ららら/丗漆話

仇継ぎし者

帝 鴦「四月よ私に力を貸せ」
四 月「いい加減にしてよ、あんたとはもう終わったんだから」
帝 鴦「俺は認めんぞそんなこと」
四 月「神輿家と婚約とかでひともめしたのはどこのどいつかな」
帝 鴦「昔のことは忘れた」
    帝鴦は元々は四月と同じ学校にいた。親の事情で港校に来たが今もなお四月の学校では隠
    然たる力を持っている。
    四月はたびたび帝鴦から求愛を求められていたが全く相手にはしていなかった。
サトリ「四月様はあなたなんか相手にしないわ、帰って!」
帝 鴦「小娘が・・・」
    帝鴦は一瞬姿を消す。
四 月「危ないサトリ・・・」
    ブシューーー
    帝鴦のはなった金色の春雷は四月の腕をぶち抜く。
サトリ「あ、ああああ・・・・」
四 月「大丈夫・・・サトリ・・・」
    腕をおさえながらその場に屈する。
帝 鴦「腕が落ちたな四月・・・」
四 月「く・・・・・・」
サトリ「許さない、いきなり攻撃するなんて」
    サトリのまわりに水泡が発生する。
    そして両腕に水が集中。
サトリ「消えろ、ならず者!」
    シュイーーン
    サトリの水の刃は帝鴦の眼鏡をかすめる。
帝 鴦「ほう、不思議な技を使うな、お陰で眼鏡が台無しだ・・・しかし」
    帝鴦は壊れた眼鏡をサトリに投げつける。
    サトリは眼鏡を払い除ける。しかし・・・
サトリ「なっ・・・」
帝 鴦「失せろ!!!」
    あっという間にサトリの間合いに姿を現す。そして帝鴦の拳はサトリを打ち抜く。
サトリ「く・・・このままでは・・・」
    サトリは両手にありったけの力を集中させる。
    そしてその両腕から産まれた水は帝鴦にまとわりつく。
帝 鴦「なんだこれは、離れんぞ・・・」
サトリ「私の最終奥義を味わせてあげる!」
    水が透明色から輝かしい色に変化していく。
サトリ「水塵祭(すいじんさい)」
    集まっていた水が内部から猛烈に破裂した。
    サトリと帝鴦はお互い別々の方向に吹っ飛ぶ。
四 月「大丈夫サトリ」
サトリ「使っちゃいました、四月様に禁じられていた技を・・・」
    そのまま気を失う。四月の腕の中で・・・
    一方帝鴦は・・・
帝 鴦「く、小娘にこの俺がやられるとは・・・」
四 月「そういえば聞いてなかったけど何で今さら私の前に現れたの?」
帝 鴦「桜部亮太を完全に消すために手駒を集めておきたかった・・・」
四 月「どうして桜部亮太を消すの?」
帝 鴦「あるお方の意思だ・・・」
四 月「あるおかた?」
???「任務遂行します・・・」
四 月「なっ・・・・・・」
    突如四月の背後に現れた謎の人物が四月の両腕を拘束する。
帝 鴦「やっときたか、おそかったなあ〜」
???「もう少しあの人の役に立ってもらわないと困りますよ」
帝 鴦「わかってるよ、アルファ7」
A 7「四月とサトリは研究所に運んでおきます。あなたはあなたで行動してください、あなたの
    まわりにも人がいるでしょう」
帝 鴦「そうだな・・・・・・出てこい、朝屋、東城、坂戸、紀野!」
    四人は帝鴦のまわりを囲むように登場。
朝 屋「立てますか」
帝 鴦「ああ、手を貸せ」
朝 屋「はい」
    起きあがる帝鴦。すかさず紀野がハンカチを差し出す。ハンカチで地を拭う。
東 城「今日の所は家に戻りましょう」
坂 戸「雨も酷くなりましたし・・・」
帝 鴦「そうだな・・・明日行動を起こすぞ」
四 人「はい」
    五人は各家に帰っていく。
    一方桜部亮太はと言うと・・・
    こちら港病院。
刹 那「二人ともなかなかなおらんなあ」
    一人ローズと桜部亮太の治療に頭を悩める今日この頃。
ローズ「・・・まだ・・・」
    未だ放心状態のローズ。
亮 太「大丈夫ですかローズさん?」
ローズ「君優しいね・・・」
亮 太「そうですか?」
ローズ「ええ」
    二人和やかに話をする。
    そしてその夜・・・(四月と帝鴦が対峙していく頃)
    一人屋上にいる亮太。
亮 太「俺は・・・・・・記憶が戻るのか・・・」
    落ち込む亮太。
???「仇をとらせて貰おうか・・・」
亮 太「誰だ?」
???「桂木温朗の意思を継ぎし者の一人」
亮 太「桂木温朗・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?」
    記憶が蘇り始める。
    さらに・・・
ローズ「桂木温朗・・・」
    物陰に隠れていたローズも慟哭を解除し始める。
???「私の名は桂木紀文(のりふみ)、桂木温朗の甥だ」
亮 太「奴の甥か・・・」
ローズ「悪い夢は覚まさなければ」
    ローズは真空の刃を紀文に放つ。
紀 文「無駄だよ、これはホログラムだからね」
亮・ロ「・・・・・・」
紀 文「いずれおじの復讐をさせて貰うよ」
    紀文のホログラムは消滅。
亮 太「記憶は戻った、しかし・・・」
    記憶は戻ったものの、新たなる敵の出現に複雑な思いをしながらも、新たなる決意をする
    桜部亮太であった。

あとがき「ゲスト・A7」
ITK「御都合上アルファの単語はあるんだけどブラウザの使用上アルファは半角に強制されてし
    まいますので、ここではA7で書いていきます(A7は女性です)」
A 7「ならAlphaと英語であらわせばいいのでは?」
ITK「面倒だし」
A 7「・・・・・・」
ITK「所で今回キャラをボコボコだしすぎちゃいました(笑)しばらく前話から時間が経って、
    色々設定を考えまくっていたらキャラがたまりにたまりまくりました」
A 7「ところで私の名前が7ということはまわりに5、6、8とかはいるの?」
ITK「いません、7のみです」
A 7「なんで?」
ITK「A7は型番ではなく語呂付けから来るネーミングなんです」
A 7「・・・・・・元名は?」
ITK「7に連想される名前です」
A 7「Aで7だからアンナ?それとも7で奈々?菜々?」
ITK「まだ未定(笑)」
A 7「・・・・・・」

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