| ここはと有る三妖精の木の家。
|
サニー | 「ねえねえ聞いた?あの大妖精が所帯を持ったんだって?」
|
ル ナ | 「へぇ〜どこからそんな情報仕入れたの?」
|
サニー | 「例の如く、『文々。新聞』」
|
| サニーから新聞を受け取るルナチャイルド。
|
ル ナ | 「ええ、何々、あの地味だけど妖精界の美少女が、外から来た人間と同居生活、これは人種
|
| の壁を越えた真実の愛か?はたまた愛は盲目という事か!今後の展開に期待!・・・」
|
サニー | 「でしょ?」
|
ル ナ | 「ふむふむ、大ちゃんも大人の階段に上ったという所かしら?」
|
サニー | 「先を越された感じね?」
|
ル ナ | 「いやいや、私はそんな年齢でも無いでしょ」
|
サニー | 「あら、強がり?」
|
ル ナ | 「それを言うならサニーも私と似たような歳でしょ?」
|
サニー | 「だね(笑)」
|
ル ナ | 「それにしても大ちゃんがこう成ったと言う事は、チルノは寂しいんじゃ無いかな?」
|
サニー | 「かもね・・・よし私達でチルノを慰めにでも行こうか」
|
ル ナ | 「大妖精の事をネタに単にチルノと遊びたいだけじゃ無いの?」
|
サニー | 「それは言いっこ無しよ」
|
ル ナ | 「はぁ・・・」
|
スター | 「二人とも、朝御飯が出来たから運ぶの手伝って」
|
サ・ル | 「はーい」
|
| 三人食事を取り、そしてチルノの家へと向かった。
|
チルノ | 「ぐ〜」
|
| 只今チルノ睡眠中。
|
サニー | 「チルノ!遊びましょう!」
|
ル ナ | 「・・・応答が無いわね、まだ寝てるのか、出掛けて居るのかな?」
|
スター | 「うーん、家から冷気が出ているから、多分居ると思うんだけど」
|
チルノ | 「・・・」
|
| チルノは外からの声に目が覚めた。
|
チルノ | 「ん〜誰か来たのか?」
|
サニー | 「チルノ起きろ〜」
|
チルノ | 「・・・サニー達か・・・」
|
| 窓から三人が居るのを確認。
|
チルノ | 「何か用か?」
|
サニー | 「新聞見てチルノが寂しく無いか来てやったぞぉ〜」
|
チルノ | 「どう言う事だ?」
|
サニー | 「大ちゃんがあの男に盗られて、チルノが寂しいと思ったんだけど」
|
チルノ | 「あの男は、アタイは認めているから全然そんな事は無いよ」
|
サニー | 「へーそうなんだ」
|
ルーミ | 「そーなのかー」
|
サニー | 「ふぁっ!!」
|
| いつの間にルーミアも登場。
|
ルーミ | 「遊びに来たのかー」
|
チルノ | 「そう言えば遊ぶ約束してたね」
|
ル ナ | 「でも、本当は寂しくない?」
|
スター | 「うん、チルノちゃん強がってないよね?」
|
チルノ | 「そんな事これっぽっちも思ってないぞ、ルーミア遊びに行こう」
|
ルーミ | 「行くのかー」
|
| 何やら逃げる様にして去って行くチルノとルーミア。
|
サニー | 「・・・」
|
ル ナ | 「強がって居るのかな?」
|
スター | 「かもね・・・帰ろっか?」
|
| 三人は空気を察して家に帰って行く。
|
| そして・・・
|
ルーミ | 「チルノ・・・本当は寂しいのかー?」
|
チルノ | 「・・・ルーミアには隠し事出来ないな・・・だって、いつも遊んでいた大ちゃんが、突如
|
| あの人に盗られたんだから・・・確かにあの人は良い奴だけど・・・でもやっぱり大ちゃ
|
| んが・・・ぐすん」
|
| 泣き出すチルノ。
|
ルーミ | 「チルノ泣いてるのかー」
|
チルノ | 「ぐすんぐすん」
|
ルーミ | 「だったら、会いに行こうよ、盗られたからと言って、会えない訳じゃ無いんだから」
|
チルノ | 「でも・・・大ちゃんの邪魔しちゃ悪いし・・・」
|
| チルノはチルノなりに大ちゃんを気遣っている。
|
ルーミ | 「チルノ・・・」
|
チルノ | 「・・・」
|
| と、そんな時・・・
|
*** | 「本当にそれで良いのか・・・」
|
チルノ | 「!」
|
| チルノの脳裏に謎の声が聞こえる。
|
ルーミ | 「どうしたのかーチルノ?」
|
*** | 「あの男が邪魔だと思わないのか?」
|
| 違い・・・アタイはそんな事思って居ない。
|
*** | 「強がってもお前の心の奥深くでは、憎くて仕方ないのだろう、あの男が・・・」
|
| やめろ・・・アタイはそんな事・・・
|
*** | 「邪魔ならば消してしまえば良かろう・・・お前にはその力が有る」
|
| アタイハ・・・
|
*** | 「なんなら私が力を貸そう・・・」
|
| ヤ・・・メ・・・ロ・・・
|
ルーミ | 「チルノ、大丈夫か」
|
| チルノの体を揺さぶるルーミア、一応ルーミアにもチルノの脳裏の声が聞こえている様で
|
| 有る。
|
*** | 「邪魔するな!」
|
| ルーミアはチルノの体を借りて、氷の衝撃波を腹部にまともに受けて大ダメージ。
|
ルーミ | 「チルノ・・・誰か・・・チルノを・・・」
|
| と、そこへ颯爽と三妖精が登場。
|
サニー | 「何か嫌な予感がしたから家に戻らず来て見たら・・・」
|
ル ナ | 「なんて禍々しい雰囲気・・・」
|
*** | 「ふ、雑魚が・・・」
|
| サニーとルナは衝撃の攻撃を受けるも、辛うじてグレイズする。
|
| 何か有った時の為にスターサファイアは物陰で待機、そして何か有った為に援軍を呼びに
|
| 撤退。
|
| ***の操る力で二人はかわすのが精一杯。チルノを傷付ける訳には行かない・・・
|
スター | 「霊夢さんを呼びに行って来る・・・それ迄耐えて二人とも・・・」
|
*** | 「フフフハ、チルノの体を完全に取り込む事が出来たぞ・・・この憎悪の気持ちが我が糧と
|
| 成る!!!」
|
| 二人は防戦一方・・・
|
ル ナ | 「早く・・・誰か来て・・・私達じゃどうにも成らない」
|
サニー | 「チルノ・・・」
|
*** | 「さて・・・この二人を片付けて、あの男の所に行こうぞ」
|