ららら/拾話

RA5−V66

ららら「わたしは・・・」
    らららの攻撃によって雑賀家の半分が木っ端微塵となった。
    黒ずくめの男はらららの放った銃火器類によって瓦礫の中に埋もれる。
ららら「あ、そうだマスターは・・・・・・」
    そそくさと亮太の方へ向かった。
    亮太も爆風を浴びたもののそれほどダメージは受けていない。
ららら「大丈夫ですか、マスター」
亮 太「うう・・・ららら、奴らは・・・」
ららら「もう倒した」
亮 太「そうか・・・五月達は・・・」
ららら「多分大丈夫だと思います」
五 月「大丈夫じゃないよ・・・」
亮 太「はっはっはっそれだけ喋れれば大丈夫だな」
五 月「あ〜も〜ちょっとは心配してよ」
    和気藹々。
    と、亮太は立ち上がり黒づくめの男の所まで向かった。
    そして相馬の服を強引につかんだ。
亮 太「お前達何者だ?」
相 馬「我々は3Aの暗部だ」
亮 太「3A?」
相 馬「ふふふ、俺達はこうなってしまってはいずれは・・・」
亮 太「いずれはなんだ?」
相 馬「時が来ればわかるさ」
亮 太「とき?」
相 馬「くくくくくく」
    その後相馬と川島は警察に連れて行かれる。
    雑賀家は次の日から建築修復が開始された。
    この事件の重要なるもの、らららは警察が来る前に桜部家に帰還。
    亮太と五月が事件の詳細を説明した。らららのことは隠して・・・。
    事件の後、結局黒づくめの近しい者が亮太達の前に現れることはなかった。
    むしろ不気味なくらい静かであった。
    そして亮太はいつものように学校へ通う・・・。
澄 子「こらあああああー朝だよ!!!」
    ドタバタドタバタ
亮 太「だー遅刻するぅぅーー」
ほたる「何で余裕を持っておこしてくれなかったのお母さん」
澄 子「何度叫んだと思っているんだい」
亮 太「どわああああ」
    そのこうけいを見つめるららら。
ららら「・・・マスターにほたるさん、大変ですねえ」
澄 子「進歩ないんだよこの子達は」
ららら「はあ・・・」
亮 太「じゃあいってきまーす」
ほたる「あ、お兄ちゃん待ってよ」
澄 子「ほら、パンくらい食っていきな」
    亮太の口に向かってパンを投げ飛ばす。
亮 太「うっがうううがががが(じゃあいってきまーす)」
澄 子「とっとといってこい!」
    チュドォォォォォーーーーン!
    猛スピードで亮太とほたるの乗った自転車は桜部家から姿を消した。
亮 太「うぐぐぐぐ、おいほたるお前もパンくっとけ」
ほたる「う、うん」
亮 太「しっかし、何で毎度こんな苦労しなきゃいけないんだ・・・」
ほたる「お兄ちゃんがもっと早く起きればいいんじゃない?ほたるはお兄ちゃんに自転車まで運ん
    でくれればいいし」
亮 太「おまえもちゃんと起きろっちゅうの」
ほたる「え〜」
亮 太「それより風邪は大丈夫か?」 
ほたる「うん大丈夫。お兄ちゃんと五月さんが色恋しているあいだに十分寝かしてもらいました」
    亮太の背中をつねるほたる。
亮 太「いて〜」
ほたる「ぷくー(ふてくされる)」
    そして今日もぎりぎりセーフで学校に到着。
亮 太「美鷺ちゃん、鮎美ちゃんパス」
    ほたるを二人に投げ渡す。
    シュタタタタタタ
    教室に到着。
亮 太「今日もぎりぎりセーフ」
ゆうじ「相変わらずだな亮太」
五 月「毎日毎日遅刻寸前」
亮 太「わるかったな」
???「悪いと思ったのなら毎日10分前には教室にいることね」
亮 太「げ、御影先生・・・」
御 影「さ、早いところ授業始めるわよ」
亮 太「ラジャー」
    こうしてまたいつもの学校の時間を迎えた。
    学校の向かいの建物の屋上にて人影有り。
人 影「目標はまだ見つかりません」
???「では他の地区をまわってくれローズよ・・・」
ローズ「わかりました博士」
博 士「必ず見つけるのだ、やつの作ったRA(リアルアンドロイド)はこの先の研究の糧に大い
    に役立つ」
ローズ「では、住宅区を捜索いたします」
博 士「たのんだぞ、ローズ、いやRA5−V66よ」

あとがき「ゲスト・ほたる」
ITK「第二のRA参上(笑)でも十一話目からは普通のお話に戻る予定」
ほたる「ところで一つ質問」
ITK「なんですか?」
ほたる「RA3−V101のRAはわかるけど3とV101ってどういう意味?」
ITK「3は型番で、初期試作RAがRA0から始まります。V101は積載パワー値です」
ほたる「積載パワー値?」
ITK「どんだけパワー出せるかってこと」
ほたる「ふう〜ん」
ITK「なにかご不満でも?」
ほたる「色々装備していたミサイルとかって、この話で使い切ってどう補充するの?」
ITK「・・・・・・とりあえずもうその手の武器は使えないということで」
ほたる「そうだね、ほたるの家も五月さんの家みたいに木っ端微塵になることはもう無いよね」
ITK「どうだろう(笑)」

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