大ちゃんの紅魔郷/StageT

赤い霧前日の朝

    これは、紅魔館の周りに住む、妖精達のお話である。
    今日も何時もの様に、三人は湖の畔で遊んでいた。
チルノ「大ちゃん、今日は何して遊ぶ?」
大妖精「昨日は鬼ごっこしたし、その前は弾幕ごっこしたし・・・」
ルーミ「そーなのかー」 
チルノ「なら、今日も弾幕ごっこしよう!」
大妖精「そうだね、最近嫌な噂聞いたから用心の為にいい稽古に成ると思うな」
ルーミ「嫌な噂?」
    そう、ここ最近紅魔館の周りの住人から、悪鬼羅刹の如く妖怪を狩り捲くる紅白の悪魔の
    噂が流れていると言う。その悪魔の所業は噂の域を出ないが、妖怪には無慈悲で、相手を
    とことん痛め付け、血も涙も無いという噂。
チルノ「そんな悪魔なんかアタイがこてんぱにやっつけてやる!」
    ぐっと拳を握り締め気合の入っている様子。
    気合が入りすぎて周りに冷気を放出し、草木は凍り付き出した。
大妖精「チ、チルノちゃん無茶しないでね・・・とっても強いって噂だよ・・・」 
チルノ「大丈夫だって。それにアタイだけじゃなく三人で協力すればどんな相手も敵わないって」
大妖精「で、でも・・・」
チルノ「大丈夫だって!」
    チルノは傍から見たら楽観的に見えるだろうが、本人は至って真剣である。
    結局三人は心配は残しつつも、夕方近くまで弾幕ごっこに勤しんでいた。
リリー「夜ですよ〜」
    夜を告げに春の妖精が通り掛った。
リリー「今日、町のあたりで、紅白の悪魔が訪れていたらしいから気を付けてね」
大妖精「どんな相手かは見てないの?」
リリー「うーん、上空から噂を聞いただけだからなんとも分からない」
ルーミ「ま、明日にでも皆でその紅白の悪魔を退治しに行こうなのかー」
チルノ「ルーミア、それ良い考えだね、明日行こう!だから今日はもう寝よう!」
大妖精「えー!!そ、そんな・・・」
ルーミ「大ちゃん、旅は道連れだよ・・・あきらめなのかー」
大妖精「くぁwせdrfgtyふじこlp;」 
    強制的に紅白の悪魔退治に参加されることになった大妖精。
   (リリーは参加しない)
    いくら三人でも無茶だよと心配する大妖精。
    でも言い出したか聞かない二人だし・・・かと言って二人だけで生かせるのも心配。
    苦悩苦闘するも、結局結論は出ない。
    そうこうしているうちに、二人は家に帰っていった。
    悩んでいても結局どうこう成る訳でも無いので大妖精も自分の家に帰る事にした。
    帰路の時・・・
紅美鈴「今日も楽しかった?」
大妖精「は、はい・・・でもチルノちゃんが・・・」
紅美鈴「門の所から遠耳で聞いていたけど、もし何か遭ったら私の所迄駆け込んで来なさい」
大妖精「は、はい・・・」
紅美鈴「そして連れ込んだ時に貴方達は周りに散開して伏せていなさい。その後に隙を見て挟み
    撃ちに掛かるわ」
大妖精「わ、分かりました・・・その時が来たら宜しくお願いします。」
    軽い打ち合わせみたいな物であったが、不安は少し解消された。
    大妖精にとって、紅美鈴は頼れるお姉さんという感じである。
    そして大妖精は帰っていった。
咲 夜「美鈴、大丈夫なの?」
紅美鈴「あーは、言いましたが、厳しいと思います」
咲 夜「噂では過去に別の館も壊滅に追いやったと聞くわ」
    不安そうに咲夜は美鈴に話しかける。
紅美鈴「まーその時は紅魔館の皆様で撃退いたしましょう」
咲 夜「そうね・・・でも貴方の所で止まる事を祈ってるわ」
紅美鈴「ご期待に沿える様に善処します」
    咲夜は美鈴を信頼しつつも、何かあった時の為に対策を何重も考えて置くべきと判断し、
    パチュリーの所にも相談に向かった。
