ららら | 「F式旋風開」
|
| らららの両手を軸に高速に回転しながら天高く昇る。
|
| らららの轟風はA7を空高く打ち上げる。
|
A 7 | 「うあああああああああああああーーーーーー」
|
| A7はなすがままにやられる。
|
ららら | 「F式流星開」
|
| らららは空中において側転するが如くA7の腹部に両足が二段ヒット。
|
A 7 | 「う・・・」
|
| A7の悲鳴はあがるもさらにらららの猛襲は続く。
|
ららら | 「そしてとどめ、F式隕石落とし(F式メテオストライク)」
|
| 蹴りをいれたあと、すぐさまA7のに接近して背後に回り両腕をつかみながらまっ逆さま
|
| に急降下。
|
A 7 | 「や、やあ・・・・・・」
|
| A7の悲鳴とともに・・・
|
| ズドーーーーーーーン!!!!!!
|
| アスファルトの道路は木っ端微塵に破壊、そしてさらに地中深くまで抉られる(えぐられ
|
| る)、土煙が長い時間彷徨い続けそこには大きなクレータが出来上がる。
|
ららら | 「まだ眠るのは早いわよ」
|
| 地土に減り込んだ(めりこんだ)A7を無理やり首をつかみながら引っこ抜く。
|
A 7 | 「やめ・・・」
|
ららら | 「まだまだ続くよ・・・」
|
| A7は片手で首を捕まれながら持ち上げられた状態で反対の手で強力な電気で痺れさす。
|
A 7 | 「・・・・・・」
|
| もはや声も出ないくらいやられまくるA7。
|
ららら | 「とどめ・・・」
|
| あらためてさらに強力な電気を浴びせるべく体を大きく震わせながら帯電、そして・・・
|
ららら | 「あなたは逝かせます・・・・・・」
|
| トゥワァァァァァァーーーーーーーン
|
| ・・・・・・
|
| A7には電気は届かなかった。
|
亮 太 | 「もういいだろうららら」
|
ららら | 「マスター、どうして庇うの」
|
亮 太 | 「お前に人殺しはさせたくない、たとえ相手がどんなに悪い奴でもだ」
|
ららら | 「マスター・・・」
|
| らららはA7をゆっくりと地面に下ろす。
|
亮 太 | 「あんた達、もう俺たちには構わないでくれ」
|
紀 文 | 「く・・・おじの仇をとるまでは・・・」
|
亮 太 | 「奴は実験のために何人もの人を生贄にしてきたんだ、あんたはそんな奴と同類か?」
|
紀 文 | 「・・・わかったよ・・・」
|
A 7 | 「博士・・・もういいですよ・・・私はそこまでして生きたくはありませんから・・・」
|
亮 太 | 「生きる?どういうことだ?」
|
紀 文 | 「知らないのかお前は・・・RAは元々死んだ状態の人間を再生させたものだ、だがまだそ
|
| の技術は未熟で長く生きながらえることは不可能だ、だが桂木文貴が独自に開発したRA
|
| の生命の源、F−MAXチップは他のチップを凌駕する性能、私が作ったチップなど雲泥
|
| の差だ、それを解明できればA7はもっと生きることができる・・・」
|
ららら | 「そうだったんですか・・・」
|
亮 太 | 「だがチップは渡せないよ、それが離れるときらららは生きていく事は出来ない・・・多分」
|
紀 文 | 「わかっているよ、わかっているが・・・A7、すまない・・・」
|
A 7 | 「私は今ある命を大切にします」
|
ららら | 「・・・・・・」
|
紀 文 | 「われわれはもうこの件から手を引くよ・・・」
|
A 7 | 「もう会うことはないと思います」
|
亮 太 | 「えっ?」
|
| 紀文はA7を抱え
|
紀 文 | 「A7緊急プログラム発動」
|
| 紀文は持っていたコントローラを押す。
|
| するとA7から巨大な翼が発生する。
|
紀 文 | 「さらばだ・・・」
|
| 紀文とA7は去っていく。
|
ららら | 「・・・・・・」
|
亮 太 | 「終わった・・・かな?」
|
ららら | 「多分・・・」
|
亮 太 | 「さて、病院に戻るか」
|
ららら | 「そうだね」
|
| そして亮太は倒れている五月をおぶってみなと病院に戻る。
|
ローズ | 「早かったわね」
|
亮 太 | 「なんとか」
|
ららら | 「記憶が戻ったって本当ですか?」
|
ローズ | 「ええ、桜部君のおかげよ」
|
亮 太 | 「たまたまですよ」
|
ららら | 「そうそう」
|
| 亮太は五月を病室まで運び、自分が眠っていたベットに寝かせる。
|
亮 太 | 「ららら、雑賀家に電話しといてくれ」
|
ららら | 「らじゃ〜」
|
| らららは公衆電話までぶっ飛んでいく。
|
ローズ | 「さてと、私も記憶が戻ったことだし、久しぶりに街に買い物でも行って来るわ」
|
亮 太 | 「あまり無理しないでくださいね」
|
ローズ | 「わかってるわ」
|
| 早々に街へと去っていく。
|
五 月 | 「・・・・・・」
|
亮 太 | 「気がついたか五月」
|
五 月 | 「うん」
|
亮 太 | 「まあ怪我はしているものの命には別状は無いってさ」
|
五 月 | 「そうだね」
|
亮 太 | 「しっかし重かったぞお前」
|
五 月 | 「!」
|
亮 太 | 「昔お前をおぶったときはもっと軽かったなあ〜」
|
五 月 | 「昔って十年程前のことじゃない」
|
亮 太 | 「そうだったか」
|
五 月 | 「そうだよ、もう」
|
亮 太 | 「わり〜」
|
五 月 | 「亮太、お願いがあるんだけど」
|
亮 太 | 「なんだ?」
|
五 月 | 「今度、いっしょにデートしようね」
|
ららら | 「だ〜め!」
|
亮 太 | 「うわ、いつの間に」
|
ららら | 「たまにはらららとデートしよ」
|
五 月 | 「ちょ、ちょっと・・・」
|
亮 太 | 「俺の意思は無視かい」
|
ららら | 「無視無視、じゃあ決まりね」
|
五 月 | 「だめ〜」
|
| どんなシリアスな戦いのあとも結局いつもの平和な一日に戻る・・・
|
| しかし・・・
|
帝 鴦 | 「・・・四天王も失い、A7、紀文も去った・・・決着をつけるぞ・・・」
|
| 帝鴦の足は再び四月の家に向かっていた。
|