大ちゃんの紅魔郷/StageX

妖怪の山を越えて

    忘れられた神社を後にする二人。
    永遠亭に行った後にもう一度ここに来ようかと思う。
???「さて、神社を超えて永遠亭には後どれ位だ?」
大妖精「神社の先に、まず妖怪の山があります。そして人里に入って、更に竹林を越えて、奥深く
    まで行きますと、永遠亭に辿り着きます」
???「無茶苦茶遠く無いですか?大妖精さん」
大妖精「普通に歩いていけば、一週間以上掛かるかも知れません」
???「・・・(←運動苦手)」
大妖精「貴方が行きたいと言うから行くんでしょ?なら文句言わないでください」
???「・・・甘く見ていたこの世界・・・って、空を飛んで行ったらもっと早く行けない?」
大妖精「私一人なら掛かる日数は短縮できますが、???さんは飛べませんよね?」
???「そーでした、諦めます(泣)」
    諦めて地道に歩いて行く事にした。
    数刻後・・・
    妖怪の山の入り口迄に辿り着いた。
大妖精「先ずはこの妖怪の山を周回する間道を通ります」
???「足場がやばそうだな・・・」
大妖精「落ちたら危ないので気をつけてください、私はいざと成れば飛べますから」
???「まー気をつけます」
    そろりそろり
射命丸「あら?大妖精さん、珍しいですね妖怪の山に来るなんて」
大妖精「ちょっと道案内で来ています」
???「ひーあぶない〜」
射命丸「・・・山を越えるのでしたら、お手伝いしましょうか?」
大妖精「本当ですか?」
    と言う訳で、大妖精と射命丸の二人で???を空から運ぶ事に成った。
射命丸「所でこの方は何方(どなた)です?」
大妖精「外の世界から来た人です」
射命丸「!」
    記者魂が燃え上がり有頂天に。
    空を飛びながら???の取材を受ける事に成った。
    かれこれ一時間程・・・。
    しかも片手で???を担ぎながら手帳に取材内容をメモすると言う器用っぷり。
    結局山を越えるよりも疲れた感がする。
射命丸「貴重な取材有難う御座いました、これで明日の新聞の一面を飾れそうです♪」
???「あ、流石にそれは止めて下さい。目立つと色々先々人の目が厳しいと思うので、ひっそり
    とお願いします」
射命丸「だが断る♪」
???「いや、俺よりも大妖精まで巻き込む事に成ると思うので・・・」
射命丸「ふふふ。仕方ないですね、ひっそりとだけにして置きます」
???「はたてさんにも言って置いて下さいね」
射命丸「どうしてはたての事を!?」
大妖精「この人はこの世界の事の知識を熟知されている様です、ので、射命丸さんの事も熟知され
    ている様ですよ」
射命丸「そ、そうですか・・・また改めて取材させて下さい。新聞記者としてでは無くとも興味が
    沸いてきます」
    そんなこんなで妖怪の山を無事越える事が出来ました。
射命丸「では、又の機会に」
    射命丸は去って行った。
???「流石に射命丸に新聞で色々書き捲くられるのはきついわな」
大妖精「いつも取材と言う名のストーカーで皆様困っているんですが・・・」
???「の割りには、俺を運ぶのを手伝ってくれたな・・・」
大妖精「取材の為なら何でもする人ですから・・・」
    で、妖怪の山を越え、人里に辿り着きました。
???「人里に来たのは良いけど、大妖精はその格好大丈夫?」
大妖精「過去に色々ありまして、この姿のままでも人間は驚いたりはしなく成りました」
???「そっか、それを聞いて安心した」
    と言う訳でそのままの格好で人里に入る。
大妖精「うーん・・・」
???「どったの?」
大妖精「どうやら今は縁日な様です」
    人里奥に進むにつれ、縁日の店が並んでいた。
大妖精「と言う事は、ミスティも来てるかな?」
???「八目鰻の店でも出してる?俺の世界では鰻の値段が高騰してて薀蓄〜」
大妖精「何でも知ってますね・・・ある意味、尊敬します」
???「暇つぶしに覚えた程度の事で尊敬されても照れますよと」
大妖精「お世辞で言った訳じゃないんだけど・・・」
???「は、はあ・・・」
ミステ「さー鰻の串焼きいかがですか〜」
???「そーいえば俺、鰻ってまともに食った事無いんだったなあ〜」
大妖精「そーなんですか?」
ミステ「あ、大ちゃんじゃない?今日はデート(ニヤニヤ)」
大妖精「いや、あのその・・・」
???「道案内してもらってるだけです」
    げしっ!
    思いっ切り足を踏みつけられる???。
???「ぬぉわああああ〜!!!」
ミステ「だ、大ちゃん・・・(汗)」
大妖精「知らない(ぷんぷん)」
ミステ「この子ってこんなに感情豊かな子だったかしら・・・」
???「おー痛い・・・」
大妖精「さて、鰻でも食べませんか?」
???「あのー大妖精さん、俺ここの世界のお金持って無いよ」
大妖精「あ、そうでしたよね忘れてました」
ミステ「ま、お金が出来たら食べに来てね」
大妖精「そうします」
    流石にこの世界の住人と言っても妖精がそこまで所持金を持っている訳が無いよね・・・
???「と言う事は、今日はどこに泊まれるかな・・・宿に泊まろうにもお金の持ち合わせが無い
    し・・・」
大妖精「野宿にしますか?」
???「まー良いけど、俺は結構物音静かな所じゃないと寝付けない人間なんだ・・・」
大妖精「繊細なんですねえ・・・」
???「知り合いが俺の家に泊まった時、鼾が五月蝿くて全然寝れなかったw」
大妖精「困ったお友達ですね・・・」
???「まーその友達の方がここの世界の事詳しいけどね(笑)」
大妖精「はあ・・・」
???「人里から余り離れるのも怖いから、この木の下当たりが良いんじゃないかな?」
大妖精「そうですね、そうしましょう」
???「さてと、疲れたからもう寝るね、ぐぉぉおお〜」
大妖精「早!」

あとがき「ゲスト・ミスティア」
ITK「よく考えたら鰻って海で生まれる生物なのになんで幻想郷に居るんだ?」
ミステ「川鰻です(キリッ)」
ITK「・・・」
ミステ「今回は淡々と経過書いただけですね」
ITK「まー紅魔館⇔永遠亭の繋ぎのお話ですからねえ」
ミステ「と言う事は私の出番はこれだけ?」
ITK「多分w」
ミステ「・・・」

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