ららら/肆拾參話

女傑

亮 太「どりゃりゃりゃりゃりゃりゃあああぁぁぁぁぁ〜!!!」
    毎度の如く自転車を勢いよくぶっ飛ばしまくっている亮太。
ほたる「むにゃむにゃ・・・」
    相変わらず自転車の後ろで眠っているほたる。
亮 太「たまにはおきろよお前・・・」
ほたる「ぐ〜(熟睡)」
亮 太「こら〜!!!」
    と、色々やり取りしている間に学校に到着。今日は始業十分前に到着。
亮 太「ふぅ〜、今日は結構余裕ができたなあ〜」
    といいつつもほたるを福田美鷺と上坂鮎美に受け渡す。
亮 太「美鷺ちゃん、お兄さんは元気?」
美 鷺「さあ〜、あれから家に帰ってこないの・・・学校もずっとお休みだし」
亮 太「でも一応生きているんだよね」
美 鷺「まあね、たまに電話かかってくるけど、電話の向こうから女性の声がしていたよ」
亮 太「おいおいおいおい・・・」
鮎 美「美鷺ちゃんのお兄さんって進んでいるね」
美 鷺「鮎美ちゃんだって人のこと言えないでしょ」
鮎 美「えへへ」
亮 太「あ〜あ〜最近の若い奴はもう」
美 鷺「桜部さんのまわりにもいっぱい女性がいるんじゃないですか?」
鮎 美「ほたるちゃんに、雑賀さんに、らららちゃんに・・・」
亮 太「ただのいとこに、クラスメイトに、居候だって・・・ってなんでらららの事知ってんだ?」
美 鷺「ほたるちゃんと森川さんに聞きました」
亮 太「あのお喋りは・・・・・・」
    で、少々話し込んだ後に教室に向かう・・・が
神輿霧「桜部亮太、勝負だーーー!!!」
亮 太「朝っぱらからですか〜」
神輿霧「と、言いたい所だが妹に代わって礼を言う」
亮 太「どして?」
神輿霧「おかげで妹の見合いがぶち壊しになった」
亮 太「そういえばそんなことがありましたね」
神輿霧「で、妹は喜んでいるもののそれではすこし両親の立つ瀬がない、ゆえに桜部亮太、お前が
    妹と婚約しろ」
亮 太「はひ?」
    目が点になる亮太。
神輿霧「たのんだぞ」
亮 太「えっと・・・・・・お断りさせていただきます」
神輿霧「なぜだ?妹では不足か?それとももう一つ若い霙がいいか?まっまさかこの私が望みか?」
亮 太「だから・・・」
神輿霧「私にも心の準備が必要だ・・・」
亮 太「・・・・・・」
    もはや何を言っても無駄と察し、こっそりとその場から抜け出す。
    で、教室にて
亮 太「ふぅ〜やっと教室にこれた〜」
神輿雫「この前のことは一応礼を言っておきます」
    そういうとそそくさと自分の席に戻る。
亮 太「三姉妹それぞれ性格が違うもんだわなあ〜」
五 月「おはよう、亮太」
亮 太「おう・・・」
五 月「朝っぱらから元気がないわねえ〜」
亮 太「まあね、ところで五月、腕の怪我は大丈夫か?」
五 月「ええ、まだ両手思うようには上がらないけどなんとかなるわ」
亮 太「そっか、さてと・・・」
    森川ゆうじの方に向かう。
亮 太「ゆうじ〜」
    いきなりこめかみにぐりぐり攻撃。某アニメも真っ青の猛攻撃!
ゆうじ「ぐおおおおお〜」
    そしてゆうじの耳元で小声で喋る。
亮 太「お前口が軽いぞ、いくら知り合いだからってらららのことは極力言うなよな、らららの秘
    密をかぎつけて何がおきるかわかんないんだからな」
ゆうじ「わ、わかったよ・・・」
亮 太「あーすっきりした」
    ゆうじは机の上に昇天。
京 子「さー授業始めるよ」
    そして授業は始まり、昼休みになる。
五 月「さてと」
    五月はそそくさと教室から去っていく。
ゆうじ「どうしたんだろ雑賀さん?」
亮 太「よし、後をつけよう」
ゆうじ「迷うこと無しだなあ・・・」
    五月の後をつける二人。
    五月は空手の道場に入っていく。
亮 太「空手道場?」
    道場の中から威勢のいい女性の声がいっぱい聞こえてくる。
    亮太とゆうじは扉の隙間から覗き込む。
神輿霧「今度の女子異種格闘技大会はどうしても勝ちたいの、でもうちの学校は女子の素手の格闘
    技は空手しかない、毎回出場するたびになかなか勝ち越せなくて悔しい思いをしている。
    だから五月さんに団体戦五人枠の一人になってほしいの」
五 月「それはいいんだけど・・・他には誰が出場するの?」
神輿霧「いまのところ私に雫にあなたが決定で、あと二人は誰にするか学校中の女子から探し中」
五 月「霙ちゃんは?」
神輿霧「まだ霙には早いと思うんだけど・・・でも他の生徒で霙以上はいなさそうだし・・・」
五 月「でもわたし合気道と古武術をたしなむ程度しかできませんけど?」
神輿霧「謙遜しなくてもいいのよ、あなたの武勇伝は知っているから」
ゆうじ「武勇伝?」
亮 太「先日、街中で両手を怪我しているのにあっさりと万引きを投げ飛ばしたと・・・」
ゆうじ「すげえ・・・」
五 月「まあ出場してもいいけど・・・」
???「てえーーい!!」
    ズドーーン
    霙は組み手中の相手に吹っ飛ばされる。
???「やり〜」
神輿霙「いたたたたた・・・」
    吹っ飛ばされた方向にいた亮太とゆうじも押しつぶされる。
五 月「亮太もきてたんだ」
亮 太「お前が空手道場に行くなんて心配になってな」
五 月「ありがとう」
神輿霧「それにしても霙をいともたやすくふっとばすなんて・・・」
神輿雫「あの子は今日付けで転校してきた一年生で、岩室メイと言います」
神輿霧「岩室メイ?もしかして桐咲学園四喬の一人、一年生四人と三年一人だけで春の大会で地区
    大会を制覇した、あの・・・」
メ イ「はい、親の事情で転校してきました岩室メイといいます」
    この瞬間に代表枠四人目が決まった瞬間であった・・・。

あとがき「ゲスト・五月」
ITK「なんだかんだで第三部は女子格闘編になりました、ちなみに第一部はRA編、第二部は四
    月編です」
五 月「女子格闘編ですか・・・」
ITK「はい、神輿霧率いる港高校が地区大会を勝ち上がる物語です」
五 月「で、私も出場するはめに?」
ITK「ええ、まあ成り行きというか・・・」
五 月「そうですか・・・ところで五人目はどうなりますか?」
ITK「まだ未定、新キャラになるか霙になるか・・・」
五 月「で、もうひとつ質問」
ITK「なんでしょうか?」
五 月「四十話のあとがきで684Kについて述べていたような気がしますが?」
ITK「ああ、それは事情により第四部に変更します」
五 月「あらら」
ITK「というわけでどんな話になるかまったく未定ですが、根性入れて書いていきます」
五 月「ではでは〜」

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