    一方大妖精はと言うと、
大妖精「今日の夜食は何にしようかなあ〜」
    家に冷蔵庫と言う文明機器は無い世界なので、自宅の菜園から野菜選別中。
大妖精「大根が美味しそうだから今日は大根の御汁と、漬けてあった沢庵の大根尽くしかな〜?」
    先程の不安を他所に料理の時になった途端笑顔の一日。
    うう・・
大妖精「?何か聞こえたような・・・」
    くぅ・・・
    ???
    大妖精は声のする方向へと向かった。
    そこには一人の眼鏡をかけた人間が倒れていた(霖之助では無い)
大妖精「だ、大丈夫ですか???」
???「お、俺はまだやれる・・・」
大妖精「傷は無いようですが、何かあったのですか?」
???「気が付いたら、何故かここに居た」
大妖精「は、はあ・・・」 
???「あ、ごめん、俺にもよく分からないんだ・・・家でパソコンしてたらいつの間にか森の中
    に居たんだ・・・まー信じては貰えないと思うけど・・・」 
大妖精「ぱそこん?」
???「あーごめん、自分でなんとなくここの世界と自分とが違う人間だなというのが良くわかっ
    てるから」
大妖精「違う人間?」
???「だって、君の背中に羽が生えているだろ?俺の世界ではそんな人間居ないから」
大妖精「そーなんですか・・・」
???「ま、そういう事だから、俺はこれで失礼するぉあぇえ!!!」
    大妖精はいきなりその男の腕を掴んで、起き上がらせた。
大妖精「貴方の世界の話、聞かせて貰えませんか!」
???「え、ぁ?え???」
    いきなり女の子に掴まれて照れる男。
大妖精「いま、私の住む世界で紅白の悪魔の噂が流れていまして、その対策にあなたの話が何かプ
    ラスに成る様な気がして成らないのです。お話してくれませんか???」
???「いや、いいけど、いきなり腕掴まれると・・・ほら、当たってると言うかなんと言うか・
    ・・(ぽみゅ)」
大妖精「!!!、い、いきなり失礼しました・・・!!!」
    慌てて腕を離す大妖精。
    うん、意外に巨乳だったこの子(*´ω`*)
???「流石胸は大ちゃんというだけある(ぼそっ)」
大妖精「え?何か言いました?」
???「あ、いやなんでも無いよ」 
大妖精「そういえば、お名前聞いてませんでしたがお聞かせ頂けないでしょうか?私は大妖精と言
    います」
???「あ、ああ俺の名前ね、俺の名前は・・・」
    二人は大妖精の家に入っていった。
    唐突過ぎるが、男は大妖精に料理をして頂く事になった・・・。
???「存在は俺の世界で知っていたけど、これなんてエロゲーな展開www」
    男はどうやらこの世界の事を知っている様である。
大妖精「では、お話聞かせて貰えますか・・・?」

あとがき「ゲスト・大妖精」
ITK「ちーっす、五年ぶりに小説書きましたwしかも天地無用や、らららでは無く、東方書きま
    した」
大妖精「何で五年も書かなかったの?」
ITK「ららら書いていた時、色々現実世界で苦労が遭って、小説書く気力が全く無くなったんで
    す」
大妖精「で、何故に東方の小説を?」
ITK「何と無くw」
大妖精「で、???って、ITKさんですよね?」
ITK「多分w」
大妖精「確かITKさんの嫁って、てゐちゃんでしたよね?」
ITK「昔から一夫多妻と言うアニメの世界では常識の設定が有ってだな小一時間」
大妖精「・・・そい」
ITK「ぎゃー」
    黒焦げに成るITK。
ITK「まー続き書くかは気力次第と言う事で、六〜十話程度を目処に書きたいと思ってます」
大妖精「ではでは〜」

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