悪いのかよ」
|
天 地 | 「いや・・・なんでもない」
|
魎 呼 | 「昨日からおかしいぜ天地?」
|
天 地 | 「なんでもないよ・・・」
|
魎 呼 | 「そうか・・・」
|
| 魎呼は心配しながらも家に帰っていった。
|
| そして天地は黙々と弁当を食べ始めた。
|
| しばらくして魎皇鬼が畑にやってきた。
|
| 魎皇鬼は畑に生えている人参を取りに来た。人参を取ろうとしたそのとき背後より黒い影
|
| が立ちこめてきた。
|
魎皇鬼 | 「みゃっ!!」
|
| 魎皇鬼が背後を振り向くとそこに天地が立っていた。
|
| 魎皇鬼はすぐさま逃げようとしたがそれより早く天地が魎皇鬼を捕獲した。
|
天 地 | 「魎皇鬼だめじゃないか・・・」
|
魎皇鬼 | 「みゃお〜ん」
|
| 魎皇鬼は涙目になって天地を見つめた。
|
天 地 | 「そんな目してもだめだぞ」
|
魎皇鬼 | 「みゃう」
|
天 地 | 「怒ってもだめ!」
|
魎皇鬼 | 「・・・・・・」
|
天 地 | 「わかったわかった、一本だけだぞ」
|
魎皇鬼 | 「みゃお〜ん!!」
|
| 疾風のごとく魎皇鬼は人参をくわえ去っていった。
|
天 地 | 「・・・あんまり悩んでたら先に進めないな・・・魎皇鬼のように前向きに・・・」
|
| 天地は気持ちが吹っ切れたのか意気揚々と畑を耕し始めた。
|
| そして夕方、天地が家に帰ろうとしたとき後月が急に現れた。
|
後 月 | 「大変です天地さん、すぐに家に来てください!」
|
天 地 | 「なにがあったんです?」
|
後 月 | 「樹雷皇が訪ねてきたんです」
|
天 地 | 「ええええええええ!!!!!!!」
|
後 月 | 「はやくいきましょう」
|
天 地 | 「あ、うん・・・」
|
| 天地は後月に引きずられながら柾木家へ向かった。
|
| 突如柾木家に現れた樹雷王の真意はいったい?
|
後 月 | 「天地さん急ぎますよ・・・・・・て、あら(笑)」
|
| 後月に引きずられた天地はズタボロに土色に染まっていた。
|