美紗緒日記/七話

抱擁無用

    天地が旅に出て数日が過ぎた(第一期十七話目参照)
    と、昔の美紗緒なら悲しみにくれたであろうが今の美紗緒は強く悲しみをおさえて平常通
    りに過ごしていた。
    そんなとき店長の頼みでおつかいに出ることとなった。
美紗緒「ええとこれとこれと、あとなんだったかな・・・?」
    店長から忘れないようにと渡されたメモ用紙をポケットより取り出した。
美紗緒「あっ、××堂の丸薬がまだだった・・・」
    急いで販売店の方へ向かった。
    販売店で丸薬を買おうとしたがなんと購入用に渡された現金が少し足りなかったのである。
    美紗緒はその場で慌てふためいたが横からそっと足りない文のお金は出した人がいた。
???「これでたりるかい?」
店 員「はい毎度ピッタリだよ」
美紗緒「えっ?あの・・・」
???「ああいいんだよ別に、ちょうど小銭あまってたから」
美紗緒「でも・・・見ず知らずの人からお金を・・・」
???「あれ?僕の顔忘れたの?」
美紗緒「えっ・・・あっ!」
???「思い出したかい?」
美紗緒「る、るーくん?」
留魅耶「久しぶりだね・・・」
美紗緒「でも前と姿が・・・」
留魅耶「あ、これ?これはちょっと姉さんにいじくりまわされてね・・・ハハハハハハ」
美紗緒「あいたかった・・・」
留魅耶「えっあっ・・・」
    美紗緒は再会できた感激から留魅耶に抱きついた。
留魅耶「え、あ、そ、の・・・」
美紗緒「・・・・・・・」
留魅耶「ちょっとあわない間に大胆になったね・・・」

あとがき「ゲスト・美紗緒」
ITK「ええ今回になってようやく留魅耶登場しましたが決してサミー編への介入はありません」
美紗緒「じゃあどういうふうなの?」
ITK「岡山で天地に会う前にいた町で留魅耶が美紗緒に告白したという過去があります」
美紗緒「・・・・・・ぽっ」
ITK「でも結局二人ともお互いに転校することとなりました」
美紗緒「そうなんだ」
ITK「いやそうなんだって言われても美紗緒ちゃんのことだよ・・・」
美紗緒「そうでしたね(てへ)」
ITK「・・・・・・」
美紗緒「でもそういう設定なのにどうして私は天地さんのことが好きになったの?」
ITK「・・・・・・えっと・・・・・・・」
美紗緒「忘れてたの?」
ITK「まあ・・・その〜・・・・・・」
美紗緒「はあ〜(ため息)」

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