ららら/伍拾壹話

猫の道行き

ららら「サンダ〜〜ショーーック!!」
    電気の衝撃波が橋華と桂華にぶつける。
橋 華「く、こちらも、火炎放射!!!」
    電気と炎がぶつかり合う。
桂 華「分身の術!」
    桂華は分身の術を使い幾人もの桂華が現れる。
亮 太「に、忍者か?」
五 月「でも簡単に見破れるよ、亮太右から二番目の方を攻撃して」
亮 太「よし、くらえーー!」
    強烈な踵落しが桂華の方にクリティカルヒット!
桂 華「うああ・・・」
    桂華はよろめく。
五 月「よーしその調子その調子」
    亮太におぶられた状態の五月。
桂 華「何故分かった・・・」
五 月「だって本体は影が出るでしょ♪」
桂 華「不覚・・・」
    五月は持っていた扇子を桂華に投げつける。
    バシ!
    桂華は力尽き倒れる。
聖 華「あーなんてこと・・・」
ららら「さー後は二人だけ」
橋 華「桂華がいなくても私だけで十分」
    両手に火炎放射器を構え一気に炎を噴出す!
橋 華「桂華、あなたの敵は必ず取ってあげるわ、後で屍を拾ってあげるわ」
桂 華(死んでない・・・)
    心の中で叫ぶ桂華。
ららら「じゃあいってくるね」
亮 太「と、唐突になんだ???」
    らららは炎の中に突っ込んでいく。
亮 太「わーなにやってんだらららーーー!!!」
    しかし炎の中に突き進むららら。
ららら「よしここで・・・」
    らららは両手から電気を生み出す、そして一気に地面に向けて放出。
ららら「超超超サンダーーーーショック!!!」
    炎の中心で電気が一斉放出。
    ジュワワワワワワワワワワワワワーーーーン!!!
    急激な電気により炎が消し飛ぶ。そしてらららはすかさず橋華の目の前に出現。
ららら「じゃあもう終わりでいいね」
橋 華「油断したわ・・・」
    バコーーーン!!!!!!!!
    らららの掌抵が強化の顎にクリティカルヒット!!
橋 華「ひえええ〜」
    どこへとすっ飛んでいく。
聖 華「く、大宝なくして大宝をもつらららには敵わないわ・・・」
猫 子「もう来ないでください」
聖 華「く・・・」
    聖華は桂華橋華をつれて立ち去っていく。
亮 太「懲りずにまた来るんじゃないか・・・」
猫 子「大丈夫です、わたしはこの森から立ち去ります」
亮 太「立ち去る?」
猫 子「はい、私が姿を消せばもうこういう争いは起きることが無いでしょう」
    そして猫子と亮太達は村に戻る。
猫 子「こんなものがあるから・・・」
亮 太「まさか壊すきか・・・」
五 月「勿体無いよ・・・」
猫 子「いえ、こうします・・・」
    猫子は大宝の珠をらららの近くに持っていく。
猫 子「これはあなたがもっていてください・・・」
ららら「えっ?」
    猫子は大宝の珠をらららの心臓に埋め込む。
ららら「・・・・・・」
猫 子「これで私も解放されます」
    猫子の体が透け始める。
亮 太「ど、ど、どうしたんだ猫子」
猫 子「今まで私は大宝の珠の力により人間化出来ていました」
    さらに透け始める猫子。
猫 子「そして私は他の仲間の所にいけます・・・」
    森の中にあった村も透け始める。
猫 子「ではこれであなた達と会うことも無いでしょう・・・」
    かなり透け始める猫子。
    そして灰色の虎毛の猫へと姿を変え始める。
亮 太「ま、まさか猫子は・・・」
猫 子「はい・・・昔あなたが飼っていた猫です・・・」
亮 太「と、とらか・・・」
猫 子「・・・・・・ご主人に頼んでよかった・・・亮太さん・・・」
    完全に猫の姿へと変える、そして亮太たちはいつの間にか森の外へとワープしている。
亮 太「・・・」
五 月「もしかしてあの時飼っていた猫・・・とら・・・」
亮 太「ああ、俺が港町を離れる日突然いなくなった・・・」
猫 子「・・・」
    猫子はその日から亮太の前に現れることは無かった・・・
    そして猫子は皆のいる楽園へと帰っていく・・・
亮 太「・・・と、五月」
五 月「なに?」
亮 太「そろそろ降りてくれないか?」
五 月「いや♪」
亮 太「おりろーーーーーーーー!!!!」
    亮太と五月の痴話げんかが毎度の如く繰り返される。
ららら「あーずるい、今度はらららもおんぶして」
亮 太「だー鬱陶しいーーーー!!!」
    相変わらずの人たちである。
亮 太「いい加減降りろ・・・疲れたぞ・・・」
五 月「駄目、ずっとずっと亮太の背中にいるよ」
亮 太「・・・」
ららら「ぶーー」
    らららは五月をおろそうと色々行うも、五月もなかなか亮太から離れない。
五 月「そういえば大会どうなってたかな?」
亮 太「そういえばそうだった帰るか・・・」
    その光景を遠くで見つめる猫子。
    一方女子格闘大会は大詰めを迎える。

あとがき「ゲスト・五月」
ITK「猫子のお話はようやく終結、そして格闘編を次話で終結」
五 月「長かったですね・・・」
ITK「どうにも最近忙しくて・・・」
五 月「毎回愚痴ばかりですね」
ITK「それしか言うこと無くて・・・」
五 月「進歩ないですね」
ITK「反省してます」
五 月「で、いつになったら私と亮太が結ばれるのですか?」
ITK「今のところそんな予定は無いです」
五 月「・・・」
ITK「あ、その刃物のように尖った(とがった)扇子は・・・ひえええええええ〜」
五 月「もう、逃げられちゃった・・・次回五月と亮太の恋話が・・・」
ITK「始まりません」
五 月「隙有り!」
ITK「のわあああああ〜」
    辺り一面薔薇色の景色になったとさ・・・

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