| 亮太と姫野忍は亮太が住むアパートに着く。
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姫野忍 | 「ここが桜部君の家?」
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亮 太 | 「ま、ぼろい所だけどね」
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姫野忍 | 「・・・」
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亮 太 | 「今自分の家と比べたろ」
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姫野忍 | 「あ、ごめん、わかっちゃった」
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亮 太 | 「はいはい」
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| 亮太は自分の部屋がある二階に上る。
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姫野忍 | 「このアパートって他は誰も住んでいないの?他の部屋には表札かかっていないし・・・」
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亮 太 | 「あまりにぼろくて他に借り手がないそうだって・・・」
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姫野忍 | 「ごもっとも」
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| 部屋の前に辿り着く。
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亮 太 | 「ここだよ」
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姫野忍 | 「それでは入りましょう」
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| と、その時・・・
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| バタン!!!
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羽 美 | 「お帰りお兄ちゃん!!!・・・あれ?」
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| 突然ドアが開いて亮太はもろに直撃をくって後方に吹っ飛ばされる。
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羽 美 | 「大丈夫??????」
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姫野忍 | 「じゃないみたい・・・」
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羽 美 | 「あの、どちら様?」
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姫野忍 | 「あ、はじめまして桜部君のクラスメイトの姫野忍です」
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羽 美 | 「どうも始めまして、私は亮太お兄ちゃんの義妹の桜部羽美です」
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姫野忍 | 「義妹?」
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羽 美 | 「血の繋がりは無いんです私とお兄ちゃん」
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姫野忍 | 「あらま」
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羽 美 | 「そう、私とお兄ちゃんは・・・」
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| お話は長くなるので省略。
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亮 太 | 「俺をほったらかしで話してるなよ・・・」
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| まだ倒れている亮太であった・・・。
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| そして、二人に起こされて部屋の中に入る三人。
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| そして三人は和気藹々と話を盛り上がらせる。
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亮 太 | 「さてと、羽美、俺はちょっとようがあるから出てくる」
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羽 美 | 「え〜もっとお話しようよ」
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亮 太 | 「すまん、すぐ帰ってくる・・・」
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| 亮太はアパートを出る。そして・・・
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亮 太 | 「いるんだろ、そこに・・・」
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小 坂 | 「よく分かったな」
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亮 太 | 「じゃあ望みどおりの事をやろうか」
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小 坂 | 「くっくっくっ、じゃあ近くの廃屋まで来てもらおうか・・・」
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| 小坂がそういった瞬間、亮太の背後から幾人もの不良がナイフを出す。
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| 亮太はアパート前で揉め事を起こすのが嫌なので不良どもの言いなりとなる。
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| そして一同は廃屋へと足を進める。
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小 坂 | 「つれてきましたぜ、親分」
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篠 原 | 「あ、ああ」
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小 坂 | 「くっくっくっ」
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亮 太 | 「・・・仕方ないなあ、久々に本気出すか・・・」
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篠 原 | 「やれ」
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不良達 | 「うああああ!!!」
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| バキ、ドカ、ガス!
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| 不良達の拳は空を切る、そして代わりに亮太の拳が不良達の腹部に直撃。
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| あっさりと不良達の半分を片付ける。
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亮 太 | 「こんなものか・・・」
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小 坂 | 「あ、ありえない・・・」
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篠 原 | 「・・・」
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亮 太 | 「さてと・・・」
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| 亮太は両手に付けていたゴム製の手袋を徐に外す。
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| そして両手から電気を放出し始める。
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亮 太 | 「お前達は俺を怒らせたな」
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| 亮太は誰にも見せた事が無いような目つきをして相手をにらみつける。
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篠・小 | 「うっ・・・」
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| 二人は亮太の目に気おされる。
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亮 太 | 「・・・たかが女一人の事でこうまでやるとは、あきれたよ・・・」
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篠 原 | 「たかが女だと・・・」
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亮 太 | 「ああ、情けないよ」
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| 亮太は拳を振り上げる。そして徐々に電気をため始める。
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小 坂 | 「こいつばけもんだ・・・電気を出すなんて・・・」
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亮 太 | 「くらえーーー!!!、雷神拳!」
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| シュワーーーーーーーーーーーーン!!!
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| 亮太の放った雷の拳は篠原と小坂を廃屋の片隅へとふっとばす。
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亮 太 | 「・・・もう俺達にかまうな・・・」
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| 亮太は廃屋をあとにする。
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| 亮太が去ってから数分後、一人の男が入ってくる。
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??? | 「うわあ派手にやってくれたなあ・・・」
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篠 原 | 「ううう・・・」
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??? | 「お前がやられるとは思って無かったぜ」
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| 苦笑する男。
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??? | 「さてと、お前の敵討ちじゃないが今度は俺が相手してやるぜ・・・」
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篠 原 | 「・・・か、海王様・・・」
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| どし!
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| 海王は篠原にとどめをさす。
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海 王 | 「黙れ、くず」
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| にこやかな顔をしながらも怒りをあらわにする海王。
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篠 原 | 「くあ・・・」
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| 気を失う篠原。
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海 王 | 「さてと」
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| 海王は亮太の後を追って廃屋を後にする。
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| 一方亮太はと言うと・・・
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亮 太 | 「やれやれ、久々に力を出しすぎて両腕が痺れまくってるなあ・・・」
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| 亮太の背後より一人女性が現れる。
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??? | 「あれほど力は使わないようにって念を圧したじゃない」
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亮 太 | 「ああ、三月さんいたんですか?」
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三 月 | 「あなたの事が心配だったのよ」
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| 三月とは亮太に空手や喧嘩テクニックを教えた格闘技の師匠で、雑賀五月の姉である。そ
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| してこの町で弁護士事務所を開業している天才である。
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亮 太 | 「余計なお世話だって」
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| コツン
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| 軽くチョップを頭にする。
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三 月 | 「こら、私はあなたの事が心配なの、五月にも頼まれているんだから」
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亮 太 | 「余計な事を・・・五月の奴」
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三 月 | 「いいこと、私が見るにはあなたはまだ力をコントロールできていないわ、コントロールで
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| きないといつかあなたの体に支障をきたす結果になるわ」
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亮 太 | 「善処します」
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三 月 | 「じゃあ、近日中に私の事務所に来ること、力をコントロールできるように修行してあげる」
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亮 太 | 「はあ、でもいいんですか?弁護士の仕事忙しいのでは?」
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三 月 | 「開業したのはいいけど、この町って暇なのよねえ〜」
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亮 太 | 「前途多難ですなあ〜」
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三 月 | 「必ず来るのよ」
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亮 太 | 「了解」
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| そして二人はわかれ、亮太はアパートに戻る。
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