ららら/陸拾捌話

銀世界

    ただいま森深くにてローズとレインが戦っている。
レイン「死ね」
    レインのナイフはローズに向かって一直線にとばされる。
    しかしローズは阿修羅のような髪の毛でうち落とす。
ローズ「甘い」
    ローズの髪の毛はレインに向かって突き刺す。
    しかしレインも軽やかに避けまくる。
ローズ「本当に森の木が邪魔ねえ、よし」
    ローズは髪の毛を鋼鉄の刃と化してまわりの木を伐採していく。
レイン「・・・・・・」
    レインは漸くローズの前に姿を現した。
ローズ「さあ、どうする、あなたの持ち味半減ってとこね」
レイン「でもまだある・・・」
    レインは懐から鎌を取り出す。
レイン「これであなたの髪の毛ごと斬ってあげる」
    レインはそう言うと鎌を構える。
ローズ「でもそれも使う事はないわね」
レイン「???」
    と、いきなりレインの足元から髪の毛が噴出してくる。
    そしてレインの体に髪の毛が纏わりつく。
    持っていた鎌も強制的に引き離される。
ローズ「さてと、戦う以上はこうなることも覚悟している筈でしょ」
レイン「・・・」
ローズ「せめて苦しまない程度にやっつけてあげるわ」
    ローズはさらに髪の毛を操作して、レインに向かって構える。
    そして・・・
    ブスゥゥゥーーーーーー!!!!
    いっせいに髪の毛がレインの体中のあちこちに刺さりまくる。
レイン「・・・・・・」
    レインは悶絶する。
ローズ「さてと、おわり」
    さらにとどめとばかりに髪の毛で纏わりついたレインごと地上に叩き付ける。
レイン「ぐああ・・・」
ローズ「流石に子供相手に本気になるのは引けるわねえ・・・」
    レインに纏わりついていた髪の毛は自然と解かれて行く。
ローズ「さてと、早い所後を追わなければ・・・」
    そしてローズは亮太たちを追う為、レインに背を向ける。
    しかしそれが命取りとなる・・・
レイン「シュ」
    レインの口から含み針が飛ばされる。
    そしてローズの後ろの首に突き刺さる。
ローズ「う・・・」
レイン「私の役目は相手を分散させ、足止めさせることが目的、倒すことじゃない・・・」
    最後の力を出したレインはその場で気絶する。
ローズ「これは痺れ薬が塗ってある・・・油断した・・・」
    ローズの膝が地面につく。
ローズ「ららら・・・」
    ローズもその場で痺れにより眠りに落ちる。
    そして・・・
亮 太「じゃああけるぞ」
    亮太は研究所のドアを開ける。
五 月「研究所の前に二人の敵が倒れていたけど、多分らららがやっつけたのね」
亮 太「だろうな」
    二人は研究恕の中を突き進んで行く。
亮 太「それにしても薄気味悪い所だ・・・」
    そして・・・
ららら「マスター・・・勢いよく一人出来たけど、やっぱり心細いよ・・・」
ユ ラ「漸く来ましたね」
ららら「ほたるちゃん達をかえして」
ユ ラ「あなたがF−MAXチップを差し出したら開放してあげるわ」
ららら「それだけは駄目・・・それをとったららららは生きて行く事は出来ない・・・」
ユ ラ「知っています、ですがそれでは他の者の命はありませんよ」
ららら「きたないよ・・・マスター」
ユ ラ「さーどうします」
ららら「う・・・」
リーザ「ユラ様、聖華様がもうじきここに来ます」
ユ ラ「そう・・・」
    奥から桂木聖華が訪れる。
聖 華「ようやく大宝の力を手に入れることが出来る・・・」
ユ ラ「さて、らららは結局簡単には渡してくれないようだから強制的に奪取させてもらうわ」
リーザ「そうね」
聖 華「さー、大宝を手に入れるまでの私の最高傑作、RKS−4、銀華!」
    いきなりらららの背後から出現。
銀 華「あなたがららら、強そうには見えないけど・・・」
ららら「・・・背壁風打」
    らららは背後より出現した銀華を背後に向けた掌でふっとばす
銀 華「それがあなたの宣戦布告ね・・・面白い」
ららら「敵捕捉」
    らららは避けた銀華の背後に素早く回る
ららら「クロスエア」
    十字に刻まれた風の刃が銀華の背中に直撃。
銀 華「くう、強い・・・」
リーザ「なんか駄目そうねえ、仕方ない手助けするか・・・」
ユ ラ「そうね、一人より三人でかかった方が手っ取り早いわ」
    リーザとユラはらららに向かって突進。
ららら「とー!」
    らららは仰け反った銀華を掴みリーザに向かって投げつける。
リーザ「くう・・・」
    リーザは銀華を抱き抱える形になって後方に押し出される。
    そしてらららはユラに向かって突進。
ららら「エアウインド!」
    ズシュン!
    ユラの腹部に直撃。
ユ ラ「内なる鼓動の力、今こそ燃え滾らん(たぎらん)こと・・・」
    ユラの詠唱とともにユラの体は白い炎に包まれる。
ユ ラ「こちらも本気でやらせてもらうわ・・・」
    ユラ・リーザ・銀華・聖華の四人相手にらららは臆する事なく立ち向かう。
ららら「らららに勝てる人はいない、いるとすればマスター以外にはありえない」
    らららもさらに本気の力を出して、体の周りから迸る(ほとばしる)様な風を生み出す。
ららら「らららを本気にさせて後悔しないでね!!!」

あとがき「ゲスト・ららら」
ITK「鬱・・・」
ららら「しょっぱなからそれですか〜」
ITK「鬱々」
ららら「変な頷き方ですねえ・・・で、今後の展開は?」
ITK「それよりもRA0にかんして思案中」
ららら「RA0?」
ITK「そ、じつはRAの始まりは0号機から全てが始まります、しかもこのかかわりが物凄く感
    動を呼ぶ筈・・・」
ららら「でも公開予定は?」
ITK「かな〜りあと・・・」
ららら「・・・・・・」

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