ららら/肆拾陸話

可憐な盲目

未 希「稲妻上段蹴り!」
神輿霧「甘い!」
    未希の蹴りをかわしつつ、懐まで接近。
未 希「甘い!」
    上段蹴りで上げた蹴りを踵落しに移行。
    ドシ!
    しかし霧はそれを読んでいたのか右手の肘で受け止め、左手を螺旋の気をほとしばりなが
    ら掌打を未希の腹部に直撃。
未 希「くう・・・」
    後方に吹っ飛ばされる未希。
神輿霧「未希、悪い癖が出たわよ」
未 希「つつつつつ・・・」
神輿霧「踵落しは読まれて防がれると懐が無防備になるわよ」
未 希「善処します」
    大会間近なので二人は夜遅くまで部活に励んでいる。
???「今がチャンス・・・」
    突然黒装束で顔を隠したものが二人に襲い掛かる。
???「奥義鎌鼬螺旋」
    黒装束のものの両手から真空の刃がほとしばる。
霧・未「うああああ・・・・」
    ・・・・・・
    数刻後。
    疲れきっていた二人にいきなり不意打ちを受けたためなすすべなくやられる二人。
    二人は結局病院に急遽入院することになった・・・。
    翌日、空手部部室にて
神輿雫「残念なことに姉さんと秋穂さんは怪我が酷く、大会に出られるかは分かりません」
メ イ「大会出場は補欠抜きにしても五人必要ですけどどうなります?」
神輿雫「私に岩室さんに、雑賀さんに、霙、そしてあと一人は・・・」
五 月「空手部の中から誰か選びます?」
神輿雫「いえ、空手部の残った人にはちょっと荷が重いです、姉さんクラスの人がわんさしてます
    から」
亮 太「その件についてだけど」
神輿雫「何か心当たりでも?」
亮 太「ああ、ちょっと問題児なんだけど・・・」
五 月「まさかほたるちゃんなんて言わないわよね」
亮 太「いや、俺がここで転校して来たときいっしょに不良と戦ってくれた人がいたんだ」
神輿雫「初耳ね、誰?」
亮 太「はいってこい」
???「はい・・・」
    ツインテールの少女が入ってくる。
香 住「千倉香住といいます」
神輿雫「あ、誰かと思えばクラスメイトの香住さんじゃない・・・」
亮 太「ま、そういうこった、目は不自由だが動きはなかなかのもんだぜ」
神輿雫「この際贅沢は言ってられないか・・・よしこの五人で行こう!」
神輿霙「補欠枠はどうします?」
神輿雫「う〜ん・・・随時変更可能だからいまは空手部の子二人にしとくわ」
    こうして大会出場者は再編成され、
    大将は神輿雫、副将は雑賀五月、中堅は岩室メイ、次鋒は千倉香住、先鋒は神輿霙になる。
亮 太「それにしても霧先輩と秋穂先輩を襲った奴は誰なんだ・・・」
五 月「多分大会関係者の誰かね・・・」
神輿雫「汚いまねするわねえ・・・」
    出場選手も決まりその日も大会に向けての特訓が開始される。
    そして・・・
???「神輿霧と秋穂未希を大会前に痛めつけて起きました」
???「よくやったわ、これで優勝候補の港高は終わりね」
???「これで私たちの学校が優勝よ・・・」
    何者かたちは高らかに笑いを上げる。
    一方らららは買い物に出かけた帰り、また道に迷って山の置く深くまで道に迷うことにな
    った。
ららら「何でまた道に迷っちゃうの〜」
    半泣きしながら山をあちこち歩き回る。
???「どうしたの?」
ららら「道に迷っちゃったの・・・」
???「大変だね」
ららら「ここから出して〜」
???「困ったお姉ちゃんだな・・・」
    らららよりも幼い少女はらららを街へと案内する。
ららら「ありがとう、ようやく家に帰れそうだよ」
???「よかったね」
ららら「ところでお名前は?」
猫 子「私?私は猫子、お姉ちゃんは?」
ららら「ららら」
猫 子「変な名前だね」
ららら「そうかな?」
猫 子「じゃあ、私は森に戻るね」
ららら「猫子ちゃんの家は山にあるの?」
猫 子「だって私山の住人だから・・・」
ららら「山の住人?」
猫 子「うん」
    そういうと猫子は森へと帰っていく。
ららら「森の住人か・・・あ、早く家に帰らなきゃ」
    大急ぎで家にかっとび帰るららら。
猫 子「・・・・・・また困ったときがあったら森に来てね・・・」
    らららは帰宅途中二人の別学校の人の立ち話を目撃する。
???「神輿霧と秋穂未希を大会前に・・・(以下略)」
ららら「うわあ・・大変なこと聞いちゃった・・・顔も見とこっと」
    らららは相手の二人を記憶する。
    そして家に帰宅。
ららら「マスター、大変なこと聞いたよ」
亮 太「こんな遅くまでどこ行ってたんだよ」
    拳骨お見舞い。
ららら「痛い〜薀蓄薀蓄」
亮 太「薀蓄はいいからなんだよ」
ららら「実は、神輿さんを襲ったらしき人を目撃しました」
亮 太「なに〜!!!よし今度の大会、お前も来い」
ららら「行っていいの?」
亮 太「ああ、見つけてとっちめてやる」
ららら「らららも一緒にとっちめます」
亮 太「・・・・・・ミサイルとか電気とかは出すなよ・・・」
ららら「一応了解!」
亮 太「い、一応・・・」

あとがき「ゲスト・千倉香住」
ITK「また新キャラ出しちゃった・・・でも香住は初期草案時に考え出した亮太のクラスメイト
    の中の一人だけどね」
香 住「登場まで一年半近くかかったわけですか・・・」
ITK「まだ香住さんはましですよ、初期草案キャラはまだ三十人近く残ってますから(笑)」
香 住「まだいるの・・・」
ITK「はい、クラスメイトも全員考え済みですから」
香 住「怖い・・・」
ITK「まだまだ機会がありしだい出していきます」
香 住「ご愁傷様」

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