真 紅 | 「あら雛苺、どうかしたの?」
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雛 苺 | 「翠星石が又雛に悪戯するの(怒)」
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真 紅 | 「又なの、本当に懲りないわね」
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翠星石 | 「ちび苺が、翠星石のお菓子を先に盗ったからいけないです」
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雛 苺 | 「違うの、翠星石が先に雛のお菓子盗ったの〜」
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| ワイワイガヤガヤ
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ジュン | 「おい真紅、御前達姉妹は仲良く出来ないのか、五月蝿くておちおち勉強も出来ないぞ」
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真 紅 | 「・・・二人とも、喧嘩はジュンの部屋でしないで、下の部屋で存分にしてらっしゃい」
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雛 苺 | 「わかったなの」
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翠星石 | 「ちぇ、真紅はいつもイイコ振りです」
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| 二人はジュンの部屋から去って行く。
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ジュン | 「言っといてなんだが、有難うな・・・」
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真 紅 | 「私もここで静かに本を読んでいたかっただけよ、別に他意はないのだわ」
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ジュン | 「それでも有難うな」
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真 紅 | 「(赤面)」
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| ジュンの優しい言葉に赤面する真紅。
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ジュン | 「じゃ、俺は勉強に打ち込むから、暫く相手出来ないぞ」
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真 紅 | 「分かったのだわ」
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| 勉強に打ち込むジュン。
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| それを本を読む振りしながら見詰める真紅。
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真 紅 | 「(私は気高きローゼンメイデン、ジュンの為ならば・・・)」
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ジュン | 「・・・(黙々勉強中)」
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真 紅 | 「・・・ジュン」
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ジュン | 「ん?なんだ?」
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| 勉強しながら答える。
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真 紅 | 「ジュンは・・・恋した事ある?」
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ジュン | 「行き成り何を言い出すんだお前は・・・」
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真 紅 | 「柏葉巴なんか良いと思った?」
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ジュン | 「まだ中学生にも成れてない俺がそんな事考える暇が有ると思うか真紅、行き成り変な事言
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| うなよ」
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真 紅 | 「ご、ごめんなのだわ・・・でも・・・私の事はどう思ってるの?」
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ジュン | 「え・・・どうって、御前・・・」
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真 紅 | 「人形では恋愛対象には成らないのかしら」
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ジュン | 「・・・」
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真 紅 | 「一介の人形に過ぎない私が、こんな事言うのは変な事だと言う事は分かっているけど・・
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| ・ジュン、この際だからハッキリして置きたいのだわ」
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ジュン | 「真紅・・・僕は・・・」
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真 紅 | 「ジュン・・・」
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| 見詰め合う二人。
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| そこへ・・・
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水銀燈 | 「あーら、桜田ジュン、遊びに来て上げたのかしら」
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| 御邪魔虫登場。
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真 紅 | 「水〜銀〜燈〜」
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水銀燈 | 「あら、真紅何か怖い顔してるのかしら」
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真 紅 | 「御仕置きなのだわ」
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水銀燈 | 「あ〜れ〜」
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| 真紅の怒りは水銀燈へと向けられる。
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ジュン | 「ふぅ・・・」
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| もやもやするものの何か助かった気がした感じである。
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真 紅 | 「こうしてくれるのだわ」
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水銀燈 | 「やめて〜お嫁に行けなくなる〜」
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真 紅 | 「貴方なんかにジュンを渡さないのだわ〜」
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水銀燈 | 「あ〜ら、真紅、私の物は私の物、妹の物は姉の物と有名な本にも書いてあったじゃない」
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真 紅 | 「知らないのだわそんな本、何処の青狸の世界の事よ!」
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| やっぱり知っているじゃないか真紅。
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ジュン | 「とりあえず、勉強の邪魔に成らないように頼むよ」
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| 勉強に打ち込むジュン。
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| 下の部屋でも上の部屋でも姉妹喧嘩は果てしなく続く。
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| ちなみに下の部屋の喧嘩の原因は、両者ではなく、忍び込んだ金糸雀の仕業である。
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| それを遠くで見て居た蒼星石に凹られて居る様である。
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| 今日も平和である。
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