ららら/肆拾玖話

大宝の森

    こちら大会の会場の食堂にて・・・
亮 太「やはり蕎麦はおいしい・・・」
ほたる「ええ〜饂飩の方がおいしいよ」
亮 太「なんと言おうと蕎麦だ!」
ほたる「う・ど・ん!」
    食べ物のことで喧嘩になる二人。
五 月「たかが蕎麦と饂飩で喧嘩なんかしないの」
亮 太「なんと言おうと蕎麦だ!」
ほたる「饂飩!」
五 月「・・・・・・」
    亮太とほたるは普段は仲が良いが、こと蕎麦と饂飩の事になると犬猿の仲になる。
    と、結局東伊大付属高校との戦いは熱戦の末、港高の勝利となる。
    リーザは本気ではなかったように見えたが気のせいであったろうか・・・
    そして次は決勝戦、桐咲学園との戦い。
    しかし連戦の為、神輿霙、五月は怪我が悪化したため欠場。
    そしてやむ終えず神輿霧が怪我をおして出場。
    そしてもう一人は・・・
ほたる「え?ほたる???」
未 希「ええ、会場には港高の生徒は桜部さんしかいないのよ」
ほたる「う〜ん・・・」
未 希「無理ならいいのよ・・・」
ほたる「でる!」
未 希「即答ね・・・」
神輿霧「じゃあ出場順は私が決めるわね」
    先鋒神輿霧、次鋒神輿雫、中堅岩室メイ、副賞千倉香住、大将桜部ほたるに決定。
神輿霧「私が最初に出て極力倒すから後をお願いね」
    しかし・・・
古川巴「霧、あなたの考えはお見通しよ」
神輿霧「ふふふ、じゃあ手加減せずにどしどしきてね」
古川巴「遠慮しないわよ」
神輿霧「よーしがんばろー、というわけで皆ごめんね、最初だけで手一杯かも・・・」
他四人「・・・・・・」
亮 太「ま、俺の予想では相手が優勢だな・・・」
五 月「悔しいけど、そうみたいね・・・しばらく外に出ない」
亮 太「なんで?」
五 月「積もる話をしたいのよ!」
亮 太「い?」
    強制的に亮太を引っ張り出す五月。
亮 太「やけに今日は積極的だなあ・・・」
    大会裏の公園のベンチに座る二人。
亮 太「・・・・・・久しぶりだなあ〜」
五 月「何が?」
亮 太「こんなにゆっくり出来るのは・・・」
五 月「そうかもね・・・って学校ではいつもゆっくりしてるんじゃないの?」
亮 太「かもな・・・あ〜ねむた」
五 月「そうね・・・」
    二人はベンチで寄り添うように眠りこける・・・
    そして深い眠りに入る・・・
???「・・・て」
    夢の中で誰かが喋っているようだ・・・
???「・・けて」
    まだよく聞こえない・・・
???「・すけて」
    すけて???
???「たすけて・・・」
亮 太「何を助けてほしいんだ・・・」
???「森が・・・」
亮 太「森がどうした?」
???「消えるの・・・、住処がなくなる・・・」
亮 太「消える?」
???「早く来て・・・」
五 月「もっと詳しく言ってくれないとよく分からないわ・・・」
亮 太「おわ、五月まで俺の夢に出てきた・・・」
五 月「どうやら私の頭の中と亮太の頭の中がくっついている状態みたいね」
亮 太「なんじゃそら・・・」
???「私の名前は猫子、大宝の森の住人なの」
亮 太「大宝の森?」
猫 子「私の住む森には昔から宝が潜んでいるといわれているの・・・」
亮 太「宝ねえ・・・」
猫 子「つい最近、桂木聖華という人が私の森に潜入して荒らしまくっているの・・・」
亮 太「桂木聖華!って誰?桂木一門?」
詩 雪「桂木聖華は私のいとこよ」
亮 太「うわ唐突に登場かい」
    一人突っ込み亮太。
詩 雪「私達一族の仲でもかなりの切れ者よ、多分あなたの森の何かを研究目的に利用したのだと
    思うわ」
亮 太「じゃあ今から森に行ってとめにいくとするか・・・」
詩 雪「じゃあ私はこの辺で・・・」
亮 太「手は貸してくれないの???」
詩 雪「ちょっと聖零と御影千晴のメンテナンスで忙しいの」
亮 太「はあ・・・さいですか」
    そして亮太と五月は目を覚ます。
    そして二人の前には一人の少女が立っていた。
猫 子「目が覚めたようですね・・・」
亮 太「・・・あれ五月は目を覚まさないの?」
五 月「すやすや」
猫 子「まだ夢の中にいるみたいですね」
亮 太「しゃーないなあ〜」
    亮太は五月を背負う。
ららら「マスター試合が始まりますよ〜」
亮 太「わり、ちょっち用ができたからいけないや」
ららら「ええ〜」
亮 太「らららも来るか?」
ららら「行く!!!」
亮 太「というわけだ」
猫 子「分かりました、ではあなた達を森まで案内します」
    そういうと猫子は辺りから木の葉を結集させ、そして・・・
猫 子「では参ります・・・」
    木の葉とともに四人は姿を消す。
    一方港高と桐咲学園との戦いは火蓋を切る・・・。

あとがき「ゲスト・ららら」
ITK「ふーなんとか猫子を登場させることが出来た」
ららら「女子格闘編の本筋からずれてきているような気が・・・」
ITK「まーそれはそれ」
ららら「・・・」
ITK「さてまた桂木一族が登場、文貴、温朗、詩雪、紀文に加えて聖華」
ららら「でも裏ではもっと考えているんでしょ」
ITK「ええ、今のところ三人くらい、そんでもって各章ごとに登場させる予定」
ららら「一応らららも桂木一族ですよね」
ITK「はい」
ららら「じゃあ、私も頭がいいの?皆RA作るほど頭がいいし・・・」
ITK「・・・」
    遠くの方を見つめるITK。
ららら「あの・・・」

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