ららら/拾陸話

熱い乙女達

    降りしきる雨。
    そしてあたりは月夜も眠る、そんな中
刹 那「ローズ、早く逃げるぞ」
ローズ「は、はい」
    刹那とローズは研究所から逃げ出していた。
    研究所に嫌気がさした刹那、それに従うローズ。
    そしてそれを追う研究所のもの。
刹 那「やはり時期尚早だったか・・・ローズの力は完全には元に戻ってなかったか・・・」
    ローズは前回の戦闘の後遺症を引きずっており、徐々に追っ手のスピードに追いつかれ始
    めた。
刹 那「ローズ、無理をするな」
ローズ「はあ、はあ、刹那、私をおいて一人逃げてくれ、その間に追っては私が・・・」
刹 那「馬鹿を言うな、お前をむざむざ失うわけにはいかない」
ローズ「刹那・・・」
???「やっと追いついたか・・・」
刹 那「まさか博士直々に追ってくるとは・・・桂木温朗さん」
温 朗「貴様らごときわし一人で十分だ、真のRAの力を見せてやろう・・・」
刹 那「自分自身もRAと成り代わって我らを倒そうというのか」
温 朗「倒す、そんな勿体ないことはしない・・・・・・・・・捕獲するのだよ、モルモットよ」
刹 那「くっ」
ローズ「最後の力を持って戦います」
    こうして温朗と刹那&ローズの戦いは始まった。
    一方桜部亮太はというと
    あいも変わらず五月の住むマンションにて勉強をしていた。
亮 太「なあ五月」
    書き取りをしながら五月にたずねた。
亮 太「もうこれだけやれば補習勉強はいいんじゃないのかい?」
五 月「う〜ん、そうね、そろそろ勉強も休みましょ。ほたるちゃんとらららちゃんもつかれて眠
    っているみたいだし」
    五月は勉強をここで止めた。
    そして台所に向かい簡単に夜食を作るためカップラーメンのお湯を沸かし始めた。
五 月「ルン、ルン・・・ねえ亮太」
亮 太「なんだ?」
五 月「夜食・・・カップラーメンで良かった?」
亮 太「別になんでもいいよ、そんな心配しなくてもいいって」
五 月「そうね・・・ねえ亮太、進路どうする?」
亮 太「進路ねえ・・・とくになんにも考えてないよなあ」
五 月「私は兄がいえの仕事の後を継ぐから私はどこか他を探そうと思っているの・・・」
亮 太「別の会社に行くつもりなんだ」
五 月「うん、でも・・・・・・」
亮 太「でも?」
五 月「永久就職って言うのもいいかも」
亮 太「永久就職?」
五 月「そう、結婚・・・・・・ポッ」
亮 太「お前、時々大胆なこと言うなあ〜」
五 月「あら、これがいつもの私よ」
亮 太「・・・・・・」
    ヒューーーー
    お湯が沸騰した。
五 月「あ、お湯が沸いたわ」
    やかんのお湯をカップラーメンにそそいだ。
    残り三分。
亮 太「明日追試だなあ、まあこれだけ勉強すれば大丈夫か」
五 月「当日頑張ってね」
亮 太「ああ、頑張るよ」
    残り二分。
亮 太「これ食ったらほたるとらららを連れて帰るわ」
五 月「えっ?どうして?泊まっていけばいいのに」
亮 太「これ以上お前に迷惑かけられないよ」
五 月「迷惑じゃないよ・・・迷惑じゃ・・・」
亮 太「でもなあ、あんましここにいると澄子おばさんが寂しがるしなあ〜」
    残り一分。
五 月「どうしてもいくの・・・」
亮 太「くどいっちゅうに〜」
五 月「・・・・・・」
    亮太に近づく五月。
亮 太「お、おおい」
五 月「泊まってくれなきゃ襲っちゃうぞ〜(ニコ)」
亮 太「だあああ〜冗談にも程があるぞおお〜」
五 月「うふふふふふふふふふふふふふふ」
亮 太「って、お前顔が赤いぞ」
五 月「えへへへへへへ〜」
    クラクラクラクラクラ〜バタン
    五月は亮太の方へ倒れた。
    残り〇分、カップラーメン完成・・・・・・あれ?
    ドタバタドタバタ
亮 太「まっさか風邪をひいていたとはなあ〜」
    五月をベッドまで運んでいき布団をかぶせる。
五 月「無理、しすぎたかな・・・」
亮 太「そりゃ〜何日も徹夜で俺達の勉強つきあっていたからなあ〜」
五 月「大変だったからね」
亮 太「もう、しゃべんなくていいよ、寝てろよ」
五 月「・・・・・・うん」
亮 太「お前がこうなっちゃあ〜帰るわけにはいかなくなったなあ」
五 月「・・・・・・」
亮 太「じゃあちゃんと寝ろよな」
    五月の寝室を後にし、別室にてほたるとらららとともに睡眠につくことにした。
五 月「まさかこんな時に風邪をひくなんて・・・」
    五月は残念な気持ちにかられた。
五 月「明日までに治るかなあ〜」

あとがき「ゲスト・五月」
ITK「今回二方面を書いてみました」
五 月「見ている人がいたら、次回以降理解するのつかれますよ」
ITK「見ている人がいればね〜(ニヤリ)」
五 月「・・・・・・」
ITK「どーせわたしゃ話を構成するのは下手ですよ〜だ」
五 月「あ〜あ、いじけちゃった」
ITK「と、いじけるのはこれくらいにして一応注釈、いままででてきた博士とか、RA研究所の
    ボスは桂木温朗(かつらぎあつろう)ですので宜しく」
五 月「桂木文貴との関係は?名字が一緒だし」
ITK「それは次話以降で」
五 月「それにしてもまさか桂木温朗自身がRAだったとは・・・」
ITK「自分自身驚いてます」
五 月「・・・なんです、それ?」
ITK「いやその〜・・・・・・(行き当たりばったりで突如そうなってしまって)」
五 月「・・・・・・」

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