| 昼休み。
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ほたる | 「鮎美ちゃん、はやくはやく〜♪」
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鮎 美 | 「あ、ちょ、ちょっとまってよ」
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美 鷺 | 「女は度胸よ!鮎美ちゃん」
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鮎 美 | 「そんな〜まだ心の準備ができてないよ〜」
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| で、ゆうじはというと、
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ゆうじ | 「雑賀さん、亮太は何時退院するんですか?」
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五 月 | 「まだ腕の傷が治らないみたいだから、あと数日はかかるって言っていたわ」
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ゆうじ | 「ゆうじがいないと暇だなあ〜」
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五 月 | 「いつも話題の中心だからね」
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ゆうじ | 「結局見つからなかったなあ〜生徒手帳」
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五 月 | 「また発行してもらったら?」
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ゆうじ | 「以外に高いんだよなあ〜生徒手帳の再発行代って・・・再度写真を撮ったりとか面倒だし」
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五 月 | 「無くしたあんたが悪いんでしょ」
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ゆうじ | 「返す言葉がないです」
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| ゆうじと五月が話しているところ、ほたる、鮎美、美鷺の三人がゆうじのクラスの前に到
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| 着する。
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ほたる | 「すいません森川さんいますかあ〜」
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鮎 美 | 「ちょ、ちょっとほたるちゃん、そんな大声で・・・」
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各生徒 | 「なんだなんだ」
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ゆうじ | 「どうしたのほたるちゃん?」
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ほたる | 「ちょっと屋上まで来てくれますか?」
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ゆうじ | 「屋上に何かあるの?」
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ほたる | 「いいからいいから」
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ゆうじ | 「えっ、あっ・・・」
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| ほたるはゆうじを引っ張っておくじょうまで連れていく。
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五 月 | 「・・・・・・なんなの?」
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| ポツンとする五月。
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美 鷺 | 「先にほたるちゃんが森川さんを連れていったから」
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鮎 美 | 「・・・・・・」
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| 美鷺は鮎美を屋上まで連れていく。
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| そしてほたると美鷺は二人を屋上に残して退散。
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| そして二人きりとなったゆうじと鮎美はというと
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ゆうじ | 「君は朝にあったね・・・」
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鮎 美 | 「え、あ・・・はい・・・」
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| 会話がどうもうまく展開していなかった。
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| 結局、ちょこちょこ話したにすぎなかった。
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| そしてそれぞれ教室に戻る。
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五 月 | 「どんな用件だったの?」
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ゆうじ | 「いや、今日不良から助けた子が屋上にいて・・・なんかちょこっと話をしただけだったけ
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| ど・・・」
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五 月 | 「・・・それだけ?」
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ゆうじ | 「それだけ」
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五 月 | 「・・・・・・もしかして、相手の方は何かもじもじとか、照れていたりとかしていなかっ
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| た?」
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ゆうじ | 「してたかもしんない」
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五 月 | 「・・・・・・放課後、あの子のいるところに行くわよ」
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ゆうじ | 「なんで?」
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五 月 | 「どうも話がかみ合わなかったみたいだから、私がうまくかみ合わせてあげるわ」
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ゆうじ | 「うまくかみ合ったらどうなるの?」
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五 月 | 「得になるかもね」
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ゆうじ | 「???」
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| いつの世も男は鈍いと言うことか・・・・・・。
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| 一方鮎美サイドでは
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美 鷺 | 「ええええええ!!!何もしなかったって!!!」
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鮎 美 | 「うん・・・」
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ほたる | 「どうしようか〜」
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鮎 美 | 「もういいよ・・・」
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美 鷺 | 「駄目!女の意地を見せてあげるのよ!!!」
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鮎 美 | 「女の意地って・・・・・・」
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| 熱く燃える少女達であった。
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神輿霙 | 「・・・」
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| それを呆れて見つめる同じクラスの神輿霙。
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土 岐 | 「神輿さん、そんなことより今度転校生が来るって本当?
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神輿霙 | 「え、ええ、先生がそういっていたわ、アメリカからの帰国子女だって言っていたわ」
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土 岐 | 「子女ってことは女の子」
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神輿霙 | 「うん、どうやらこのクラスに来るみたいだよ」
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土 岐 | 「ふ〜ん、でもどうしてこんな田舎の町の学校に転校してくるの?」
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神輿霙 | 「理由までは知らないけど、実家か親戚の家がこの町にでもあるんじゃない?」
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土 岐 | 「そっか・・・」
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| こちらはこちらで転校生について話し合う、神輿霙と土岐未憂であった。
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| 転校生の出現が今後の話に大きな影響を与えることになるのだがそれはまた後の話。
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| そして放課後。
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五 月 | 「さー行くわよ」
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ゆうじ | 「もう来てるけど・・・」
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| ほたる達のクラスの前にいた。
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五 月 | 「ほたるちゃんいる?」
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ほたる | 「何ですか五月さん〜?」
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五 月 | 「つれてきたよ」
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ほたる | 「わあ〜絶妙のタイミング」
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五 月 | 「もしかしてその子は森川君に何か伝えたかったんじゃないの?」
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ほたる | 「五月さん、理解度抜群〜♪」
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五 月 | 「というわけで・・・」
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| やりとりがいろいろ起こる。
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| じれったいため周りがいろいろフォロ〜(ある意味迷惑っぽいが)
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鮎 美 | 「あの・・・これ」
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| 生徒手帳をゆうじに渡す。
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ゆうじ | 「あ、これ俺の生徒手帳、もしかしてあの時落としてたの?」
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鮎 美 | 「・・・はい・・・じゃあ」
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| 生徒手帳を渡してそそくさと去ってしまう鮎美。それを追う美鷺。
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ゆうじ | 「雑賀さん、得になる事ってこれのこと?」
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五 月 | 「・・・帰ったら生徒手帳の中でも見てみたら」
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ゆうじ | 「今見ればいいんじゃないのか?」
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五 月 | 「駄目、駄目、それじゃあ意味ないんだから」
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ゆうじ | 「???」
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ほたる | 「全てわかってるね〜五月さん」
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五 月 | 「身近に鈍い人が多いからよくわかるのよ」
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ほたる | 「あははは〜♪」
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| そして校門前にて。
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鮎 美 | 「はあー、はあー・・・」
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美 鷺 | 「いきなり逃げちゃ駄目だよ」
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鮎 美 | 「でも、恥ずかしくて・・・・・・」
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美 鷺 | 「先が思いやられるわ・・・」
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| ところ代わって病院にて。
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ららら | 「マスタ〜私まだ退院できないんですか?」
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亮 太 | 「あんだけ出血多量になっといて簡単に退院できる分けないだろうが」
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ららら | 「ぶう〜」
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| ふくれるららら。
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亮 太 | 「それにしても暇だなあ〜」
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ららら | 「テレビでも見ますか?」
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亮 太 | 「そうだな」
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| 仲がいい二人であった。
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