ららら/丗捌話

困惑の非罪

ららら「今日も一日お元気〜♪」
    歌を歌いながら亮太のいる病院に向かうららら。
五 月「らららちゃんはいつも楽しそうね」
ららら「マスターが私の生き甲斐ですから・・・」
五 月「生き甲斐?」
ららら「マスターと一緒にいるときが自分の過去を忘れることが出来る」
五 月「過去?」
ららら「前に話したかな、マスターと私は飛行機墜落にあったこと?」
五 月「そういえばそういうことがあったかしら」
ららら「あのとき私は墜落した瞬間、マスターはすぐに目を覚ましたみたいですけど、私は何年間
    も眠っていました。その間に嫌な夢をたくさん見ました・・・そして起きたときは決まっ
    て嫌な機械の音ばかり・・・ようやく嫌な夢を追えることが出来たのはマスターが私を起
    こしてくれた時」
    らららの顔から笑みが消える。
ららら「それに・・・」
    いきなり恥ずかしげに顔をふせる。
五 月「それに?」
ららら「マスターに裸を見られちゃいましたから、えへ」
五 月「ぬわんですってーーーーーー!!!」
    近くの物を吹っ飛ばしまくる五月。
ららら「ちょ、ちょっと五月さん暴れないでください」
五 月「あの野郎いたいけな少女になんて事を、絶対にボコボコにしてやるぅー!!!」
ららら「あはははははは・・・」
    二人が賑やかに話しているところ、一人の女性が現れる。
A 7「楽しくお話の所申し訳ありませんが、あなた達には消えて貰います」
ら・五「えっ?」
A 7「アルファイリュージョン」
    A7がそう叫んだ途端にまわりの空間が歪み出す。
ららら「うわぁ〜まわりが変なことになっている」
五 月「らららちゃん見ちゃ駄目よ、幻惑よ」
    しかし時既に遅し、らららは幻惑に襲われその場で立ちつくす。
ららら「はらほろひれ〜」
五 月「あらら」
    目を閉じながら、らららの状態を察知する五月。
A 7「あなたにはきかないようね」
五 月「鍛えてますから」
A 7「でも目を瞑った(つむった)ままでは戦えないわよ」
五 月「さて、どうでしょうか」
    A7は両腕から輝かしき光を生み出す。
A 7「喰らえ!」
    A7の放つ光弾は五月目掛けてとんでいく。
五 月「・・・」
    流れる柳のように光弾をかわす。
A 7「見えてないのに何故!」
五 月「雑賀流奥義柳身」
A 7「たかが生身の人間ごときに」
    A7は次々と光を生み出し、連続して光弾を放ちまくる。
A 7「一度に沢山の攻撃をかわせるものか!」
五 月「!」
    チュドドドドドドドドドドドーーー!!!!!!
    一気に放たれた光弾は五月に直撃。
    砂塵が巻き上げA7の視線から五月の姿が消える。
A 7「大人げなくやりすぎたかしら」
    やりすぎたという表情をしながら砂塵を見つめるA7。
五 月「雑賀流奥義」
A 7「なっ!!!」
    いつの間にかA7の目前にあらわす。
五 月「百花繚乱!!!」
    五月の持っていた扇が無数の刃を生み出しA7に何十閃も斬り込まれる。
A 7「ぐああああああああああ」
    A7は壁に激突。
五 月「勝負有り」
A 7「まさかこの私が・・・」
五 月「久しぶりに本気出しちゃったかな、と、らららちゃんは」
ららら「ぐ〜」
五 月「寝てるし・・・」
    呆れる五月。
紀 文「・・・・・・」
    物陰でその様子を見つめる紀文。
紀 文「まさかA7がやられるとは思わなかった・・・生身の人間がRAに勝つとは・・・」
    拳を強く握り悔しがる。
紀 文「だが・・・」
    紀文の後ろから一人の女性が出てきた。
    その女性とは・・・
五 月「さてと亮太の見舞いに行かなきゃ」
    らららを起こして出かけようとしたところ・・・
四 月「・・・」
五 月「ね、姉さん」
四 月「御免なさいね」
五 月「えっ?」
    ブュシュ!!
    鈍い音がする。
五 月「ね、姉さん何故・・・」
四 月「御免なさい、あなた達を倒さないとサトリが・・・」
五 月「いいよ姉さん、姉さんにも守るべき人がいるみたいだから・・・」
    五月は致命傷は受けなかったものの動くことが出来ない。
    そして・・・
四 月「次はあなたよ」
ららら「はへ?」
四 月「すぐ楽にしてあげるわ」
ららら「へふ?」
    四月の手刀はらららの心臓目掛けて突き刺さる。
ららら「!」
    キシーーーーン!!!
    手刀は心臓に届くことなくはじかれる。
ららら「五月の姉が何故私達を襲う・・・」
四 月「サトリが人質に取られているのよ・・・だから私はその為なら捨て石にでも何でもなるわ」
    ふたたび手刀をかざす四月。
四 月「もう一度」
ららら「五月の敵を討つ」
    二人は再度緊迫に包まれる。
紀 文「四月ではらららを葬ることは無理か・・・ならば奥の手を出しておこう・・・」
    紀文はふところより何かのリモコンを取り出す。
紀 文「四月が無理ならば、この装置で・・・」
    紀文は焦りながらも不適な笑みを浮かべる。

あとがき「ゲスト・ららら」
ITK「四月が敵側として登場」
ららら「急な展開だね」
ITK「ま、その場その場で考えてこうなっちゃいました」
ららら「ところで最後に出てきたリモコンは?」
ITK「次話あたりで・・・」
ららら「書かれるの?」
ITK「分かんない」
ららら「・・・・・・はへほ〜」
ITK「あらいきなり眠っちゃった・・・いいのかこんなオチで・・・」

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