ららら/伍話

神輿三姉妹

    放課後下校時
ゆうじ「亮太、また明日な」
亮 太「おう、またなあ」
    学校の授業も終わり、それぞれ帰路につくことにした・・・が
???「待っていたぞ!桜部亮太!」
    いきなり校門前にて呼び止められる。
亮 太「またか・・・神輿先輩・・・」
神輿霧「空手部に戻ってこい」
亮 太「いや・・・つかれるし・・・」
神輿霧「お前の実力はまだまだそんなものではないはずだ!」
神輿霙「そーよそーよ」
神輿雫「いい加減戻ってあげたら」 
    神輿霧先輩の後ろから二人登場。
    この三人は神輿三姉妹で霧(3年)、雫(2年)、霙(1年)で港高校に在籍。
    そんでもって三人とも空手部にて全国大会で女子の部で優秀な成績をおさめている。
    一番上の姉の霧は全国大会で優勝をしたこともあり、オリンピックの代表の呼び声も高い。
    しかし当の本人は女子プロレスに興味があるようである。
    で、なぜ亮太にからむかというと、亮太が港高校に転入して空手部に入ったときに亮太が
    練習で当時男子の主将に勝って期待大だったが、亮太は疲れるとかの理由と亮太の特異体
    質が大会委員会で問題となり、妙なもめ事に嫌気がさして空手部を辞めたのである。
    当時空手部女子の霧がそれをよしとせず、亮太に空手部に戻るようにしようとしている。
    ちなみに亮太の特異体質とは手から微弱な電撃が発せられることである。大会委員会では
    それを指摘しているのである。
神輿霧「亮太!私がここまで頼んでも無駄か!」
亮 太「いや霧先輩、そういわれても・・・」
神輿霧「なら今ここで勝負しよう、私が勝ったら部に戻ってくれ!」
亮 太「・・・」
神輿雫「姉さんは一度言い出したらもう駄目だから・・・」
亮 太「・・・」
神輿霙「さーやっちゃおーーー!!」
    で、校門前で勝負となった。
    結局・・・。
    バシッ!!!
神輿霧「うわぁぁーーーー」
    亮太の突きはものの見事に霧の腹部をとらえた。
神輿霙「そ、そんなあ・・・全国大会にも優勝した姉さんが・・・」
神輿雫「桜部君もういいでしょ」
亮 太「ああ」
    霧と亮太の戦いでギャラリーも大賑わい。すでに学校の風物詩となっているのである。
五 月「これで亮太の十三連勝目ね」
亮 太「いたのか五月」
五 月「私だけじゃないわよ」
亮 太「えっ?」
    五月の後ろからほたるが現れる。
ほたる「また喧嘩してる」
亮 太「断りきれなかったし・・・」
神輿霧「亮太!また明日勝負だ!」
亮 太「え〜〜〜〜(不満だらだら)まだやるの」
神輿雫「また明日ね桜部君」
神輿霙「明日こそかってやるからね!」
    雫と霙は霧を抱えて去っていく。
亮 太「あ〜つかれた・・・」
    そこへ亮太の悪友登場。
杉 下「毎回よくやるなあ〜」
 柳 「次の戦い期待してるよ〜」
亮 太「はいはい・・・」
杉 下「しっかしお前もよくやるなあ、女子とはいえ全国優勝の上に美人の神輿霧に軽々勝つんだ
    から」
亮 太「美人は関係ないような気が・・・」
 柳 「また明日も頼むよ」
亮 太「いい加減解放してくれえ〜」
五 月「無理なんじゃない、十三回も同じこと続いてるんだから・・・」
亮 太「はあ〜(ため息)」
    所かわって神輿家。
神輿雫「姉さん大丈夫」
神輿霧「いつつつつ・・・大丈夫よこれぐらい」
神輿雫「姉さん、本当は桜部さんが空手部に戻るより桜部さんと戦っていることが楽しいんじゃな
    い?」
神輿霧「わかる?」
神輿雫「何年姉さんの妹をやってると思ってるの」
神輿霧「雫には隠し事はできないわねえ、私より強い人はこの辺じゃあ亮太しかいないし・・・」
神輿雫「本当にそれだけ」
神輿霧「その辺はよくわからないわ、実際どうなのか・・・」
神輿雫「・・・また明日も?」
神輿霧「しばらくはやめておくわ、そろそろ大会だから怪我できないし・・・」
神輿雫「もう十分怪我してるわよ」
神輿霧「そうね(笑)」
神輿霙「姉さん、薬箱持ってきたよ」
    霙と雫の手により霧の治療が施される。
    そして雫と霙は霧の部屋を出る。
神輿雫「霙、ちゃんと宿題やるのよ」
神輿霙「は〜〜〜い」
    バタン
    雫は自分の部屋に戻る。
神輿雫「姉さんも・・・でも桜部君のまわりには他にもいっぱいいるし・・・」
    喋りながらも部屋で着替えをする。
神輿雫「あした顔を合わせづらいなあ〜」
    ちなみに雫は桜部亮太と同じ年組である。
    そして霧の部屋にて。
神輿霧「今度の最後の大会で勝ったら・・・そのときは・・・」
    はたまた霙の部屋にて。
神輿霙「うぅぅぅぅぅ難しい・・・」
    宿題に悪戦苦闘していた。

あとがき「ゲスト・神輿霧」
ITK「三姉妹なうえに、下の名前も似たような漢字だから判別が大変だなあ」
神輿霧「なら下の名前だけでいいのでは?」
ITK「あんま変わんないと思うよ」
神輿霧「霧と雫と霙だしねえ」
ITK「ちなみに読み方はわかっていると思いますが、きり、しずく、みぞれです」
神輿霧「それにしても初っ端から登場キャラを出しまくって大丈夫なの?」
ITK「言われるまでもなく大変です」
神輿霧「ならそろそろ登場キャラを減らしたら?」
ITK「いえ、どしどし出す予定です。とくに桜部亮太のクラスメイト全員出す予定です(笑)」
神輿霧「壮絶・・・」

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