美 鷺 | 「ねえ今日はどこかに行こうか?」
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鮎 美 | 「そうね、おいしいクレープを売っている店を知っているけど」
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美 鷺 | 「じゃあそれで決まり、ほたるちゃんもいい?」
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ほたる | 「ぐぅ〜」
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| 授業中散々寝ておきながら授業が終わってもこの調子、いやいつもの調子。
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鮎 美 | 「ほたるちゃん、起きてよ」
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ほたる | 「う〜眠いよ〜」
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| ビシィ!!!
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| 美鷺のハリセンがほたるの後頭部にクリティカルヒット。
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ほたる | 「痛い・・・」
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美 鷺 | 「さー強制的に連れて行くわよ」
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鮎 美 | 「仕方ないか・・・」
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| 美鷺と鮎美に両腕をつかまれて強制連行。
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| そして校門近くまでひきづってきた所、亮太がほたるを待っていた。
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亮 太 | 「お、美鷺ちゃんに鮎美ちゃん、ほたるを連れてどこかに行くの?」
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美 鷺 | 「ちょっとクレープの美味しい店まで連行♪」
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鮎 美 | 「少しほたるちゃんをお借りしますね」
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亮 太 | 「あ、ああわかったよ、なら俺は先に帰るけどほたるもあんまり遅く帰ってくるなよな」
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美・鮎 | 「らじゃあ〜」
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ほたる | 「じゃあ行ってくるねえ〜」
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| そして再び連行されていく。
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亮 太 | 「ま、いいか、俺もちょっと本屋にでも寄って行くか・・・」
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五 月 | 「なら私も付き合うわよ」
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| いつの間にかすかさず亮太の自転車の後部座席に座る五月。
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亮 太 | 「おいおいおいおいおいおい・・・」
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五 月 | 「ついでに家まで送って行ってね」
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亮 太 | 「仕方ないなあ〜」
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五 月 | 「それじゃあ私たちもレッツゴー!」
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亮 太 | 「らじゃあ・・・♪」
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| あきらめて自転車をこぐ亮太。
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五 月 | 「そういえば久しぶりね、亮太と出かけるの」
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亮 太 | 「だな・・・・・・昔はいつもお前と一緒に街に出かけたもんだよな」
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五 月 | 「大昔ね」
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亮 太 | 「あの頃はここら辺はあんまり街なんかできてなかったよな」
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五 月 | 「そうね・・・」
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| 本屋に到着。
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| 店の前におかれているジ○ンプを立ち読み。
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氏 雛 | 「こらこら、立ち読みせず本は買いましょうね」
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亮 太 | 「山椒、いきなりなんだよ」
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氏 雛 | 「ここの本屋でバイト中です、だから立ち読みはいけませんよ」
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亮 太 | 「別にお前はバイトしなくても学校側が奨学金やら何やらで困ってないだろうが・・・」
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氏 雛 | 「ここは結構暇な本屋だから暇なときに参考書とか読めるから最適なのよ」
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亮 太 | 「はあ・・・で、小鞠ちゃんは?」
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氏 雛 | 「裏の倉庫で本を整理中」
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五 月 | 「亮太も見習ったら」
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亮 太 | 「だめだって、俺はこの手だから(電気が発生するので)下手にバイトなんかできないよ」
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五 月 | 「そうね、うふふふふふ」
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氏 雛 | 「ま、そういうわけだから、本を買わないならさっさと去ってね」
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亮 太 | 「さいですか・・・」
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五 月 | 「ま、仕方ないわね、あ、私はこの料理の本をいただくわ」
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氏 雛 | 「毎度あり〜」
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| で、自転車を再びこぐ。
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亮 太 | 「そういえば五月、本当に出るのか?」
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五 月 | 「えっ何が?」
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亮 太 | 「女子異種格闘技大会(強調)」
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五 月 | 「むげに断れなくてね」
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亮 太 | 「まあいいけど・・・」
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五 月 | 「試合の日までには腕も治っていると思うし」
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亮 太 | 「ま、応援に行ってやるからな」
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五 月 | 「ありがとうね」
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亮 太 | 「話しかわるけど、四月さんはどうしてる?」
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五 月 | 「なんかサトリさんと一緒に愛の巣を築いているみたい」
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亮 太 | 「げ・・・」
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五 月 | 「冗談よ」
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亮 太 | 「冗談とは思えないから心臓に悪いぞ・・・」
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五 月 | 「姉さんは持病が悪化したけど、まだ命はあるから何とか生き延びているわ」
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亮 太 | 「生き延びて・・・ってゴキブリみたいな扱いだな・・・(冷や汗)」
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五 月 | 「まあ姉さんは昔っからしぶといから」
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亮 太 | 「はあ・・・」
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五 月 | 「多分近いうちに元気な顔してひょっこりと顔を出すわよ」
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| と、延々と会話していた所、雑賀家に到着。
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五 月 | 「よっと」
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| 自転車から降りる五月。
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亮 太 | 「じゃあな五月」
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五 月 | 「また明日学校でね・・・」
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| 勢いよくかっ飛ばして去って行く亮太。
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五 月 | 「・・・・・・治るかな、この腕・・・」
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| 一方ほたる達はというと
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ほたる | 「あんましおいしくないね」
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鮎 美 | 「あれ、おかしいなあ、結構評判だって聞いたのに・・・」
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美 鷺 | 「あ〜あ、お金損した」
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ほたる | 「ほんとほんと」
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鮎 美 | 「ごめん」
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ほたる | 「じゃあ口直しにうどんでも食べに行こう」
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美 鷺 | 「・・・・・・ほたると一緒にいると結局これに落ち着くのか・・・」
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鮎 美 | 「そうだね・・・」
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| 毎度諦めモードの二人。
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| で、饂飩屋にて三人はいつもの如く饂飩を啜り(すすり)満足に浸る。
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| その饂飩屋の裏にて四人の女性が話し合っていた。
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メ イ | 「みんなきてくれたんだ、かぐや、雷花、鈴」
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| そこには元桐咲学園の岩室メイと、現桐咲学園の葛籠かぐや、神輿雷花、天堂鈴がいた。
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| 彼女達は新しくオープンした饂飩屋に勤める岩室メイにお祝いに来たのである。
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かぐや | 「メイ、学校は別々になったけどいつまでも友達よ」
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メ イ | 「ありがとうみんな」
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雷 花 | 「じゃあお仕事の邪魔になるといけないから私たちはこれで帰るね」
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鈴 | 「今度は暇なときに食べに来るからね」
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メ イ | 「まってるね」
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岩室父 | 「おーい、メイ忙しいから早く手伝いに来てくれ」
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メ イ | 「うんわかった、じゃあみんな暇なときでいいからきてね」
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かぐや | 「うん、あ、古川先輩(メイの先輩、古川巴)も頑張ってねって言ってたよ」
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メ イ | 「ありがとう」
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| 仕事に戻るメイ。
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ほたる | 「すいませんおかわり」
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美 鷺 | 「まだ食べるの、ほたる・・・」
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鮎 美 | 「もう十杯目だよ・・・」
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メ イ | 「お父さん、七番席の人饂飩おかわりだって」
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岩室父 | 「はいよ」
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| その日、ほたるのおかげで饂飩屋は繁盛したそうな・・・
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