大ちゃんの紅魔郷/StageXXVII

命蓮寺の行

    ここはと在るお寺。
    そのお寺は信心深く、民衆から支持され、そしてこう言っては何だが繁盛している今日こ
    の頃で有る。
一 輪「あー忙しい忙しい、あ、そこ荷物は物置に移動して置いて」
村 紗「はいはい、それにしても本当に人手が足りない状態だわ」
一 輪「全く姉さんが法事で別の所に出向いただけで、なんでこんなに忙しく成るのかしら」
村 紗「それだけ聖は偉大だと言う事だな」
一 輪「それにしても他の連中は何やってるのよ全く」
村 紗「星は参拝客の相手してるし、ナズは売り子やってるし、臨時で手伝っている響子は寺外の
    掃除に専念して貰ってるし・・・」
一 輪「で、神出鬼没で正体不明のぬえは何やってるの?」
村 紗「どっかサボりに行ってんだろうよ、全く帰ってきたら説教食らわせてやるよ」
一 輪「雲山も手伝えれば良いけど、人前に出す訳に行かないアからねえ〜」
村 紗「まあ仕方無いよな・・・さて、愚痴言っても仕方無いからさっさと仕事に専念するよ」
一 輪「はあ〜(溜息)」
村 紗「お寺の副社主なんだから確りしてくれよ」
一 輪「まあ他に寺の事仕切れる人は居ないからねえ」
村 紗「まあそう言う事だ」
一 輪「はあ〜(更に溜息)」
    一方ナズと星は参拝客に掛かりっきり。
ナ ズ「主人よ、ちゃんと応対するんだぞ」
寅 丸「分かっていますよナズーリン、でもこんなに忙しいと目が回りそうだよ」
ナ ズ「口よりも体を動かすんだな主人」
寅 丸「はあ〜(こちらでも溜息)」
ナ ズ「それにしても聖はいつ帰って来るのやら・・・」
    そして当の聖はと言うと・・・
聖白蓮「ふう、法事も終わりましたし、寺に戻るとしますか・・・」
ぬ え「おーい聖〜」
聖白蓮「あら、ぬえちゃん、どうしたの?」
    聖の上空から人を抱えて降りて来る封獣ぬえの姿が有った。
ぬ え「聖から頼まれて居た外から来た人間連れて来たよ〜」
聖白蓮「あらあら、頼んで居ましたけど、若しかしてぬえちゃん、ちゃんと了解を得て連れて来た
    のかしら?(怖いオーラ発生)」
ぬ え「(あ、やばい聖が物凄く怒ってる)あ、あのう、そのう、ちょっと用が有るから言って来
    る(逃走)」
    ぬえは聖を恐れてそこから逃走。
    捕まえて来た人間を放ったらかしにして。
聖白蓮「もう、ぬえちゃんったら・・・でもこの人どうしましょうか・・・」
???「うーん・・・おわ、あ、貴女は!!!聖さん」
聖白蓮「あら、私を御存知ですか?どこかでお会い致しましたか?」
???「あ、いやその、なんですか・・・(この人があの聖さんか)」
聖白蓮「先程、うちのぬえが貴方を無断で連れて来た様なのですが、本当に申し訳有りません」
???「あ、いえ、聖さんが謝る事では無いですよ、はい」
聖白蓮「いえいえうちの者がした粗相は私の責任です
    両者共に深々と頭を下げ合う。
???「それにしても急に攫われて空高く迄行かされて気絶して居た見たいです」
聖白蓮「あとで寺に帰ったらぬえちゃんは御折檻しないとね」
???「とまあ、俺はちょっと大ちゃんの家に帰りますわ・・・」
聖白蓮「大ちゃん・・・若しかして貴方は、先の幻想郷異変の当事者の???さんですか?」
???「俺を御存知ですか?」
聖白蓮「はい、異変を解決しただけでは無く、周りの人外の女性をかどわかし続ける好色漢と言う
    噂を・・・」
    ぶふぉっ!!!
???「どんな噂なんですかそれは・・・異変に付いては良いですが、好色漢とは・・・」
聖白蓮「噂では紅魔館の当主すらもメロメロにしたとか、永遠亭の兎達を勾引かした(かどわかし
    た)とか・・・」
???「だ、誰からそんな噂を!!!」
聖白蓮「うちに薬をよく売りに来る因幡てゐという兎から」
???「あの糞兎め!!!今度あったら絶対に襲ってやる!!!」
