684 | 「はー、はー・・・」
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| 684Kはとある町まで逃亡。
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683 | 「684K、もう逃げられないわよ」
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684 | 「私の邪魔はさせない」
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| 684Kは両目が青く輝きだした。
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683 | 「し、しまった」
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| 青く輝きだした途端683Kに青き光線が迸る(ほとばしる)
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| シュワーーン!!!
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| 683Kは咄嗟にかわすも、右肩に光線がかすり服が焦げる。
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684 | 「ごめんね」
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| 684Kは683Kの追手を逃れる。
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| そして684Kはとある町まで逃げ延びる。
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684 | 「し、しまった・・・」
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| 684Kの背中に幾つもの短刀が突き刺さっていた。
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| 683Kとの戦いで多くの傷を受けた。
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| そして背中から赤ではなく青い色の血が流れ出している。
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684 | 「本気になるんだから683Kは・・・」
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| このままでは本当に危ない。
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| そこへ二人の学生が通りかかる。
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学生1 | 「つかさ、今日は真田君の家に行く?」
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学生2 | 「今日は宿題が多いから無理。藍里は?」
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学生1 | 「行きたいけど無理ね」
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| 二人の学生は通り過ぎて行く。
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684 | 「危なかった・・・こんな姿見つかろうものなら警察が駆けつけて大騒ぎになるわ」
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| 684Kは体の傷をおしながら歩き始める。
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| そしてとうとう力が抜け始める。
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684 | 「もう駄目・・・せっかく抜け出したのに・・・」
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| 滴り落ちる青い血。
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| そこへ・・・
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真 田 | 「・・・」
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| 教科書片手に下校中も勉強一筋の学生が通りかかる。
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| そして684Kが隠れている所で足を止める。
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真 田 | 「大丈夫ですか?」
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| 視線を向けずにただ教科書を見つめながら口を開く。
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684 | 「!」
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真 田 | 「安心してください、私には敵意はありません。その傷では危ないでしょう?」
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684 | 「・・・助けて、くれるの???」
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真 田 | 「見捨てる理由も有りませんから」
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| そういうと684Kは殺気を解除。
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| 真田は持っていた教科書を鞄の中にいれて684Kをおんぶする。
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真 田 | 「では私の家に行きます。よろしいですね?」
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684 | 「感謝します・・・う・・・」
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真 田 | 「どうやら傷が深いようですね、急いで私の家に行きます、しっかり捕まっていてください」
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| そういうと真田は684Kを背負いながら家へととばす。
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| そして数分後、真田家に到着。
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真 田 | 「ただいま」
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??? | 「お帰り博斗・・・って誰その子?」
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真 田 | 「道で倒れていたので拾ってきた」
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??? | 「そう・・・でもその子血が青いわよ???」
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真 田 | 「そんなことより救急箱を義姉さん」
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??? | 「あ、そうね」
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| そそくさと救急箱を持ってくる。
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真 田 | 「じゃあ義姉さん手当てを宜しく、俺は勉強があるから」
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??? | 「ええ、義姉さんに任せて」
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684 | 「・・・・・・」
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| 真田は今受験勉強をしている。まだ高校二年だが今のうちから勉強に勤しんでいる。
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| そしてその夜・・・
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| 傷が癒えた684Kは真田の部屋に入る。
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| そして右手には鋭い刃物を持っている。
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684 | 「・・・傷を治してくれた事は感謝している、しかし・・・」
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真 田 | 「口封じ?」
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684 | 「お、起きていたのか・・・」
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真 田 | 「あいにく生まれつき人の気配には敏感な性質なんでね」
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684 | 「そう・・・」
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真 田 | 「でも君には僕は倒せないよ」
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684 | 「・・・なぜ?」
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| そう言うとベットから起きる真田。
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真 田 | 「だって後ろ」
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684 | 「!!!」
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| そこには真田の義姉さんが後ろに立っていた。
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| そして684Kの首に太い針を忍ばせていた。
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真 田 | 「一応義姉さんは暗殺者として一流だからね」
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684 | 「!!!」
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真 田 | 「で、どうする?」
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684 | 「・・・」
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| 刃物を床に落とし座りこむ684K。
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684 | 「私にはやらなければいけないことがある・・・」
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真 田 | 「一応聞いておこうか」
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684 | 「八束羽依(やつかはい)・・・私を処刑台に送った男・・・私がこんな体になる前に私を
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| 処刑台に送った男・・・」
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真 田 | 「八束・・・そうかあいつか・・・」
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684 | 「知っているの?あいつはどこ?」
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真 田 | 「もう僕を狙わないっていうなら教えてあげてもいいよ」
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684 | 「あいつを倒せるならなんでもする」
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真 田 | 「そう、義姉さんもういいよ」
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| そういうと義姉は真田の部屋から去って行く。
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684 | 「警戒を解いて大丈夫なのあなた?」
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真 田 | 「君の目を見ればわかるよ、じゃあ教えるかわりに僕のいう事聞いてくれるかな?」
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684 | 「な、何をすればいいの???」
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真 田 | 「それはねえ、僕と一緒に学校に通ってくれるかな?」
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684 | 「は???」
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真 田 | 「君が僕の横にいれば他の女の子が近寄ってくることを避けられそうだからね、そして君は
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| 腕も立ちそうだからボディガードもかねてね」
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684 | 「はーー???」
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真 田 | 「じゃ、そういうことだから、明日にでも君の転入届とか通すように義姉さんにいっておく
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| から」
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684 | 「(この子いったい何・・・)」
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真 田 | 「じゃあそういうことだから添い寝でもしてもらおうか」
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684 | 「なんで私が・・!!」
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| 真田の目の殺気に気圧される。
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真 田 | 「じゃ、お願いね」
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684 | 「はー・・・」
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真 田 | 「そういえばまだ名前聞いていなかったね」
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684 | 「684K」
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真 田 | 「本名?」
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684 | 「本名は覚えていない・・・私が生き返った時にその辺の記憶を失った」
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真 田 | 「ふーん、じゃあ僕が決めるね、六橋圭子でどう?」
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684 | 「六橋圭子・・・ああ684Kから来たのね」
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真 田 | 「そういうこと」
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684 | 「・・・で、あなたの名前は?」
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真 田 | 「真田博斗(仮)」
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684 | 「仮???」
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真 田 | 「そういう事」
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684 | 「・・・・・・」
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| こうして684Kは暫く真田家に厄介になる事になった。
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