ららら/肆拾捌話

疾風戦線

    結局一回戦は神輿霙が御剣女子をストレート勝ちで倒す。
神輿霙「やったーー・・へなへなへな」
    頑張り過ぎた為その場に倒れこむ。
    そんでもって無理しすぎのため次の試合は大将にしておいて、他の四人で戦うことになる。
香 住「次は私が行ってきます」
    千倉香住が次の試合の先鋒を買って出る。
    対戦相手は一回戦北高校を不戦勝で勝ち上がった、藤原商業が相手。
    北高校の四月とサトリは思ったよりも重症で今大会の出場を見合わせたため、他の三人の
    実力では到底勝ちあがれそうに無いので欠場を申し出る。
藤 堂「神輿霧が出ないのは残念だが、この私が去年の雪辱を晴らす」
    去年、神輿霧相手にストレート負けを喫して以来、打倒港高で雪辱に燃えている。
審 判「双方とも先鋒前に」
    港高は千倉香住、藤原商業は田坂海子(たさかうみこ)がでる。
亮 太「お、はじまってる」
ほたる「強いねみんな」
亮 太「ああまったくだ、おっ、決まったな」
    そうこうしている間に香住は田坂相手に地獄突きで倒す。
審 判「一本それまで!」
藤 堂「く・・・」
亮 太「こりゃ勝ち上がるなあ〜」
ほたる「ほたるも出たかったなあ〜」
亮 太「怪我人が出たら出れるかもな」
ほたる「よし港高怪我しろ〜」
    ゴツン
亮 太「阿呆かー!!!」
    ほたるに突っ込みの一撃。
ほたる「痛ひ〜」
亮 太「さてと、ジュースでも買ってくるか・・・」
ほたる「ほたるはアサヒのチャージ(飲料水)お願いね」
亮 太「自販に無いと思うぞそれ・・・」
ほたる「じゃあ、アクエリアス」
亮 太「オッケー、あとで金くれよな」
ほたる「ええぇ〜お兄ちゃんのおごりじゃないの〜
亮 太「なけなしの貧乏学生におごる金なんてあるわけないだろ」
ほたる「うう〜」
    泣き出すほたる。
亮 太「泣くなんてずるいぞ」
ほたる「・・・・・・しくしく」
亮 太「しゃあないなあ・・・」
    結局おごらされる羽目になる。
    自販機の所に向かう亮太。
亮 太「・・・・・・」
五 月「私は林檎ジュースね」
亮 太「試合はいいのか?」
五 月「香住さんと岩室さんとで勝ち抜いているから大丈夫よ」
亮 太「よかったなあ・・・」
五 月「と、試合暇?」
亮 太「見てるだけってのも暇だよなあ〜」
五 月「まったくねえ」
亮 太「さてと行くとしますか」
五 月「そだね」
    二人は試合会場に戻る。
岩 室「破邪掌」
    ズドン!
    岩室の放った掌は藤堂の顎にヒット。
藤 堂「まだまだ・・・」
岩 室「水鳥脚」
    岩室は空高く飛び、そして藤堂めがけて落下蹴り。
藤 堂「ぐあああ〜」
    思いっきりふっとぶ藤堂。
岩 室「もう終わり?意外に簡単だね」
藤 堂「く・・・私の一年はなんだったんだ・・・」
審 判「勝者、岩室!」
    ヒューヒュー、ワーワー
    会場が沸く。
神輿雫「さてと次の対戦校は・・・えっ!」
    対戦相手は大穴とされていた聖神学園であった。
黒 崎「あなたちが次の対戦相手ね、まあせいぜい私達の踏み台に納まることね、おーほっほっほ
    っほっほっ!」
    高らかに笑いを上げる黒崎香織。
神輿雫「まさか南高校の小西姉妹が敗れるなんて・・・」
    そして三回戦。
    のはずが・・・
審 判「あの〜」
神輿雫「なんです?」
審 判「父親が病気になったので帰りました」
神輿雫「はい?」
審 判「他の四人も黒崎さんが帰ってしまったため帰っちゃいました」
神輿雫「えっと・・・」
審 判「というわけで港高の勝ちです・・・」
五 月「なんだったのいったい・・・」
    会場外にて・・・
黒 崎「お父様〜今行きますわ!!!」
    ファザコンであった・・・。
五 月「まあ、とりあえず」
神輿雫「勝どき・・・」
    あんなに相手をやる気にさせておいてこれ・・・
奈 々「私達あんなのに負けたの・・・」
寧 々「恥ずかしい・・・」
    何はともあれ三回戦勝ち抜き。
神輿雫「次は東伊大付属高校ね」
神輿霙「姉さんを襲ったのはその学校ね」
神輿雫「絶対に倒す!」
    燃え上がる姉妹。
岩 室「いつもこんなんなんですか?」
五 月「多分・・・」
岩 室「大変・・・」
香 住「・・・・・・ぐー」
    つかれて椅子に眠っている香住。
五 月「のんきね・・・」

あとがき「ゲスト・ほたる」
ITK「つかれた・・・風邪で一週間近く寝込んで・・・そんでもって新章のアイデアを考えまく
    って・・・」
ほたる「新章?」
ITK「前に考えていた684K編以外にも亮太の港高に来る前の学校のお話、そんでもってその
    二つが統合する話・・・ああアイデアだけが先走り〜」
ほたる「・・・大変」
ITK「ほたるちゃんが言うとあんまり説得力が無いねえ」
ほたる「ぷんぷん」
ITK「早く女子格闘編を終わらすぞーー!!!」
ほたる「そだね」
ITK「でもあと四話分どうしようか・・・」
ほたる「考えてないの?」
ITK「まったく」
ほたる「・・・・・・」

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