ららら/陸拾陸話

緻密な分散

    一方その頃亮太一行はらららが向かった研究所の麓まで辿り着く。
    しかしここに辿り着くまで障害が多かった・・・。
黒 服「やはり来たか、一気にぶっ潰せ」
    オルマに読まれていたのか、何十人もの黒服の男達に囲まれてしまった。
亮 太「くそ、こいつ等を相手にしてたら時間が無くなってしまう」
    ズバン、ドガ、バキ!
    喋りながらも確実に黒服の男を倒していく。
ローズ「きりが無いわ、それに倒してもまた復活しているわ」
    そう、黒服の男は倒れはするもののタフなのか回復して立ち向かってくる
聖 零「このままでは体力で押し切られるわ、だからこの場は私と千晴に任せてらららを追って」
千 晴「そう、私の関節技なら回復できても再び立ち上がれないように捻じ曲げることも出来るか
    ら、あなた達はここで体力を使わないで」
亮 太「いいのか、聖零さん、千晴さん」
聖 零「あなたには借りがあるから」
千 晴「そう、あなたにはやるべきことがある」
亮 太「・・・わかった」
四 月「雑賀流奥義流動掌!」
    四月の奥義により一直線上にいた黒服の男達を次々と弾き飛ばしていく。
亮 太「やるう」
サトリ「そして私も!水神双璧!」
    四月の攻撃に呼応して両サイドに水の壁が生み出される。
黒 服「くそ・・・」
ローズ「すごい、生身の人間がこんなこと出来るなんて」
亮 太「まああの二人は特別かな」
五 月「そうね」
亮 太「お前が言うなぁ〜」
五 月「ふふふ」
    喋りながらも水の壁を越えようとした黒服に五月の鋭い扇の刃で弾き飛ばしていく。
四 月「一気に駆けるわよ」
    五人は黒服の囲みから脱出。
千 晴「行った様ね」
聖 零「ええ、さて私たちも本気を出しましょうか」
黒 服「たかが二人相手に・・・」
聖 零「・・・」
    聖零の左目が不気味に光りだす。
聖 零「闇の目発動!」
千 晴「じゃあ私も枷を外すわ」
    千晴は両腕に付けていた重り入りのリストバンドを外す。
    ズシーーーーーィィィィィン!
    あまりの重さに地面に陥没する。
    二つあわせて百キロもある。
千 晴「さー、一気にありとあらゆる所の体中の骨の関節を外しまくってあげるわ」
    ポキポキ
    腕を鳴らす千晴。
千 晴「鬼崩し!」
    二人の攻撃で大勢いる黒服は徐々に減りつつあった・・・。
亮 太「さて、この山の階段を登れば・・・うわ!」
    亮太に向かって幾つものナイフが降り注ぐ。
亮 太「何奴!」
???「・・・」
ローズ「シャーーー!!」
    ローズも自分の毛針で打ち返す。
亮 太「おお、うてたんだ、髪の毛・・・漫画みたい」
ローズ「こいつの相手は私がするわ、四人は先に進んで」
亮 太「ああ、死なない程度に戦ってね」
ローズ「わかったわ」
???「・・・・・・」
    シュッシュッシュッ・・・
    次々とナイフが飛んでくる。
ローズ「さー早く」
亮 太「わかった・・・」
    四人は更に先へと進む。
???「・・・」
ローズ「名前を聞いておこうかしら」
???「レイン・・・レイン・エルトランス」
    姿を現さなかった者がローズの前に姿を現す。
ローズ「あら、その年で暗殺術を知っているなんてびっくりねえ」
レイン「・・・ユラに習った・・・」
ローズ「そう・・・」
    二人のナイフと髪は激しくぶつかり合う。
    タタタタタタタタタタ・・・
    さらに奥へと進む4人。
五 月「妙ねえ」
亮 太「何が?」
五 月「どう考えてもこれって私達の力を分散するために行っているとしか思えない」
亮 太「分散?」
五 月「ええ、最初に大勢で圧せば、その大勢に対しての戦いに向いた聖零と御影千晴のRAが最
    適、そして次に遠距離攻撃並びに伏兵戦術の相手が出てくれば不特定箇所に攻撃可能なロ
    ーズが足止めとして残る」
亮 太「計算どおりか・・・」
五 月「そう、ほら」
亮 太「え?」
    亮太と五月の視線に二人の少女が立っていた。
四 月「そしてここで私とサトリが残る、連携を得意としそうな二人が出てくれば残らざるをえな
    いという訳ね」
五 月「そう・・・」
四 月「ここまで用意されたなら見事にはまってあげましょう」
亮 太「ここまできたら後戻りは出来ない、頼む」
四 月「ええ、いいわ・・・五月、桜部君をよろしくね」
五 月「わかっているは姉さん」
???「久しぶりですね」
亮 太「桂華と橋華」
五 月「姉さん気をつけて、あの二人は重火器を使ってくるわ」
四 月「その時はサトリの水で消して貰うわ」
亮 太「そうだな、後は頼む」
    亮太と五月は更に奥へと進む。
桂 華「ふふふ」
四 月「あっさり通しちゃっていいの?」
桂 華「ここまで計算通りです」
四 月「あっそ」
橋 華「さー一丁やってあげるわ」
四 月「・・・四月様をなめないでよね・・・」
    ズバーーーン!!!
    四月の悪しき力が頬をかすめる。
四 月「これが裏の雑賀流の真の力よ・・・」
    そして・・・
亮 太「やっとついたな」
五 月「ええ」
    色々な妨害があったものの漸く研究所まで辿り着く。

あとがき「ゲスト・レイン」
ITK「今回結構細かくやってます」
レイン「・・・ですね」
ITK「で、話変わって、らららの最終回について(まだ十年位早いですが)漸く考え終わりまし
    た、これを決めておかないと話の路線が逸脱して取り返しがつかない恐れがあるので、無
    い脳味噌煮込みに煮込んで出ました」
レイン「で、どんな結末?」
ITK「秘密、今いっちゃ面白くも感動もしない、ただ言えるのはRAが何故生まれたかについて
    解明されます」
レイン「で、いつごろ最終回???」
ITK「本当は最終回は私が死ぬ寸前まで(笑?)伸ばしたい考えです」
レイン「じゃあ・・・」
ITK「五十年後だったりしますかも・・・でも私は肝臓を傷めて結構やばいかも・・・五年後か
    (・・・汗)」
レイン「一応何話まで書く予定?」
ITK「当初は二百話を想定、でも最初の頃と設定草案を結構変えたり直したりしてるので推定千
    話予定(汗)」
レイン「・・・・・・長」

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