美紗緒日記/壱話

初恋無用

    ここ岡山のとある小学校にて一人の少女が転校してきた。
高井戸「えー今日からこの5年3組に新しい友達が入りますので皆さん仲良くしてくださいね」
生徒A「なー女の子かな?」
生徒B「えー男の子だよ」
高井戸「では、はいってきなさい」
    ガラララ
    とことことことことこ
高井戸「じゃ自己紹介してね。かといって事故っちゃいけませんよ」
    辺り一面に沈黙が漂った。
美紗緒「は、はい・・・わ、私天野美紗緒と言います、皆さん仲良くしてください」
生徒C「おおおおーーーかわいいいいい」
生徒D「俺達こそよろしく」
    と、途中経過略
砂沙美「美紗緒ちゃん一緒に帰ろうね」
美紗緒「う、うん」
    転校した初日からもう友達ができるなんて今までの学校ではなかった。
    柾木砂沙美ちゃん、私と同じ年でクラスの人気者。
    スポーツ万能、他にも友達がいっぱい。
    私には砂沙美ちゃんがとってもまぶしく見えた。
    砂沙美ちゃんと一緒に帰っているところ一匹の猫・・・いや兎・・・?が飛び出てきた。
魎皇鬼「ミャー」
砂沙美「ただいま魎ちゃん」
美紗緒「砂沙美ちゃんそれ猫?」
砂沙美「う、うんうちで飼っている猫なの」
魎皇鬼「みゃお」
砂沙美「それより美紗緒ちゃん、今日うちにこない、一緒に御飯食べよ」
美紗緒「う、うん・・・今日お母さんとお父さんいないから」
砂沙美「じゃ決まり岡山の神社までダッーーーシュ」
    砂沙美ちゃんはそういうと私の手をつかみ猛スピードで走りはじめた。
    15分後柾木家に到着。
砂沙美「ついたよ美紗緒ちゃん」
美紗緒「はーはー、砂沙美ちゃん早いよ・・・」
砂沙美「えへ、美紗緒ちゃんに砂沙美のおうちを見て欲しかったから」
美紗緒「砂沙美ちゃんこんなに大きな家に住んでるの?」
砂沙美「うん、砂沙美ね、このおうちの家事を取り仕切ってるの」
美紗緒「取り仕切る?」
砂沙美「阿重霞お姉さまは裁縫お茶汲み魎呼お姉ちゃんは普段は何もしない美星お姉ちゃんと清音
    お姉さんはアルバイト、鷲羽さんは研究没頭、遥照お兄さまは神社の仕事、信幸おじさん
    は建築のお仕事、天地兄ちゃんは畑の仕事に近頃は新聞配達もしてるし砂沙美しかいない
    もん」
美紗緒「砂沙美ちゃんって凄いねえ」
砂沙美「でも砂沙美今が楽しいからいいの、それに家事大好きだから」
美紗緒「砂沙美ちゃんって私が思っていたより凄いね」
    話し込んで5分
砂沙美「あ、もうこんな時間美紗緒ちゃん茶の間で待っててね」
美紗緒「うん」
    私は砂沙美ちゃんの言うとおり茶の間で待つことにした。
砂沙美「美紗緒ちゃん、今日みんな出かけてるから二人だけなの」
美紗緒「えっ」
    となんだかんだで、夕食を迎えた。
    夜9時頃
砂沙美「美紗緒ちゃん今日はもう遅いから泊まってってよ」
美紗緒「うん」
    私は砂沙美ちゃんからパジャマを借りて砂沙美ちゃんの部屋で、同じ布団の中で眠ること
    になった。
砂沙美「美紗緒ちゃん、明日休みだから一緒に山に登ろうね」
美紗緒「うん」
    私は初めて暖かさというものを知ったような気がした。
    翌朝、私は砂沙美ちゃんよりはやくおきて砂沙美ちゃんの家の池の畔(ほとり)にきてい
    た。そこで私は一人の男の人にあった。
天 地「いやー鈴木の奴朝帰りさせるまでカラオケにつき合わすんだからまいったよもう」 
    天地は玄関に入ろうとしたところ、池の畔に一人の少女がいることに気がつき、そうっと
    近づいていった。
天 地「あ、あのーここで何してるの?」
美紗緒「だ、だれ・・・」
天 地「あ、俺、ここの家に住んでるんだけど、もしかして砂沙美ちゃんのお友達?」
美紗緒「は、はい」
    どうしたの私、なんだか心臓が強く高鳴ってる。
    もしかしてこれが恋・・・?
    鼓動の高鳴りが永遠と鳴り響くのであった。

あとがき「ゲスト・美紗緒」
ITK「いやーいい年してこんな話つくちゃった」
美紗緒「ITKさんって私のお話よく書きますね・・・」
ITK「いやーいやいやいや」
美紗緒「こんな調子で6話までもちますか?」
ITK「ま、それはなんとかなるでしょ」
美紗緒「・・・・・・・・・・・大丈夫かな」

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