ららら/拾捌話

涙決

刹 那「桂木・・・」
    刹那は林に身を隠していた。
桂 木「刹那よ、もうあきらめるがよい」
    桂木は右腕から複数の鞭を突出させた。
    鞭は刹那までの進路上の木々をぶち破って刹那を襲った。
刹 那「ぐ、うぅ・・・」
    刹那は捕捉された。
桂 木「これであとはRA5のみだな」
    桂木は脳に搭載された通信電波を使って研究員に連絡。
桂 木「青田、聞こえるか?」
青 田「はい、よく聞こえております」
桂 木「刹那は捕捉できたがローズの姿を見失った、今すぐにローズの電波を探って居場所を特定
    しろ」
青 田「わかりました、して刹那の方は?」
桂 木「今すぐここに研究員を来させろ、そして催眠ガスで眠らせてから運び出せ」
青 田「了解、いますぐに研究員を送ります」
桂 木「あ、それからRA3には見張りをつけているか?」
青 田「はい、気づかれないように数名は尾行させております」
桂 木「そうか、いまはRA3よりもRA5を優先しよう」
    桂木は刹那に対して気絶するに十分の電撃で攻撃。
桂 木「さて、兄貴よ、俺は強くなったか・・・」
   (注:桂木温朗の兄は桂木文貴)
    一方亮太達はというと・・・
五 月「ちょっと〜」
ほたる「なんで〜」
ららら「うふふふふ〜」
亮 太「いや〜」
五・ほ「なんで服を買いに着たのに電気街にいるのよ〜」
亮 太「いや〜らららが行きたいって言うから・・・」
ららら「ここにくれば電子機器がいっぱいあるんだもん」
五 月「だからって、当初の目的は服を買いに着たのに・・・」
ほたる「お兄ちゃん、ほたる服が欲しい」
亮 太「いいじゃねえかたまには」
ほたる「よくないよくないよくないよくない」
亮 太「あ〜うるさいなあ〜たまにはらららの要望を聞くのもいいだろ」
ほたる「ぷ〜〜」
    ふくれるほたる。
亮 太「もういいだろうきちまったんだから・・・あれ?らららは」
五 月「さっきまでここにいたんだけど・・・」
ほたる「らららちゃ〜んどこ〜?」
    いつのまからららはいなくなった。
    そしてらららの捜索が始まった。
    で、らららはというと・・・
ららら「・・・」
    路地裏でなんらかの電波を察知したようである。
ららら「また懲りずに来たの?」
    路地裏の隙間からローズが現れる。
ローズ「う、う・・・・・・」
    ローズは体中に傷を負っていた。
    かすり傷というそんな生易しいものではなかった。
ららら「怪我してますね・・・」
ローズ「ふふふ、ざまあ無いわ、こんな姿のまままたあなたの所に来るなんて・・・」
ららら「また私にようですか?もし戦うなら今度は手加減しませんよ」
ローズ「いえ、あなたに・・・・・・力を貸して欲しかったの」
ららら「何でまた急に?」
ローズ「私の大事な人が捕まったの、ただでしてくれとは言わないわ、あなたにとっていい情報を
    教えてあげるわ」
ららら「情報?」
ローズ「手を貸して」
    ローズはらららの手を取った。そしてローズの中の情報をらららに送り込んだ。
ららら「こ、これは・・・」
    らららの頭に父の情報の断片が浮かび上がった。
ローズ「あなたの父のことよ、私が知りうることを伝えたわ」
ららら「この人が、父さん、でもこの人は博士・・・」
ローズ「そう、あなたは実の父に治療を施されて生き返ったのよ、そしてわたしはあなたの叔父の
    温朗博士に治療を施された」
ららら「・・・・・・うそ」
ローズ「嘘ではないわ、あなたは一度死んだ人間よ、戸籍もすでに死んだことになってる、私もだ
    けど」
ららら「そんな・・・でもなぜ叔父さんが私を」
ローズ「あなたと私はRA構造は微妙に違うの、私はあなたの父が残した資料を元に企画されたも
    のなの、でもあなたの体を調べれば全てをしれるというわけ」
ららら「でも・・・そういえば父は?」
ローズ「データにも送ったけど、あなたを残して突如姿を消したと聞いたわ」
ららら「博士・・・父さん」
ローズ「・・・力を貸してくれる、詳しい情報を知りたいなら温朗博士に聞いてみるといいわ」
ららら「わかりました、行きましょう・・・」
ローズ「ところでお連れはどうするの?」
ららら「・・・ちょっと別れを言ってきます」
ローズ「おはやめにね」
    らららは亮太の元に向かった。
亮 太「お〜い、ららら」
    あちこち探しまくっている亮太。
    そして亮太の背後から、らららが腕をまわす。
ららら「マスター、いえ亮太」
亮 太「おい、さがしたぞ」
    らららの方へ向こうとするも
ららら「こっちに向かないで、見られたくないの・・・」
亮 太「ららら?」
ららら「もしかしたもう会えなくなるかもしれないの、ごめんね」
亮 太「どういうことだ?」
ららら「敵地に赴くの、私の過去を知る人がいたの」
亮 太「・・・・・・」
ららら「その人すごく強いの、もしかしたら死んじゃうかも・・・・・・う・・・」
    涙をそそり落とすららら。
ららら「ごめんね、ごめんね・・・」
    らららは手をとく。
    そして亮太のいたところから姿を消す。
亮 太「お、おう、ららら・・・・・・・・・・・・ららら!!!!!!」
    あたりにこだまするほど叫ぶ。

あとがき「ゲスト・ローズ」
ITK「そろそろ大詰め近し!」
ローズ「打倒桂木!!」
ITK「らららの過去があらわに!!!」
ローズ「なるといいですね」
ITK「ですね(笑)」
ローズ「さて刹那さまを助けれますか?」
ITK「どうでしょう・・・・・・って、何だそのもの凄〜く斬れそうな爪は!!」
ローズ「なんでしょうねえ(ニヤリ)」
ITK「ひえええええええええええええええええええ」
    数時間後、その部屋には赤い何かがいっぱい散らばった・・・。

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