ららら | 「今日も一日お元気〜♪」
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| 歌を歌いながら亮太のいる病院に向かうららら。
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五 月 | 「らららちゃんはいつも楽しそうね」
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ららら | 「マスターが私の生き甲斐ですから・・・」
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五 月 | 「生き甲斐?」
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ららら | 「マスターと一緒にいるときが自分の過去を忘れることが出来る」
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五 月 | 「過去?」
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ららら | 「前に話したかな、マスターと私は飛行機墜落にあったこと?」
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五 月 | 「そういえばそういうことがあったかしら」
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ららら | 「あのとき私は墜落した瞬間、マスターはすぐに目を覚ましたみたいですけど、私は何年間
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| も眠っていました。その間に嫌な夢をたくさん見ました・・・そして起きたときは決まっ
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| て嫌な機械の音ばかり・・・ようやく嫌な夢を追えることが出来たのはマスターが私を起
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| こしてくれた時」
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| らららの顔から笑みが消える。
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ららら | 「それに・・・」
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| いきなり恥ずかしげに顔をふせる。
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五 月 | 「それに?」
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ららら | 「マスターに裸を見られちゃいましたから、えへ」
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五 月 | 「ぬわんですってーーーーーー!!!」
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| 近くの物を吹っ飛ばしまくる五月。
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ららら | 「ちょ、ちょっと五月さん暴れないでください」
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五 月 | 「あの野郎いたいけな少女になんて事を、絶対にボコボコにしてやるぅー!!!」
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ららら | 「あはははははは・・・」
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| 二人が賑やかに話しているところ、一人の女性が現れる。
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A 7 | 「楽しくお話の所申し訳ありませんが、あなた達には消えて貰います」
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ら・五 | 「えっ?」
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A 7 | 「アルファイリュージョン」
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| A7がそう叫んだ途端にまわりの空間が歪み出す。
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ららら | 「うわぁ〜まわりが変なことになっている」
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五 月 | 「らららちゃん見ちゃ駄目よ、幻惑よ」
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| しかし時既に遅し、らららは幻惑に襲われその場で立ちつくす。
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ららら | 「はらほろひれ〜」
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五 月 | 「あらら」
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| 目を閉じながら、らららの状態を察知する五月。
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A 7 | 「あなたにはきかないようね」
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五 月 | 「鍛えてますから」
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A 7 | 「でも目を瞑った(つむった)ままでは戦えないわよ」
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五 月 | 「さて、どうでしょうか」
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| A7は両腕から輝かしき光を生み出す。
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A 7 | 「喰らえ!」
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| A7の放つ光弾は五月目掛けてとんでいく。
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五 月 | 「・・・」
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| 流れる柳のように光弾をかわす。
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A 7 | 「見えてないのに何故!」
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五 月 | 「雑賀流奥義柳身」
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A 7 | 「たかが生身の人間ごときに」
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| A7は次々と光を生み出し、連続して光弾を放ちまくる。
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A 7 | 「一度に沢山の攻撃をかわせるものか!」
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五 月 | 「!」
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| チュドドドドドドドドドドドーーー!!!!!!
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| 一気に放たれた光弾は五月に直撃。
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| 砂塵が巻き上げA7の視線から五月の姿が消える。
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A 7 | 「大人げなくやりすぎたかしら」
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| やりすぎたという表情をしながら砂塵を見つめるA7。
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五 月 | 「雑賀流奥義」
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A 7 | 「なっ!!!」
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| いつの間にかA7の目前にあらわす。
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五 月 | 「百花繚乱!!!」
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| 五月の持っていた扇が無数の刃を生み出しA7に何十閃も斬り込まれる。
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A 7 | 「ぐああああああああああ」
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| A7は壁に激突。
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五 月 | 「勝負有り」
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A 7 | 「まさかこの私が・・・」
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五 月 | 「久しぶりに本気出しちゃったかな、と、らららちゃんは」
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ららら | 「ぐ〜」
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五 月 | 「寝てるし・・・」
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| 呆れる五月。
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紀 文 | 「・・・・・・」
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| 物陰でその様子を見つめる紀文。
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紀 文 | 「まさかA7がやられるとは思わなかった・・・生身の人間がRAに勝つとは・・・」
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| 拳を強く握り悔しがる。
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紀 文 | 「だが・・・」
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| 紀文の後ろから一人の女性が出てきた。
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| その女性とは・・・
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五 月 | 「さてと亮太の見舞いに行かなきゃ」
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| らららを起こして出かけようとしたところ・・・
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四 月 | 「・・・」
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五 月 | 「ね、姉さん」
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四 月 | 「御免なさいね」
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五 月 | 「えっ?」
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| ブュシュ!!
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| 鈍い音がする。
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五 月 | 「ね、姉さん何故・・・」
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四 月 | 「御免なさい、あなた達を倒さないとサトリが・・・」
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五 月 | 「いいよ姉さん、姉さんにも守るべき人がいるみたいだから・・・」
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| 五月は致命傷は受けなかったものの動くことが出来ない。
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| そして・・・
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四 月 | 「次はあなたよ」
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ららら | 「はへ?」
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四 月 | 「すぐ楽にしてあげるわ」
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ららら | 「へふ?」
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| 四月の手刀はらららの心臓目掛けて突き刺さる。
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ららら | 「!」
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| キシーーーーン!!!
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| 手刀は心臓に届くことなくはじかれる。
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ららら | 「五月の姉が何故私達を襲う・・・」
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四 月 | 「サトリが人質に取られているのよ・・・だから私はその為なら捨て石にでも何でもなるわ」
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| ふたたび手刀をかざす四月。
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四 月 | 「もう一度」
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ららら | 「五月の敵を討つ」
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| 二人は再度緊迫に包まれる。
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紀 文 | 「四月ではらららを葬ることは無理か・・・ならば奥の手を出しておこう・・・」
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| 紀文はふところより何かのリモコンを取り出す。
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紀 文 | 「四月が無理ならば、この装置で・・・」
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| 紀文は焦りながらも不適な笑みを浮かべる。
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