聖白蓮「と言う事は只の噂なのですか?」
???「偶々(たまたま)俺の体質が人外に取ってフェロモンに感じているだけです。人間には一
    切効果は有りません」
聖白蓮「成る程、だから私には一切効果が無いと」
???「でも元人間?っぽい、現魔法使いのアリスさんには効果が有った見たいで、聖さんには何
    ともかんとも・・・」
聖白蓮「!?、貴方何故私の秘密を知って居るのですか・・・」
    何やら空気が重く成って来た。
???「そりゃあ、私、外の人間ですから、幻想郷の事は外の世界からよく存じて居まして・・・」
聖白蓮「あ、そうでしたか・・・これはもっと外の世界の事を聞きたいので、寺まで御越し頂けま
    せんか?」
???「いや、でも大ちゃんに何も言えず連れて来られたので家に・・・」
聖白蓮「まあ、そう言わずに(笑顔)」
???「ははははは・・・(逆らえそうに無いなこれ・・・)」
聖白蓮「では寺に行きましょう、そして言伝は後で村紗か一輪にでも頼んで置きます」
???「は、はあ・・・」
    なんか済し崩し的に命蓮寺に連れて行かれる事に成った???。
???「大ちゃん心配して無いかなあ・・・」
    聖白蓮と共に寺に向かう???。
聖白蓮「所で???さんは、お寺に興味御座いますか?(意味深)」
???「一応、住んでる所が○○県・・・ああ、聖さんの時代で言うと○○の国な者で、仏教宗派
    な習慣は有りますね、主に葬式に限りますが」
聖白蓮「成る程・・・では一度私の説法を聞いて見ませんか、いえ、聞きましょう(強制)」
???「・・・(助けて〜大ちゃん〜)」
聖白蓮「あら、話し込んでいる内に寺に着きましたね」
    寺に戻って来た時には日が暮れていた為参拝客は既に帰路に着いて居た。
???「・・・どうしてこうなった俺www」
響 子「あ、御帰り成さいませ、聖さん」
聖白蓮「只今戻りました、響子ちゃん、ちょっと一輪ちゃんを呼んで来てくれるかしら」
響 子「はい、分かりました(そそくさ)」
???「で、俺はどうすれば良いんですか?」
聖白蓮「取り合えず、御話をお聞きしたいので、寺に御上がり下さい」
???「はあ、御邪魔します・・・」
ナ ズ「聖、この男はどなたかな?」
聖白蓮「御客様ですので、粗相の無い様に御持て成しして下さい」
ナ ズ「そうか、分かったぞ、御主人ちゃんと案内するんだ」
寅 丸「ナズ〜、ヒドイデス〜」
???「相変わらずな主従関係ですなあ〜www」
ナ ズ「・・・・・・」
???「どうかしました?俺の顔に何か付いてますか?」
ナ ズ「い、いや何でも無い(何だこの感情は・・・)」
???「あ・・・(そういえばナズは妖怪だから俺の体質に反応したかな・・・)」
聖白蓮「私は一寸書き上げたい物が有りますので、少しの間御願いしますね」
寅 丸「では、客間に案内します」
ナ ズ「・・・主人よ、気が変わった、私が案内する」
寅 丸「あ、そうですか、では御願いします」
ナ ズ「では案内するぞ」
???「・・・(何か嫌な展開が置きそうな気がするがその時に考えるか・・・)」
    ???はナズーリンの案内により寺内へと入って行った。

後書き「ゲスト・聖白蓮」
ITK「第三部始めました(適当)」
聖白蓮「一ヶ月だけ間が開きましたね」
ITK「うん、小説書かない期間は、もう書かなくて良いと言う感じで気が楽でした」
聖白蓮「でも、又書き始めたと」
ITK「うん、本当は戦国時代を題材にした小説を模索して居たのですが、気が付いたら第三部書
    いてました(マジレス)」
聖白蓮「何はともあれ、命蓮寺を題材にして頂いた事感謝致します」
ITK「まあここから???の困難話になるかと思います」
聖白蓮「次回御期待致します」
ITK「ではでは〜」

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