亮 太 | 「とりゃあああああああああーーーーー!!」
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| バシーーーーーーーンィィィィ
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| 亮太の渾身の一撃は桂木温朗の心臓をぶち抜いた(穴があいたわけではない)
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| 強烈な痛みが桂木温朗を襲う。
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温 朗 | 「ぐおおおおおおおおお・・・・・・」
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| 温朗をやっつけた・・・
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ららら | 「終わった、ようやく・・・」
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| 安心したのも束の間、温朗の腕はらららの脚を拘束。
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温 朗 | 「ただでは死なん、貴様を道連れにしてやる・・・」
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| 温朗の体内に仕掛けられた時限爆弾は時間を数えだした。
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ららら | 「い、いやーー、やめて・・・マスター」
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亮 太 | 「くそ、はなせはなせ」
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| 亮太は温朗の腕を踏んづけるもいっこうに取れる気配がない
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亮 太 | 「くそ、くそおおお!!!」
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ららら | 「止めて、おじさん・・・」
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温 朗 | 「ふはははは・・・あと十秒だ・・・」
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| 十、九、八・・・
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亮 太 | 「一か八か・・・」
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| 七、六、五・・・
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ららら | 「マ、マスター・・・」
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亮 太 | 「俺の命一つで・・・」
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| 四、三・・・
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| 亮太は温朗の爆弾を粉砕しようとする。
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亮 太 | 「ここかーーー!!!」
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| 二・・・
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刹 那 | 「どけ!」
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| いきなり登場した刹那にはじき飛ばされる。
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| そして刹那は持ってきた液体窒素をぶっかける。
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| 一・・・・・・
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| 時限爆弾は時を刻むのを停止した。
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刹 那 | 「まにあったか・・・」
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亮 太 | 「刹那さん、どうしてここに・・・」
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刹 那 | 「ローズの仇をとるためさ・・・」
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亮 太 | 「ローズさんは?」
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刹 那 | 「ショックが激しく、いまだ目を開けぬ状態だ・・・」
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亮 太 | 「・・・・・・」
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| そして桂木温朗は国によって厳重に冷凍封印されることになった。
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| またRAの製造による法律の強化が成された。
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| 国に無断で製造を禁ずる
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| 不法な行為を行った場合は罰則に処す
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| 被験者の許可無く製造行為を行うことを禁ずる
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| 等々・・・
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| この事件のあと詩雪は日本にあるRA研究所の大半を閉鎖した。
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| 港町の一部の研究所のみ残す。
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| 密かにもう一人の聖零の仇と成すものへの対抗のため日々研究を怠らない。
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| しかしそのお話はまだ先のお話。
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| 聖零は戦いの後遺症により暫くはメンテナンスが必要のようである。
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| 千晴はまだ不完全の為、更なる技術注入が求められる。
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| ハウゼンとガラスは暫し暇をもらい実家に帰省。
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| 刹那は病院に勤務の傍ら(かたわら)ローズの体を気遣い回復を待つ。
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| 睦月は事件の手柄により賞与を受ける。
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| 五月は腕を怪我したため暫くは習い事を休むことになり、良い余暇を過ごしている。
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| また前に破壊された雑賀家も修復が終わる。
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| 青田は前と同じく詩雪とともにRA研究に打ち込んでいる。
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| 今後RA研究は試作の段階から一般に向けての戦略が開始されるであろう。
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| そして・・・
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| いつものように桜部家では慌ただしい一日が始まっている。
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澄 子 | 「こらーーもう朝だよ、早く起きないと遅刻するよ!」
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亮 太 | 「どわああああ〜おきろーほたる!!!」
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ほたる | 「むにゃむにゃ・・・」
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亮 太 | 「ららら、俺は用意するからほたるの着替えを頼む」
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ららら | 「了解♪」
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亮 太 | 「澄子さん飯ーー!!!」
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澄 子 | 「ほいよ」
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| トーストを一つ亮太の口にほおり込む。
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ららら | 「マスター着替え完了しました」
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亮 太 | 「よーし行くぞおお!!!」
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ららら | 「行ってらっしゃ〜い」
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| 急いで自転車に乗り込む。
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| そしてカタパルトから発射したかのように猛烈な勢いで飛び出す。
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亮 太 | 「何で毎回こんな目にあうのかなあ〜」
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ほたる | 「むにゃむにゃ・・・」
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亮 太 | 「ほたる、お前もパンを少し喰っとけ」
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| トーストの半分をほたるの口に押し込む。
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ほたる | 「うごごごご・・・」
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| そして十分後学校に到着。
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亮 太 | 「よーし、ぎりぎり遅刻セーフ」
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京 子 | 「危なかったわね桜部君」
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亮 太 | 「あ、御影先生おはようございます。怪我の方は大丈夫ですか?」
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京 子 | 「御陰様で」
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亮 太 | 「先生これからどうするの?」
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京 子 | 「教師をしつつ、RA研究所の一員として頑張って行くわ、姉さんのこともあるし」
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亮 太 | 「大変ですね」
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京 子 | 「話はここまで、今度は授業に遅刻するわよ」
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亮 太 | 「はいはい」
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| 亮太はすっ飛んで一年の上坂鮎美と福田美鷺にほたるを渡してから教室に到着。
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ゆうじ | 「いつにもまして汗掻きまくってるね」
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亮 太 | 「毎度の事ながら疲れるよ全く・・・」
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五 月 | 「進歩無いわねえ〜」
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亮 太 | 「善処します(笑)」
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五 月 | 「うふふ・・・」
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亮 太 | 「怪我は大丈夫か?」
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五 月 | 「ええ、一応包帯は巻いているけどそれ程腕に支障はないわ」
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亮 太 | 「よかったなあ」
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五 月 | 「ええ、そのお陰で暫く習い事が休めるもの」
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亮 太 | 「それはそれは」
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五 月 | 「と言うわけで今度の祝日にどこか行きましょ」
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亮 太 | 「と言うわけか???」
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五 月 | 「どうせ暇なんでしょ」
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亮 太 | 「ごもっとも」
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ゆうじ | 「早くも尻に敷かれたか・・・」
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亮 太 | 「お前の方はどうなんだ?」
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| 聞かれてゆうじはしまりのない顔でへらへら笑う。
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亮 太 | 「駄目だこりゃl、鮎美ちゃんとはラブラブだな・・・」
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京 子 | 「そこ、授業が始まるからお話はそこまで」
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| 教室に御影先生登場。
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亮五ゆ | 「はーい」
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| こうして再びいつもの日常に戻る今日この頃。
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