| ・・・・・・
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| 会場は静かであった・・・。
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| 一刻前・・・
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| 神輿霧と古川巴との対戦は時間切れドロー
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| 神輿雫と天堂鈴は雫の勝利、しかし次の葛籠かぐやに敗れる。
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| 葛籠かぐやと岩室メイは時間切れドロー、千倉香住と神輿雷花は雷花の勝利。
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| 神輿雷花は負傷したため結局リタイア、最後の大将戦、桜部ほたると司形美春(桐咲学
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| 園岩室メイの後釜)
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| そして決勝戦が始まろうとしたその時、いきなり東伊大付属高校の面々が襲いかかって来
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| た。
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神輿霧 | 「な、邪魔しないでよ」
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リーザ | 「茶番ハココマデニシマス」
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| リーザは片っ端からあちこちの生徒を倒しだした。
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古川巴 | 「いい加減にしなさいよ」
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| 古川巴はリーザに向かって蹴り上げる。
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| しかしあっさりとリーザにかわされて弾き飛ばされる。
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リーザ | 「無駄ヨ・・・」
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内 山 | 「そーよそーよ」
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小 倉 | 「無駄無駄〜」
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神輿霧 | 「何が目的なの・・・」
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リーザ | 「あなた達をこてんぱにやっつける事・・・もあるけど、本当の目的はあなたよ」
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ほたる | 「わ、わたし?」
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リーザ | 「ズット機会ヲ待ッテイタ、オ前ノ周リニハイツモ桜部亮太トらららガイタカラナ」
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ほたる | 「でもなんで私?」
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小 倉 | 「決まってるじゃない、人質人質♪」
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内 山 | 「私達は桂木温朗様の意思を継ぎし者の配下♪」
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ほたる | 「かつらぎあつろう?」
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リーザ | 「らららには直接手は出せない、ならその近しい者を攫い(さらい)相手の泣き所を取る」
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神輿霧 | 「よく分からないがそんなことはさせない・・・」
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| バババババババババババババババババババババババババババ
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| いきなり会場中に銃声が響く。
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??? | 「準備はいいよ」
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リーザ | 「ワカッテルワ、今攫ウワ」
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| そういうとリーザの背後から黒づくめの男たちが湧いて出る。
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| そして・・・
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| 会場中の女子はあっさりと倒される。
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| そして会場中の女子はなぞのワゴン車に連れ込まれ攫われる。
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リーザ | 「これで任務完了」
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ほたる | 「うぐーうぐー」
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| 口が縛られて喋れないほたる。
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リーザ | 「コレデらららヲ研究所ニ誘イ込ムコトガ出来ルワ・・・」
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??? | 「リーザ、早く研究所に戻れ」
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リーザ | 「分カリマシタ。コレデらららハ私達ノ手中ニデスネ・・・」
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??? | 「ええ、リーザ」
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リーザ | 「エエソウデスネ、桂木オルマ様・・・」
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| 桂木オルマは桂木一族最年少の科学者。
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| 年齢はわずか8歳・・・。
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| 現在らららのチップを奪取すべく陰謀を図る。
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| そして会場から人気がなくなる・・・
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| そして亮太・五月・らららが会場に帰ってくる。
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亮 太 | 「ど、どういうことだこれは・・・」
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五 月 | 「所々に銃声の後。血の跡は無いから脅しだけに使われたようだけど・・・」
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ららら | 「ほたるちゃんーーー!!いないの???」
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亮 太 | 「ほたるーーーー、神輿さーーん」
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| 三人はあちこち探すも人っ子一人見当たらない。
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ららら | 「・・・もしかして桂木一族?」
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亮 太 | 「・・・」
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| ぴーぴーぴー・・・
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| 近くから携帯電話が落ちているのを発見。
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| そして亮太はその携帯電話に出る。
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リーザ | 「残念ナガラ大会ハ中止ニナッタ」
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亮 太 | 「あんた達いったいなんなんだよ」
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リーザ | 「我ハ桂木オルマ様ニ使エル者」
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ららら | 「オルマ・・・」
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リーザ | 「皆ノ命ヲ助ケテホシクバ、港高ヨリ北ノ地ニアル義王山ノ麓(ふもと)ノ、オルマ研究所
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| マデ来イ、ダガららら一人デ来ナケレバ人質ノ命ハナイ」
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ららら | 「・・・」
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亮 太 | 「なんて卑怯な奴だ・・・」
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リーザ | 「デハらららニ伝エテオクコトダ」
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| そして・・・
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ららら | 「ではいってきます」
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亮 太 | 「とめてもいくだろ・・・俺達も行きたいが、ほたるの命がかかっている・・・」
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五 月 | 「らららちゃん気をつけてね・・・」
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ららら | 「うん・・・」
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| らららは北の地へと旅立つ。
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亮 太 | 「五月、お前の一族の力で何とかできないか?」
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五 月 | 「兄さん達にもこのことを内密に調べてもらうわ・・・」
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亮 太 | 「俺も桂木詩雪に連絡してみる」
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| 一旦亮太と五月は家に帰る。
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| 亮太は澄子おばさんに事情を話す。
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| 澄子おばさんはそれを聞いて倒れてしまう。
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澄 子 | 「亮太、なんとしてもほたるを救い出すんだよ・・・」
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亮 太 | 「ああ、でも俺が行くとほたるたちの命が・・・」
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澄 子 | 「何言ってんだい、それを分からないようにいけばいいじゃないか、らららちゃんの手助け
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| をしておやり」
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亮 太 | 「ああ・・・」
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| 亮太は荷準備をする。
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澄 子 | 「これをもっていきな・・・」
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| 特性のゴム手袋を渡す。
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澄 子 | 「特注で作らせたゴム手袋だよ」
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亮 太 | 「ありがとう」
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| そして亮太は家を出る。
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| 家の前には五月とローズと聖零と御影千晴と里瀬サトリと雑賀四月がいた。
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亮 太 | 「準備OKだ」
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四 月 | 「久々で腕が鳴るわ」
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サトリ | 「あまり無理しないでください四月様」
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聖 零 | 「借りは返します、詩雪様から助けるようにと仰せ付かっています」
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ローズ | 「復活した私の力を見せ付けてあげるわ」
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五 月 | 「というわけで行きましょう」
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亮 太 | 「ああ、ってなんで五月はまた俺がおぶる羽目になってるんだ・・・」
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五 月 | 「気に入ったから」
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亮 太 | 「あほかーーーーーーーーーー!!!!」
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四 月 | 「見ててこっちが恥ずかしくなるわ」
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ローズ | 「これじゃあほたるちゃんも報われないわねえ〜」
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サトリ | 「あの・・・早く行きませんか・・・」
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| わいわいがやがや・・・
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ローズ | 「さっきから千晴静かだけど何か言ったら?」
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千 晴 | 「無駄な体力は使わない主義だから」
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ローズ | 「あっそ・・・」
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| 七人はいまだ桜部家の前から立つことは無かった・・・。
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