| ぽつ、ぽつ・・・(血が落ちる音)
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ららら | 「うああああ・・・・・・ううわああああ・・・」
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| らららの右腕から大量の血が流れ落ちた。
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| そしてらららは激痛のあまり言葉にはあらわしきれない叫びをあげた。
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温 朗 | 「RAになったのに痛みを感じるか、痛みなど必要ないのになあ〜」
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ららら | 「もう駄目なのかな・・・私また目を閉じるのかな・・・」
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| らららの意識は遠のいていく。
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| 視界が狭くなり、あたりが赤くなり、気力が無くなる・・・
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| そして自然と足が落ち、膝がつき、顔を下に向く。
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温 朗 | 「心配することはない、死んでもまた私があらたなRAとして、私の手足として働かせてや
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| るぞ」
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ららら | 「最後に・・・聞かせて・・・父は?母は?」
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温 朗 | 「奴とおまえをわしは探していたが、結局は見つからん、どこかに生きているだろう」
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ららら | 「・・・そう」
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温 朗 | 「おまえの母は5年前に死んだときく」
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ららら | 「・・・・・・」
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温 朗 | 「もう聞くことはないか?」
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ららら | 「・・・・・・」
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| 温朗は腕から通常の刀の倍以上の刃をらららの首にそえる。
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温 朗 | 「では、死ぬがよい!!!」
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ららら | 「父さん、母さん・・・・・・・・・ますた・・・・・・」
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| 温朗の刃は高らかにあげ、いったんためてから打ち下ろした。
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| シュキーーーーーーーン!!!!!
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温 朗 | 「なっ・・・」
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ららら | 「えっ・・・」
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| 温朗の刃は亮太が素手で受け止めていた。
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| 素手ゆえに手のひらから無数の血がこぼれ落ちた。
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温 朗 | 「なぜ、貴様が・・・」
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亮 太 | 「わり〜な、らららは死なすわけにはいかないんでな」
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| そして亮太は、腕から電撃を放出!
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| 刃は金属製なので温朗に強烈な電撃を浴びせる。
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温 朗 | 「ぐおおおおおおおおおおおおおおーーー」
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| 温朗は悲鳴を上げる。
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亮 太 | 「ららら、大丈夫か?」
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ららら | 「どうやってここに・・・」
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亮 太 | 「うしろうしろ」
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ららら | 「えっ?」
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| らららの後ろにはローズと刹那が立っていた。
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亮 太 | 「彼らが案内してくれた」
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ららら | 「マスター・・・」
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亮 太 | 「ららら」
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| 亮太はらららを抱きかかえる。
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ローズ | 「さーはやくここから脱出しましょ」
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刹 那 | 「今の私達では奴を倒すには力が足りない」
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五 月 | 「でも、一応警察はよんどいたから」
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| 研究所の周りにはパトカーが大量に来ていた。
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亮 太 | 「よく警察が信じたなあ〜」
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五 月 | 「知らなかった?私の兄は警察のエリートだから信じてくれたの」
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亮 太 | 「ははは・・・」
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ほたる | 「さーあとは警察に任せて行こ」
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亮 太 | 「ああ」
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温 朗 | 「くうぅ、逃がさん」
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??? | 「撃てーーー!!!」
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| ズキュン、ズキュン、ズキュン
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| 警察官が放つ銃弾が温朗に向かって一斉放射された。
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温 朗 | 「ぐおおおおうおうおう」
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??? | 「さー、ここは私達に任せて逃げるんだ」
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五 月 | 「睦月兄さん」
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睦 月 | 「さーはやく」
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亮 太 | 「はい」
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| 亮太、五月、ほたる、ローズ、刹那、らららはその場から脱出。
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| 研究所から離れに離れた。
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| 気がつくと桜部家の近くまで辿り着いていた。
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亮 太 | 「ここまで来れば大丈夫だ」
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| その後、桂木温朗は警察の手で捕獲される。
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| 研究所は警察の管理下におかれる。温朗の悪事が次々と発覚。
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| 監禁、傷害、殺人、誘拐等々・・・
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| そして次の日。
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亮 太 | 「ららら大丈夫か・・・」
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ららら | 「うん、なんとか・・・」
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| らららと亮太は港町の病院の一室のベットにいた。
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亮 太 | 「なんであのとき・・・」
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ららら | 「私の問題だから・・・それに私死んじゃうかもしれなかったから・・・」
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亮 太 | 「馬鹿!!!」
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| 叱咤する亮太。
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亮 太 | 「もうおまえは俺達の家族なんだ、他人事なんて無いんだ・・・」
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ららら | 「マスター・・・・・・」
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| 涙を流すららら。
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五 月 | 「ヤッホー、亮太見舞いに来たよ」
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ほたる | 「お兄ちゃん元気?」
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亮 太 | 「ああ、なんとか腕の傷は徐々に治りかけているみたいだ」
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五 月 | 「らららちゃんも大丈夫?」
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ららら | 「ええ、御陰様で」
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五 月 | 「来週には二人とも退院できるって」
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亮 太 | 「早く出てえ〜」
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刹 那 | 「その怪我ではまだまだ退院できんぞ」
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亮 太 | 「刹那さん、なんでここに?」
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刹 那 | 「一応医師免許持っているのでここでしばらく働かせていただくことになった」
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ローズ | 「そういうこと」
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亮 太 | 「げ、その格好は・・・」
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| ナース姿のローズがいた。
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ローズ | 「似合うでしょ」
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亮 太 | 「もしかしてローズさんも・・・」
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刹 那 | 「本当は清掃員として入ったんだがいつのまにか看護婦に成り代わっている・・・」
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ローズ | 「清掃なんてかったるくてやってられないわよ」
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亮 太 | 「・・・・・・」
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五 月 | 「ところで亮太、これ」
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亮 太 | 「なんだそれ?」
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五 月 | 「追試の日程が書かれた紙」
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亮 太 | 「・・・・・・」
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五 月 | 「頑張ってね」
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ららら | 「ふふふ」
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ほたる | 「ちなみにほたるはもう追試受けて合格したから」
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亮 太 | 「・・・ひえ〜」
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| 亮太の苦悩は続く。
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