刹 那 | 「桂木・・・」
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| 刹那は林に身を隠していた。
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桂 木 | 「刹那よ、もうあきらめるがよい」
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| 桂木は右腕から複数の鞭を突出させた。
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| 鞭は刹那までの進路上の木々をぶち破って刹那を襲った。
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刹 那 | 「ぐ、うぅ・・・」
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| 刹那は捕捉された。
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桂 木 | 「これであとはRA5のみだな」
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| 桂木は脳に搭載された通信電波を使って研究員に連絡。
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桂 木 | 「青田、聞こえるか?」
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青 田 | 「はい、よく聞こえております」
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桂 木 | 「刹那は捕捉できたがローズの姿を見失った、今すぐにローズの電波を探って居場所を特定
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| しろ」
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青 田 | 「わかりました、して刹那の方は?」
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桂 木 | 「今すぐここに研究員を来させろ、そして催眠ガスで眠らせてから運び出せ」
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青 田 | 「了解、いますぐに研究員を送ります」
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桂 木 | 「あ、それからRA3には見張りをつけているか?」
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青 田 | 「はい、気づかれないように数名は尾行させております」
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桂 木 | 「そうか、いまはRA3よりもRA5を優先しよう」
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| 桂木は刹那に対して気絶するに十分の電撃で攻撃。
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桂 木 | 「さて、兄貴よ、俺は強くなったか・・・」
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| (注:桂木温朗の兄は桂木文貴)
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| 一方亮太達はというと・・・
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五 月 | 「ちょっと〜」
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ほたる | 「なんで〜」
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ららら | 「うふふふふ〜」
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亮 太 | 「いや〜」
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五・ほ | 「なんで服を買いに着たのに電気街にいるのよ〜」
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亮 太 | 「いや〜らららが行きたいって言うから・・・」
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ららら | 「ここにくれば電子機器がいっぱいあるんだもん」
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五 月 | 「だからって、当初の目的は服を買いに着たのに・・・」
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ほたる | 「お兄ちゃん、ほたる服が欲しい」
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亮 太 | 「いいじゃねえかたまには」
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ほたる | 「よくないよくないよくないよくない」
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亮 太 | 「あ〜うるさいなあ〜たまにはらららの要望を聞くのもいいだろ」
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ほたる | 「ぷ〜〜」
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| ふくれるほたる。
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亮 太 | 「もういいだろうきちまったんだから・・・あれ?らららは」
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五 月 | 「さっきまでここにいたんだけど・・・」
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ほたる | 「らららちゃ〜んどこ〜?」
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| いつのまからららはいなくなった。
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| そしてらららの捜索が始まった。
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| で、らららはというと・・・
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ららら | 「・・・」
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| 路地裏でなんらかの電波を察知したようである。
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ららら | 「また懲りずに来たの?」
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| 路地裏の隙間からローズが現れる。
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ローズ | 「う、う・・・・・・」
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| ローズは体中に傷を負っていた。
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| かすり傷というそんな生易しいものではなかった。
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ららら | 「怪我してますね・・・」
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ローズ | 「ふふふ、ざまあ無いわ、こんな姿のまままたあなたの所に来るなんて・・・」
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ららら | 「また私にようですか?もし戦うなら今度は手加減しませんよ」
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ローズ | 「いえ、あなたに・・・・・・力を貸して欲しかったの」
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ららら | 「何でまた急に?」
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ローズ | 「私の大事な人が捕まったの、ただでしてくれとは言わないわ、あなたにとっていい情報を
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| 教えてあげるわ」
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ららら | 「情報?」
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ローズ | 「手を貸して」
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| ローズはらららの手を取った。そしてローズの中の情報をらららに送り込んだ。
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ららら | 「こ、これは・・・」
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| らららの頭に父の情報の断片が浮かび上がった。
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ローズ | 「あなたの父のことよ、私が知りうることを伝えたわ」
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ららら | 「この人が、父さん、でもこの人は博士・・・」
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ローズ | 「そう、あなたは実の父に治療を施されて生き返ったのよ、そしてわたしはあなたの叔父の
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| 温朗博士に治療を施された」
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ららら | 「・・・・・・うそ」
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ローズ | 「嘘ではないわ、あなたは一度死んだ人間よ、戸籍もすでに死んだことになってる、私もだ
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| けど」
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ららら | 「そんな・・・でもなぜ叔父さんが私を」
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ローズ | 「あなたと私はRA構造は微妙に違うの、私はあなたの父が残した資料を元に企画されたも
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| のなの、でもあなたの体を調べれば全てをしれるというわけ」
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ららら | 「でも・・・そういえば父は?」
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ローズ | 「データにも送ったけど、あなたを残して突如姿を消したと聞いたわ」
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ららら | 「博士・・・父さん」
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ローズ | 「・・・力を貸してくれる、詳しい情報を知りたいなら温朗博士に聞いてみるといいわ」
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ららら | 「わかりました、行きましょう・・・」
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ローズ | 「ところでお連れはどうするの?」
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ららら | 「・・・ちょっと別れを言ってきます」
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ローズ | 「おはやめにね」
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| らららは亮太の元に向かった。
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亮 太 | 「お〜い、ららら」
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| あちこち探しまくっている亮太。
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| そして亮太の背後から、らららが腕をまわす。
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ららら | 「マスター、いえ亮太」
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亮 太 | 「おい、さがしたぞ」
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| らららの方へ向こうとするも
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ららら | 「こっちに向かないで、見られたくないの・・・」
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亮 太 | 「ららら?」
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ららら | 「もしかしたもう会えなくなるかもしれないの、ごめんね」
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亮 太 | 「どういうことだ?」
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ららら | 「敵地に赴くの、私の過去を知る人がいたの」
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亮 太 | 「・・・・・・」
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ららら | 「その人すごく強いの、もしかしたら死んじゃうかも・・・・・・う・・・」
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| 涙をそそり落とすららら。
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ららら | 「ごめんね、ごめんね・・・」
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| らららは手をとく。
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| そして亮太のいたところから姿を消す。
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亮 太 | 「お、おう、ららら・・・・・・・・・・・・ららら!!!!!!」
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| あたりにこだまするほど叫ぶ。
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