四 月 | 「く・・・」
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| 四月の放った手刀はらららと五月の二人によって止められる。
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五 月 | 「姉さんやめて、私は姉さんとは戦いたくない・・・」
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| 瀕死ながら、なけなしの力を出しながら喋る五月。
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五 月 | 「姉さんとは戦いたくない、だって姉さんは私の姉妹よ・・・」
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四 月 | 「・・・私にはもう命がないの、だからあなたを倒さなければいけない、たとえ明確な理由
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| がなくても・・・それだけが今の私の生き甲斐」
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ららら | 「駄目だよ、姉妹で喧嘩は」
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四 月 | 「わかってるわよ、わかってる・・・でもわたしはあなたと戦いたいの・・・五月」
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五 月 | 「・・・・・・わかったわ、らららちゃん下がっていて」
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ららら | 「う、うん・・・」
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| 後ろに下がるららら。
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| そして二人は向かい合う、しばしそこは静寂に包まれる。
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| 誰の声も届かない、理由なき戦い・・・
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四・五 | 「はーーーーーーー!!!」
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| 二人の手は重なり合う。
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| 四月は壁に吹っ飛ばされる。
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四 月 | 「く・・・」
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| 拳を震わせる。
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五 月 | 「もういいでしょう・・・」
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四 月 | 「止めを刺しなさい、じゃないと私は何度でも立ち向かうわよ」
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五 月 | 「姉さん・・・」
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| 周りの水気が多くなりだす。
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サトリ | 「四月様もういいです・・・」
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四 月 | 「サ、サトリ、無事だったの」
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サトリ | 「はい、何とか脱出しました」
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四 月 | 「そう、よかった・・・・・・」
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| 四月は安堵したのか、目を閉じる。
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五 月 | 「・・・さてと、サトリさん姉さんをお願いね」
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サトリ | 「はい、五月さんも・・・」
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| サトリは四月を抱えて自宅へと帰っていく。
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ららら | 「さてと、マスターのところに行きましょう」
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五 月 | 「そうね・・・!」
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| それは一瞬の出来事であった。
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| 突然あたりが光ったかと思えば、あっという間に五月は光に包まれて倒れる。
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ららら | 「えっ???」
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| 倒されたはずのA7が五月を踏みつけて立っていた。
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A 7 | 「禁止プログラム解除、殺人プログラム起動・・・」
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ららら | 「??????」
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A 7 | 「喰らえ・・・」
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| A7の放った光弾はらららに直撃。前にはなった光弾とは比べ物がないものであった。
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ららら | 「・・・もう怒った!!!」
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| らららは髪の毛を逆立て、戦闘体勢にうつる。
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ららら | 「アームミサイル!!!」
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| チュドォォォーーーーン!!!
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| A7はそのミサイルを素手で受け止める。
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ららら | 「まだまだ、プラズマビーム!!!」
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| シュウゥゥーーーーン!!!
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| A7は電撃も光の壁を作り出して防いだ。
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ららら | 「なら、ウインドブレス!!!」
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| スゥイン!!!
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| 真空の刃は光の壁を突き破る、が、あっさりとそれも拳でかき消される。
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A 7 | 「無駄よ・・・」
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| 不適に笑みを浮かべるA7。
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| それを遠目で見続ける紀文。
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紀 文 | 「ふっふっふっ、やはり加速装置を作動してよかった・・・しかしA7の今の体ではもって
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| 三分・・・それまでに終わるか・・・」
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| 残り二分・・・
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| 二人の拳は激しくぶつかり合う・・・
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| 残り一分・・・
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A 7 | 「トライアングルコンボ・・・」
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| らららはA7の蹴りにより空高く吹っ飛ばされる。そしてA7は素早くらららの頭上に出
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| 現。そして残像により出現した三体のA7が踵落しを決める。
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ららら | 「くあ・・・」
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| 意識がとぶ。
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| 落下していくらららよりも早くA7は今度は地上で待ち受け、そして高速の肘鉄がららら
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| の顔面に直撃。完全に意識がとぶ。
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| そしてらららはものすごい勢いで壁に大激突。
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A 7 | 「これで終わりね・・・」
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| 残り三十秒・・・
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ららら | 「完全に気絶したららら・・・」
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A 7 | 「悪いけどとどめをささせともらうわ」
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| 手をかめる。そして・・・
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| ジュボ・・・
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| 手刀はらららの心臓を刺す。
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| 完全に息の根を止めた・・・・・・人間だったなら・・・・・・
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ららら | 「・・・・・・」
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| らららの体の中で何かが動き出す。
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| ピポプペポパポピペポ・・・・・・
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| らららの体に眠るF−MAXチップが動き出す・・・・・・
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A 7 | 「時間までには倒せたわ・・・」
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紀 文 | 「A7、目的は果たせた、次の標的を倒すため体を休ませよう」
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A 7 | 「はい・・・」
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| 加速装置解除。残り二秒で解除。
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A 7 | 「紀文様・・・加速装置で私はどれだけ消耗しましたか?」
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紀 文 | 「最低一週間は眠らなければ回復はできんだろう・・・」
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A 7 | 「そうですか・・・」
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| ピ・・・ピ・・・ピ・・・
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| Fモード起動・・・
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ららら | 「・・・・・・」
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| 無言で立ち上がるららら。
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| そしていきなり紀文をふっとばす。
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A 7 | 「あ、あなた死んだはずじゃ・・・」
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紀 文 | 「くう、何故だ・・・心臓を貫いたはず・・・しまった、奴は・・・」
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| ズワン!!!
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| 衝撃波が紀文の声をかきけす。
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ららら | 「Fの力を解放させてもらうわ・・・」
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A 7 | 「く、もう私には力がない、紀文様もいない・・・・・・」
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ららら | 「マスター、私は今から血に塗られます・・・」
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| A7&紀文との戦いは大詰めを迎える・・・
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