ららら/陸拾玖話

狙われし者

    ズバン!バシ!シュシュ!
    三人の猛攻に辛くも逃れ続けるららら。
ららら「流石にらららも三人相手じゃきついよ・・・」
ユ ラ「白き炎よ、唸れ!」
    ユラの白い炎はらららの足元に向かってほとしばる。
ららら「ウェイブエア」
    らららの足元に鋭い風が吹き出す。
    白い炎は風とぶつかり合って上るように昇華して行き消滅。
リーザ「多重段式踵落とし」
    ブシーーン!!
    慌てて防御したらららの腕にヒット。
ららら「痛い・・・」
リーザ「小者と違って私は一人で繰り返し出来るのよ」
    リーザは止まる事の無い踵落としを繰り出し続ける。
ららら「うああああ!」
    らららは両腕を弾かれたと同時に、すかさず体を回転させ
ららら「サイクロンエア!」
    らららは回転しながら風の刃をリーザに直撃。
    そしてリーザをそのままユラに向けてとばす。
ららら「ウェイブエア!」
    さらに遠くはなれた所からも鋭い風を吹き出させる。
    ユラとリーザはさらに別々に弾き飛ばされる。
銀 華「隙有り!」
    銀華はらららの背後から首を捕縛。
銀 華「一気に絞め落とすわよ」
ららら「とぉぉーー!!」
    らららは勢いよく回転、銀華を振り回す。
    しかしらららも首を締め続けられる為、ダメージは大きい。
銀 華「くう・・・」
    たまらず銀華は手を離す。
ららら「アームミサイル!」
    らららの腕から小型のミサイルが発射される。
銀 華「まってました」
    銀華は音速のミサイルをいとも簡単に掴み、体を回転させて勢い殺す事なくらららに向け
    てミサイルを向かわせる。
ららら「え!?」
    ズバーーン!!!
    らららに直撃・・・いや
ららら「マ、マスター・・・」
亮 太「真打は遅れて登場ってか」
ららら「でも、マスター・・・」
亮 太「ああ、俺が来たら人質が心配だって事だろ、でも敵はそんな事とっくにお見通しだよ」
ららら「マスター・・・」
    亮太に抱きつくららら。
五 月「あーあついあつい」
    亮太とらららとの間に割ってはいる五月。
五 月「今はそんな事をやっている場合じゃないでしょ」
銀 華「・・・・・・」
    呆れる銀華と五月。
五 月「さて、ここは私が引き受けるから亮太とらららは先に進んで」
亮 太「大丈夫か五月?」
五 月「だてに幼い頃から古武術を習っていないわ」
ららら「・・・」
亮 太「じゃあ頼む」
五 月「たかが三人、私が本気になればらららよりも強いんだから」
ららら「頑張ってね五月さん、マスターの事はらららに一生任せてね」
五 月「一言余計に聞こえたような気がするけど、らららも体を大事にね」
    二人はさらに奥へと向かう。
五 月「とは言ったものの、やっぱり三人相手はきついか・・・」
    ユラとリーザが復活して立ち上がる。
五 月「ま、これもいい修行になるか・・・」
    五月は合気道の構えと舞踊の構えを融合させた型を構える。
リーザ「らららには勝てないまでも、あなた一人で私達に勝てるのかしら」
ユ ラ「不公平と言ってもそれはあなたが望んだ事だから後で泣き言言わないでね」
銀 華「たかが人間相手に負ける筈が無い」
五 月「そうね・・・」
    そう言えばいつの間にか姿を消している聖華。
    そして・・・
四 月「・・・呆気なかったわね」
サトリ「そうですね・・・RAって聞いていたからもっと強いと思っていましたけど・・・」
    二人の前には桂華と橋華がのされていた。
橋 華「そんな・・・」
桂 華「私達がこうも簡単にやられるなんて・・・」
四 月「さ、急ぎましょ」
橋・桂「むにゅ〜」
    そして・・・
    研究室の一室にて・・・
聖 華「長かったわ・・・」
オルマ「ど、どうして、聖華お姉ちゃん・・・」
聖 華「ふふふ、私が何の得も無くあなたにRA技術を教えていたと思っていたの」
    聖華はオルマの首を掴む。
オルマ「くう」
    白い炎で逃れようとするも炎が発生しない
聖 華「無駄よ、この部屋には無火性の気体が充満しているから炎は燃えないわよ」
オルマ「うう・・・」
    抗う(あらがう)オルマ。
    聖華はあいている右手の拳をオルマの腹部に殴りつける。
オルマ「うう・・・」
    涙を流すオルマ・・・
オルマ「お兄ちゃん・・・ごめん・・・」
聖 華「私はね、前からあなたのその白い炎に興味を持っていたのよ、ユラにもその技術を施した
    けど、やっぱりオリジナルの力を元にRAを作ってみたいのよ」
    聖華は右手にナイフを握る。
オルマ「!」
聖 華「知っているでしょ、RAになるには条件がある事を・・・」
オルマ「んー、んー」
聖 華「死んだ人間じゃないと出来ないのよ」
    ナイフを構える。
聖 華「さよなら・・・そしてまた会いましょう、私の下僕として・・・」
オルマ「!!!」
    ・・・
    聖華は研究所からオルマとともに姿を消す。
亮 太「大丈夫かみんな」
    捕まっていた人質は全て解放される。
ららら「でも、オルマちゃんがいない・・・」
亮 太「ああ、どういうことだ・・・」
    悩む二人。
    オルマがいなくなったと言う事で、敵対していたユラ達も研究所から早急に姿を消す。
五 月「私頑張ったよ・・・」
    三人相手に見後と耐え抜いた五月。
亮 太「無茶しすぎだって・・・」
    結局また五月を抱える事になる亮太。
四 月「あ〜あ〜あついわねえ」
    ・・・
ほたる「お兄ちゃん、ほたる悲しかったんだから」
ららら「あ〜マスターらららも〜」
亮 太「だー鬱陶しい!!!」
    それぞれは役目も追え、帰宅の途につく。
    そして・・・数日後、亮太の家に一通の手紙が届く。
聖 華『港町の裏山にて待つ・・・聖華』

あとがき「ゲスト・ららら」
ITK「さーがんばるぞぉぉ〜」
ららら「何を?」
ITK「睡眠」
ららら「・・・」
    呆れるららら。

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