御 影 | 「さーこの前のテストの結果がでたよ、みんな今回は悪言ったりゃありゃしないわよ」
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生 徒 | 「げえ〜」
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御 影 | 「さー一人一人順番に取りに来なさい、総合点はいつものように職員室前に貼りだしてある
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| から、よーく自分の順位を見ておくように」
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生 徒 | 「へ〜い」
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| そして次から次ぎえと生徒にテストを渡していく。
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御 影 | 「桜部、今回悪いぞ」
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亮 太 | 「反省してます」
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| 反省ポーズをする亮太。
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| 自分の席に戻る亮太。
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五 月 | 「どうだった亮太?」
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亮 太 | 「ほとんど全滅」
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五 月 | 「いつものことながら酷いわねえ〜」
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| 亮太のテストを見てため息をつく。
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亮 太 | 「五月はどうなんだ?」
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五 月 | 「えへん、全部九十点以上!」
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亮 太 | 「うわあ〜俺の倍以上の点数ばかりだあ・・・」
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ゆうじ | 「相変わらず凄いねえ〜」
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| ひょっこり顔を出すゆうじ。
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亮 太 | 「ゆうじはどうなんだ?」
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ゆうじ | 「え〜知りたい、そんなにみたい?」
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亮 太 | 「う・・・やっぱいい」
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ゆうじ | 「そんなこと言うなよ、ほらほら」
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| 半ば強制的に亮太と五月にテストを見せるゆうじ
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亮・五 | 「おおおおお(ハモり)」
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| そこには百点や九十点以上の点数ばかりだった。
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亮 太 | 「すごいなあ・・・」
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ゆうじ | 「そうだ、職員室前の総合点ランキングを見に行こう」
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五 月 | 「そうね、今回は何位かな、前回は七位だったけど」
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ゆうじ | 「ぼくは三位だったけど、今度こそはトップだろう」
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亮 太 | 「さいですか・・・俺はちょっとトイレに」
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五 月 | 「ダメダメ」
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ゆうじ | 「さー行くよ」
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亮 太 | 「行きたくない〜」
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| 二人にひきづられて行く亮太。
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| 職員室前。
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五 月 | 「いっぱいいて見えないわねえ」
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ゆうじ | 「とりあえずひとを押し分けて」
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亮 太 | 「今回はお二人何位かな」
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| 順位を見る三人。
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五 月 | 「やったー今回四位だわ、総合点七三一点」
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ゆうじ | 「うわあ〜また今回も三位だ〜総合点七五九点なのに・・・」
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亮 太 | 「相変わらずレベルが高いなあ、こんな田舎の学校なのに・・・と、今回のトップは・・・」
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??? | 「また学年トップだね小鞠ちゃん」
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??? | 「ん〜ん、山椒ちゃんも一緒だよ」
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亮 太 | 「来た来た、またトップコンビ」
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五 月 | 「あの二人にはかなわないわねえ」
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ゆうじ | 「あんだけ頑張っても相手が八〇〇点満点じゃあ勝てない・・・」
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五 月 | 「本当、氏雛山椒さんに水池小鞠さんともに一年の時からずっとトップばかり・・・」
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山 椒 | 「あら、五月さんに森川君、今回も私達がトップよ」
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五 月 | 「相変わらず凄いねえ」
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小 鞠 | 「私達一緒に東大に行って一緒のところに就職して、いつまでも一緒にいたいから」
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山 椒 | 「そう、私達はいつまでも一緒よ」
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| 山椒と小鞠は仲良く抱きつきあう。
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| ちなみにあまりの仲の良さに同性愛者ではないかと疑われるくらいである。
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| 本人達はそういう噂がでているのは耳にしてはいるが、まったく気にしていない。
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亮 太 | 「・・・・・・」
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五 月 | 「亮太は何位だった?」
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ゆうじ | 「・・・・・・」
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五 月 | 「どうしたのだまりこんで・・・?」
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亮 太 | 「五十位以下は表示されないの知っているくせに!!!」
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| 弱いパンチを五月にぶつけまくって起こり出す亮太。
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五 月 | 「痛い痛い、ごめんごめん」
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亮 太 | 「おまけに補習ときたもんだ」
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ゆうじ | 「かわいそうに・・・」
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亮 太 | 「は〜」
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山 椒 | 「桜部さん、私が勉強見てあげようか、私教え上手だから点数上がると思うよ」
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亮 太 | 「そうだなあ、教えてもらお・・・」
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小 鞠 | 「駄目、山椒ちゃんは私と一緒に勉強する」
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五 月 | 「駄目、亮太は私が見てあげる」
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山 椒 | 「・・・・・・」
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| お互い事情がおありな両側であった。
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| と、いうわけで、
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五 月 | 「さー補習に向けて勉強するわよ」
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亮 太 | 「うう〜」
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| 五月のマンションで勉強することになった、三人で・・・・・・三人?
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ほたる | 「ごめんなさい五月さん、私も補習で勉強教えてもらって」
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| ほたるも日頃の昼寝のせいで補習対象となっていた。
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亮 太 | 「あ〜もう帰りたい・・・」
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ほたる | 「お兄ちゃん、頑張らないと夏休みがつぶれちゃうよ」
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五 月 | 「そうそう、夏休みは遊べなくなるわよ」
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亮 太 | 「でも、そろそろお暇(いとま)しないと・・・」
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五 月 | 「大丈夫、澄子おばさんに電話をかけて、了承してもらったから」
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亮 太 | 「悪夢だ・・・」
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五 月 | 「さー補習前の再試験に向けて頑張るわよ!!!」
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ほたる | 「もえてるねえ五月さん・・・」
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亮 太 | 「でもいいのか?女性一人暮らしのところに俺が泊まるの?」
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五 月 | 「え、あ、と・・・大丈夫、外には警備員もいるから何かあったらとんできてくれるから」
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亮 太 | 「・・・・・・」
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ほたる | 「でも、お兄ちゃんなら私襲ってきてもいいよ(ニコリ)」
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亮 太 | 「襲わない襲わない」
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ほたる | 「え〜残念」
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五 月 | 「・・・(ほたるちゃんがいなかったら私・・・・・・ポッ)」
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亮 太 | 「仕方ない、頑張るか・・・」
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| それぞれの思いを抱えて夜はふけていく。
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