| その日は朝から紅蓮の炎が上がっていた。
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温 朗 | 「パワーアップした私にかなうと思っているのか」
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| 温朗の火炎放射は研究所を含むあたりの森を焼き尽くしていた。
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睦 月 | 「いかん、このままでは全滅してしまう」
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五 月 | 「お兄さまどうしよう」
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睦 月 | 「やむ得ない、一旦研究所の裏まで引くのだ」
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| 警察官隊はちりじりに去っていく。
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詩 雪 | 「青田、聖零の方は?」
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青 田 | 「準備OKです」
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詩 雪 | 「すぐに投入して」
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青 田 | 「わかりました」
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| 青田は聖零をカプセルから出す、そして聖零に状況を説明。
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聖 零 | 「・・・時が来ました、この手で決着を付けます」
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| 聖零は研究所の屋上に行く。そして地上の桂木温朗を見る。
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聖 零 | 「・・・青の眼発動」
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| 聖零は急降下に温朗目掛けて落下。
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| 落下中に両腕に新しく新調した爪を装着。
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| さらにきりもみ式に捻りを加える。
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温 朗 | 「ふははははは、儂をとめられる者はおらんぞ」
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聖 零 | 「覚悟ーーーーーーー!!!」
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| ジュシューーーー
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| 温朗の機械化した右手を粉砕。
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温 朗 | 「き、貴様は聖零、なぜ儂に歯向かう・・・」
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詩 雪 | 「聖零が受けた屈辱、今こそはらさせて貰うわ、そしてあのとき私を襲った暴漢はお父様の
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| 実験の被害にあった親だったそうですね」
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温 朗 | 「ばれておったか・・・しかし、実の親に歯向かうというのか・・・」
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詩 雪 | 「ここがあなたの最後よ」
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聖 零 | 「・・・いきます・・・赤の眼発動」
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| 聖零の連続攻撃は温朗の左腕にダメージを与える。
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温 朗 | 「無駄だ・・・」
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聖 零 | 「えっ・・・」
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| 温朗は腹部に設置された火炎放射器が聖零を炎で包む。
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聖 零 | 「うああああああああああああああ・・・・・・」
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詩 雪 | 「せ、聖零ーーー!!!」
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| 温朗はさらにローズから吸収した真空波を二人にぶちあてる。
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| 聖零と詩雪は森の奥深くまで吹っ飛ばされる。
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温 朗 | 「儂には勝てん、以前のV133からV266Mに改良された儂にはな・・・」
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五 月 | 「たーー」
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| 五月の放った矢は温朗の火炎放射器の砲口に打ち込まれる。
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温 朗 | 「き、きさま・・・」
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| 温朗の火炎放射器は破壊された。
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| 壊された怒りで温朗は滅多打ちで真空波を五月に向かって放つ。
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五 月 | 「きゃーーーー」
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亮 太 | 「ぐうう・・・」
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| 真空波は亮太が体を呈して身を体して防ぐ。
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| しかし亮太は真空波の影響で全身ボロボロになる。
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亮 太 | 「やっぱきついわなあ〜」
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| 五月の膝の上で精一杯強がりを言う亮太。
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五 月 | 「大丈夫?」
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亮 太 | 「なんとか・・・」
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温 朗 | 「次は何奴(どいつ)だ・・・」
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ハ・ガ | 「次は俺達が・・・」
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温 朗 | 「脇役は引っ込んどれ」
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| ブシューーーーーーーー
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| あっさりと二人は空の彼方まで吹っ飛ばされる。
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温 朗 | 「さてと、次は港町でも壊そうか・・・」
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京 子 | 「待ちなさい!」
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温 朗 | 「御影、貴様も儂に歯向かうのか」
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青 田 | 「あなたにはもうついてはいけません」
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温 朗 | 「貴様らあああああああ」
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青 田 | 「詩雪様、今こそRA9をお見せいたします」
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温 朗 | 「RA9だと・・・聞いておらんぞ」
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京 子 | 「姉さん出てきて」
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千 晴 | 「ええ、準備は出来ているわ、RA9−V303の力を見せてあげる」
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温 朗 | 「貴様か・・・ぐああ」
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| 千晴は一瞬のうちに温朗の背後に回り腕を掴む。
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千 晴 | 「時間がないからすぐに終わらせるわ」
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| そして千晴は桂木温朗の左腕をもぎ取る。さらに水面蹴りで温朗を転ばせ、温朗の腹部に
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| フットスタンプ。
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温 朗 | 「ぐああ、儂が、儂がこんな小娘に・・・」
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千 晴 | 「遅い」
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| 千晴の攻撃は止まらない、頭部への打撃、顎への掌打、脇腹への回し蹴り、とどめの山嵐。
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温 朗 | 「ぐおおお・・・・・・」
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千 晴 | 「これで最後・・・・・・・・・・・・」
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| 千晴の動きが止まる。
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青 田 | 「やはりエネルギーが尽きたか・・・」
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京 子 | 「姉さん攻撃は止めて引いて」
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千 晴 | 「あともう少しなのに・・・もう動くことがで・き・な・・・い・・・」
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| 千晴は動かなくなる。
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温 朗 | 「ぐはははは、残念だったな」
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| ドン!!
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| 温朗の隠し装着されていた小型ミサイルが千晴にクリーンヒット。
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| そして温朗は取れた両腕を再び接合する。
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温 朗 | 「やられた分はたっぷりと返してやる!」
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| ドゥオオーーン!!
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| 千晴は何十発も鋼鉄の拳で殴られる。
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温 朗 | 「とおああああ!!!」
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| とどめに真空波をぶつけ、京子と青田もろとも吹っ飛ばす。
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温 朗 | 「あとは逃げた警察を排除するだけだ・・・」
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| 温朗が研究所の裏に向かうその時・・・
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| 温朗に何かが絡み付く。
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温 朗 | 「お、おまえは、ららら・・・」
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ららら | 「この隙を待っていたの」
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| 温朗に絡まっていたのはらららの触角の毛髪であった。
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| 伸縮自在のようである。
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ららら | 「マスター、お願いします」
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亮 太 | 「ああ、思いっきりぶち込んでやるぜ」
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温 朗 | 「く、まさか・・・」
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亮 太 | 「ああ、あんたの想像通り、RAには厳禁の電撃をぶち込んでやる」
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| 亮太は自分に宿る雷の力をため始める。
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亮 太 | 「終わりにしようぜ」
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