ららら/丗話

白の眼

ローズ「・・・ここは・・・」
    ローズはいつの間にか薄暗い明かりの一室のベットにいた。
温 朗「気がついたか」
ローズ「お、おまえは、なぜここに・・・」
温 朗「生みの親である私に対して乱暴な返事だな」
ローズ「誰が貴様なんかに・・・」
温 朗「そんな口をきけるのも今のうちだ」
ローズ「なっ・・・」
    よく見るとローズは鎖などでつながれた状態でベットに寝かされていた。
    そのうえ怪しげな機械がローズに接続されていた。
温 朗「奴らに復讐するためお前の力と経験を吸収させてもらう」
ローズ「何をする気?」
温 朗「安心しろ、死ぬわけではない、ただ力を貰うだけだ」
    そういうと温朗はスイッチを入れた。
    ズズ・・・ズズ・・・
温 朗「ふふふ、より強固な力を手に入れることが出来た」
ローズ「・・・」
    ローズは成す統べなく力を奪われた。
温 朗「ローズよ感謝するぞ」
ローズ「くそー・・」
    そして・・・
詩 雪「ここが私の研究所です」
ららら「おおお〜でかい」
亮 太「こんな所に研究所があったのか・・・」
詩 雪「では中に案内します」
    三人は研究所に入っていく。
青 田「詩雪様、準備が出来ました」
詩 雪「わかったわ、桜部さん、らららお願いします」
    聖零の第二の人格を消滅させるため準備が整っていた。
ららら「手加減しなくていいのしーちゃん?」
詩 雪「殺さない程度にね」
ららら「うん」
亮 太「準備OKだ!」
青 田「では、第二の人格を呼び起こします」
    聖零の第二の人格が強制的に呼び起こされ始めた。
ハ・ガ「・・・」
青 田「ハウゼン、ガラス、援護は頼んだぞ」
聖 零「うああああああああああああああああああああ」
    聖零の怒号で研究所の一室の壁に多くの割れ目を生み出した。
ららら「圧縮電磁砲」
    チュドーーーーーーーーーン
    聖零に目掛けて電気の光線が打ち込まれた。
    しかし聖零は自分に巻き付けられた拘束具を引きちぎり、あっさりと避けた。
ハウゼ「トアアーー」
    ハウゼンの蹴りは聖零に向かって放たれる。
    ついでガラスは背後より突進。
    ガラスは聖零を背後より羽交い締めに、そしてハウゼンの蹴りは聖零に打ち込まれる。
    だが聖零はハウゼンの脚を寸前で掴む。そしてハウゼンを投げ飛ばす。さらにガラスを後
    ろに弾き飛ばす。
亮 太「秘技・雷神突き!!!」
    二人のガードが吹っ飛ばされた合間を縫っていかづちの拳をぶつける。
    払いの動作をしていた聖零は避けることが出来ず左脇腹にクリーンヒット。
聖 零「くう・・・赤の眼、青の眼、紫の眼同時発動!!!」
    聖零の眼は点滅状態に変わり、赤、青、紫が交互に表示されだした。
    しかし・・・
聖零一「もうやめて、あなたという存在を作ってしまった私がいけないけどもう黙って入られない」
聖零二「黙れ、貴様が悪い部分から逃げるためだけに作り出され、どれだけ酷い思いをしてきたか
    ・・・」
聖零一「ですから・・・一つに戻りましょう」
聖零二「な、なに・・・」
聖零一「白の眼発動!」
詩 雪「まさか、予定していたのとは違う・・・自らの手で引導を渡そうとするのか」
    聖零の体は白く輝きだした。
ららら「どうなってるのしーちゃん?」
詩 雪「真の聖零に戻ろうとしているの・・・予定とは違ったけど」
    聖零の人格は結合した。
    そして聖零の脳裏には全ての記憶が流れ込んできた。
聖 零「御免なさい・・・もう・・・」
    聖零はその場に倒れた。
詩 雪「聖零・・・よかった・・・」
    聖零はハウゼンとガラスの手により医務室に運び込まれた。
青 田「とりあえず第一段階は成功、残るは・・・」
詩 雪「ええ、お父様をなんとかしなくては・・・」
亮 太「お父様?」
詩 雪「つい数時間目にお父様、桂木温朗は刑務所から脱獄したの」
亮・ら「ええええええええええぇぇぇぇぇーーーーーーー!!!」
詩 雪「いずれここに来るわ・・・」
睦 月「そういうことだ」
亮 太「睦月さん、どうしてここに?
睦 月「奴が脱獄してここに来るだろうと目星をつけてな」
亮 太「ということは?」
睦 月「ああ、ここの研究所の周りと中は警察が大勢待機している、そして銃器の使用も辞さない」
亮 太「・・・」
五 月「そういうことだから頑張ってやっつけようね」
亮 太「て、何でお前がいるんだよ」
五 月「市民による協力♪」
亮 太「いいんですか睦月さん?」
睦 月「言って聞いてたならここにはおらんよ」
亮 太「怪我しても知らないぞ・・・」
五 月「大丈夫だって役に立つから、ねっ♪」
亮 太「・・・・・」
睦 月「亮太君、五月を嫁に貰ったら苦労するよ」
五 月「ちょっとお兄様、それっひどい!」
ららら「そうだよ、マスターと結婚するのはらららなんだから(話がかみ合ってない)」
    亮太達の取り巻きから少し離れたところで詩雪と青田が話しあう。
詩 雪「今の状態では多分勝つのは難しい、だから試作段階のRA9を何時でも動かせるようにし
    ておいてね」
青 田「わかりました、そして聖零の体力が回復次第そちらも投入します」
詩 雪「ええ、目的の一つを今ここで果たすときが来たわ・・・」
    RA第三研究所は緊張に包まれる。そして桂木温朗はもうじき来る・・・。

あとがき「ゲスト・五月」
ITK「・・・ネタが出てこない・・・」
五 月「とりゃーーー!!!」
    ごつん(鈍い音)
ITK「いつぅぅぅ・・・何をするんですか?」
五 月「ショック療法」
ITK「・・・余計に記憶がとぶって」
五 月「じゃあ〜」
ITK「なんでらららと亮太がいるの?」
五 月「電気ショック療法」
ITK「ノーーーーーーーーー!!」
    程良く黒焦げになったITKであった。

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